株式会社イコム 社長 早川徹
埼玉の社長   田舎暮らしを夢見る人のマルチハビテーションライフ

潮目

これまでの雨模様から一転して真夏日が戻ってきた。
週末の炎天下に街を歩き続けていた。

上野から勝どき、勝どきから渋谷、渋谷から六本木と、ひたすら歩いた。
午前11時過ぎの上野では居酒屋が盛り上がり始めていた。
銀座の路地裏では12時近くなるとレストランは人で賑わっていた。コロナの感染者が過去最大になっている状況にもかからわず、街は活況を呈していた。

ビールやワインで乾杯している様子を見ていると、久しぶりの晴天に気分も解放されているのかも知れない。

これで潮目は完全に変わったようである。

街を歩いていると、一階の店舗の空きが目立っていた。
こんな好立地にも空きが出るようになって驚いた。
平時では空く前に借りてがつくのが普通だったからだ。

街に人が流れ込めば、必然的に感染者は増えてくるだろう。
お盆休み明けには緊急事態宣言も想定しておかなければならない状況に変わってくるかも知れない。

潮目が変わり、更に店舗の空きは増えてくるだろう。
従って、店舗の賃料も下げに転じてくる。

当社も次の変化に備えて、日本政策金融公庫から3億円を借り入れた。

和戦両様の構えで事に当たりたい。

仕入れ

こんな食材使ってるのはうちだけですから。
大将は自信たっぷりに言い放った。

神楽坂 鉄板焼中むら
油を一切使わない技法は価値の創造の賜物だった。

車海老、ウニ、オマールエビ、生ハム、宮崎マンゴー、アワビ、ノドグロ、神戸牛ヒレ、シャトーブリアン、サーロイン、お米、どれを取っても最上の素材を仕入れている。
最上級の素材と一流シェフの技術に唸るしかなかった。
もはや、鉄板焼きの領域を超えた鮨とフレンチの融合した離れ技に放心状態になっていた。

こんな舌鼓を打つ場面は生涯において初めてだった。
コスパ重視派であるが、ここまでの領域になるとそれを超えてしまう。

OMAKASEという予約の取りにくいお店を束ねているサイトがある。

ここにはお一人5万円を超える鮨屋が数件あるが、まったく予約が取れない店がいくつもある。

最上級のネタを仕入れるには、それを仕入れ続けている信頼が必要になる。
どんな不況でお客が来なくとも仕入れを途切れさせるわけにはいかない。
長年培った関係がそれをもたらしてくれる。

一方で、商売の観点からすると、そのようなお店はおしなべて儲からない。
シンプルに仕入れ値が高いからだ。

美学を追求すればこそである。

お客の立場からすると嬉しいが、お店からすればギリギリの闘いを日々繰り返していることだろう。

ポケモンGO

しまった、、これまで忘れずに続けてきたのに。。
夜中に目を覚まして気づくと、落胆して力なく首を前に垂らしていた。
65日間続いていた記録が途切れてしまった。

数ヶ月前から、100日間続けることを目標にして、花の写真を収集することを始めていた。
散歩をしながら、これはと思う花を見つけたら写真を撮っている。

これで、振り出しに戻り1日目からのスタートになる。

歩くことで健康になるわけでなく、綺麗な花を見つけて写真を収集する喜びを感じることで、結果として健康になるわけで、歩いていることの意義が重要になると考えている。

それと平行してポケモンGOを始めた。
これも散策しながらポケモンを収集している。
ゲームなので、エンタメ感があり夢中になってポケモンを見つけている。

街を歩きながらやっていると、珍しいポケモンが現れると急に止まってモンスターボールを指でコントロールして投げるのだが、後ろから歩いて来た人とぶつかりそうになり、文句を言われたことがあった。

いい大人が夢中でポケモンをゲットしている姿を見て呆れていたようだ。

しかし、誰に何と言われようともCPが高いポケモンをゲットすると嬉しくなるし、自然とガッツポーズも出る。
内側から湧いてくる喜びや楽しさは非常に大事な要素になるので、大人のフリをせずに子供のように振る舞っている。

今日もおかしな人がポケモンGOをやっている。

職人芸

近くに用事があったのでふらりと寄ってみた。

南千住にある「尾花」鰻の老舗でかねてより友人から聞き及んでいた名店である。

開店と同時に着くと、行列が出来ていたのでびっくりした。
コロナ禍で、鰻重が6000円するのでまさかお昼にこんな光景になっているなど、まったく思ってもみなかった。

約1時間20分待ち、ようやく店に入ることが出来た。
その間、さすがに今回限りでもう来ないと決めた。
さすがに待ち過ぎである。
おまけに席に着いてから鰻が出てくるまで30分待ち、結局、店を出るまで2時間を超えていた。

しかし、尾花の鰻は次元が違っていた。
ねっとりとした舌触りと風味は抜群で、この感覚ならばもう一度来てみたいと思ってしまった。
職人芸のなせる技だった。

ホテルニューオータニ東京にある「SATSUKI」ここもかねてより聞いていた名店で、スーパーメロンショートケーキが、何とワンカット3800円する名品である。

またもやここでも大行列、14時過ぎには売り切れていた。何とか翌週早めの時間に行き、ようやく口にする事が出来た。
それはもう絶品で、最高級のメロンを溶かさずにスポンジに馴染ませている技が職人芸である。

それぞれ、素材を最大限に生かした職人芸が織りなす技は実に見事で、人々を魅了してやまない。

コロナ禍にあっても職人芸の名品は絶好調である。

移動

それは突然起こった。

車のタッチパネルを押しても作動しない。
頭脳である機能が正常に動いてくれないと、いつどこで車が動かなくなってもおかしくない状態だった。

テスラが脳梗塞を起こしたようだ。

東雲にあるテスラファクトリーへ行き検診してもらった。
すると、テスラにとって頭脳となるタッチパネルの故障は致命傷、このまま預かって部品が届くまで3ヶ月かかると言われて戸惑った。

その間、レンタカーを手配すると3か月で270万円になると言う。
もはや、普通の車が買えてしまう価格にレンタルする気も失せてしまった。

そこで、移動の手段として海外では普通に使っていたUberを利用してみた。
車種も選べるし決済する時間も省けて、大変便利なツールとして日本でも使えるようになった。

タクシー、ミニバン、ハイヤーと選べるがライドシェアはない。
ハイヤーはタクシーと比べて2割くらい高いが、通常はスポットでの利用は出来ないので、試しにハイヤーにしてみるとアルファードが迎えに来てくれた。

ハイヤーならではの雰囲気と運転技術で心地よい時間を過ごせた。

このような体験をすると、もはや車は不要で移動手段としてアプリからボタン一つで完結する仕組みは、とても便利で快適な移動手段となる。
自動運転レベルが上がれば、普通に無人タクシーが迎えにくる日も近いだろう。

テスラは名実ともに世界一になったが、この先は無人タクシー分野での覇者となり、圧倒的な地位を確立するだろう。
移動手段としての車は自ら運転する必要のない時代に入る。

これを機に、一足先に車を運転して移動するのは捨てることにした。

先にもらう

フリーランスの人々が窮地に立っている。
コロナの影響を受けていて、前年度に比べると大幅な減収に見舞われているようだ。

おしなべて、何らかの技術を持っている方々が多く、受注を受けて仕事をする形式が一般的なようである。

何人かの体験を聞いてみると、月に30万円の収入を目処にしているようで、今年はそれを大幅に下回るようだ。実家暮らしの場合は何とか凌げるが、家賃を払っている人はよほどの実力がないと困窮するだろう。

また、受注の場合だと支払いサイトが問題になる。
仕事を始めてから納入するまでの期間を加えると、支払いが1ヶ月後だったりする。中にはそれ以上かかる場合もある。

商売は仕事の金額も大切だが、それ以上に大事なのは入金になる時期である。

いかに、先にもらうか、熟慮する必要がある。

ちなみに銀行は、融資に対して金利で儲けているが、融資と同時に先に金利をもらう仕組みになっている。
いや、仕組みというより、そのように決めているだけでそこに交渉の余地はない。
従って、先にもらうことを決めてしまえばいい。

家賃だって前払いが当たり前だが、さらに早くもらうように決めてしまえばいいだけである。
最初の取り決めで、当方ではそうなっていると言いきってしまえばいいだけで、やなら契約しなければ済むこと。

この支払いサイトは資金繰りで圧倒的に有利になる肝で、どんな商売でもなるべく早く先にもらい、支払いはなるべく遅く払う、非常に簡単なことだが最も重要なことである。

最近では、ファクタリングという売掛債権を買い取る会社が増えている。
つまり、何ヶ月後かに入金になるお金をファクタリング会社が代わりに支払ってくれるのだ。

従って、支払いサイトには大きな利益が潜んでいる。

四天王

パキッ、薪が割れて響く音、火のぬくもりを感じて心地よい時間が過ぎていた。

天然村で草刈りを終えた夜の晩餐。
男4人で火を囲みながら酔いしれていた。

採用担当のTが切り出した。
21年度新卒採用の内定者が辞退したとのこと。
その人物が類稀な美女だったという。

美女といえば、社内で誰を連想するかと言う話になった。
4人がすぐに出揃ったところで、四天王の存在が明らかになった。
R子、A子、C子、Y子。
その美貌は圧倒的な人気を誇っている。

翌日になり、ふと気がついた。
肝心な人物が抜けていたのだ。

もはや、4人ではない。
鬼滅の刃、十二鬼月の上弦に例えるとどうなるだろうか。
一人想いを巡らせていた。
S子は上弦の参までには入るだろう。

上弦の壱は誰か、弐は?
R子かC子、うーむ、Y子か。

そして、上弦の陸に入ってくるB子がいる。

いや、もはや十二鬼月に例えることに彼女たちは違和感を覚えるかも知れない。

やはり、四天王の例えがいい。

決算

第26期の決算内容が確定した。

年間を通して売上は2%減少したが、利益は10%増加した内容となった。
コロナの影響において、2月、3月は目標数値を大幅に下回るなど、苦戦を強いられたが何とか、償却前の営業利益で1億2000万円を残すことが出来た。

例年は5月末の申告になるが約2週間遅れて年次報告の数値が確定した。
今月末には決算書が仕上がってくるので、改めて金融機関への報告が出来そうである。

同時に、第27期の第一四半期も終盤を迎えている。
早いもので、コロナに翻弄されている間に第二四半期のスタートも間近に迫っている。

さて、今期の目標はいかに達成できるか、それは新たな働き方で従来との違いをどれだけ出せるかによるだろう。

社員の大半がリモートワークで、営業も週に一度の出社なので、時間の効率は格段に向上している。
それが当たり前だと信じて疑わなかった電車通勤、会社に行くフリをしなくてよくなった。

こんな自由で創作的な働き方が出来る時代に入り、本当に良かったと感じている。
働く場所や時間は自由にプラン出来る。
これで成果が出ないはずはないだろう。
イノベーティブな働き方により、とんでもない結果を出す社員も現れてくるだろう。

上から指示命令を受けてこなす仕事から、自ら創作的に仕事を創り出すならば、素晴らしい成果は約束されるだろう。

一方で、自らの管理を怠ると潮が引くように、あっという間に沖まで流されて、戻るのは困難を極めるだろう。

自由には責任を伴う事を知るからだ。

娘娘

どうにかして欲しい。

末っ子の次女から長文のメッセージが届いた。
彼氏を家に連れてくることに文句を言われたようだ。

彼女にとって祖母はうざい存在になっている。
こちらとしては、上手に調和してもらいたいと願っているのだが、現実は彼女の問題でもあり、それは自分自身に起因するところでもある。

どちらが正しいかでは解決の糸口は掴めないのだが、どう対処すれば良いのか思い悩んでいた。

すると、長女からメッセージが届いた。
どうやら、次女が相談したようで援護射撃のような文脈になっていた。

親の責任として毅然と対応してほしい。
長女は激しく選択を迫ってきた。
まるで昨日のことが夢のように蘇ってきた。

2人でBarカウンターで飲みながら話しをしていた。
最近はおばあちゃんの言ってくる事にいちいち反応しなくなったと言って、感情のコントロールが上手になったなと、頭を撫でてやったのだが。。

1日空けたら、ベイビーベイビーさようなら、のメッセージで締めくくり。

次女と母親の双方から話しをじっくり聞いてみた。
次女は彼氏を家に連れてくる事の何が悪いのか、それを知りたかったようだ。
つまり、納得のいく理由を欲していたのだ。
母親の観点からは、毎回夜に来たと思えば部屋の電気を消して、よろしくベイビーしている様が気に入らないようだ。

では、よろしくベイビーをどうかしないとならないのか、そんなことに基準やルールを設けて解決するとは思えず、家風からして難しいだろう。
それは、長女が如実に物語っている。
大胆にも私の寝室のすぐ脇でよろしくベイビーしていたことがあった。

もはや、価値観の違いを埋めることではなく、お互いに尊重し合いながら調和した愛を育んでいくことしかないだろう。

移動

しまった。。
引き返す気力が湧いてこない。

歩き疲れた末に地下鉄に乗ろうとしたら、10分以上の遅れが出ている。
待ち合わせの時間までギリギリに迫っていた。

人を待たせたくない性分なので、時間の10分前までには到着するようにしている。
しかし、地下鉄は深いため引き返すのに時間がかかってしまう。

既に1時間以上歩いていて、ヘトヘトだったので一度戻りかけたが、足が前に進まなかった。
地下鉄でも南北線や大江戸線は要注意だと感じた。
新しく出来た線は更に地下深いので、移動するだけでも相当な時間を要する。
おまけに三密になっていて、災害にも脆いため今後は乗らないと心に決めた。

カウンター越しに話しをしていると馴染みの女性が最近電動自転車を購入したようで、大変便利で助かっていると言っていた。
代々木上原にある「八」の常連で、彼女自身もその地に生まれ育ったれっきとした地元民であった。
渋谷や新宿に移動するのも、バスや地下鉄より早く目的地に到着する他、人と接触しないので感染リスクも軽減出来て、絶対におすすめだと周りの人達にシェアしていた。
価格も10-15万円くらいなので、原付よりは色んな意味で手間が掛らないのでいいかも知れない。

その話を思い出しながら、地下鉄のホームでダイヤの乱れにヤキモキしていた。
目的地まで到着したが、結局は歩いた方が早かった。
幸いにも相手も遅刻をしていて、こちらの方が一足先に着いたことに安堵した。

移動は歩きがベストだと感じた。