株式会社イコム 社長 早川徹
埼玉の社長   田舎暮らしを夢見る人のマルチハビテーションライフ

前世

南イタリアの貧しい小作人だった。
ナポリとシチリアの中間辺りに位置する村で、小作人は地代として収穫物を地主に全て収めてから配分される仕組だったようだ。
従って、労働集約型のため充足感ある生活とは縁遠かったようである。

しかし、いつからか村のコミニティを拡張する都市計画なるものに取組み始め、更に選挙に担がれるようになって、具体的な都市計画に踏み込もうとしている最中に恨みをかって殺されたようである。

今世において、前世の影響は少なくないようで、前世の課題を持って誕生するようだ。
更にそれを克服すると次の課題があり、それにトライするというサイクルになっているようだ。
つまり、前世の課題要因を明確化することで、今世を有意義に過ごす事が可能になる。

まずは、小作人という立場を考えてみる。
自分の地面が欲しい、土地を所有して地主として欲求を満たしたい。

これは、今世において不動産を職業にした事は非常に意義深い。
そして、貸主として家賃をもらうような仕組みに変えてから、会社の業績が飛躍的に伸びて安定化したことに起因する。
仲介業を主体としていた時期を振り返るとそれが如実にわかる。
自分の地面を所有し、地代を受け取る事で前世からの欲求を今世において満たすことが出来たのである。

また、村としてのコミニティの拡張は、今世において天然村を通じて取り組んでおり、これからの戦略上、充分に前世の欲求を満たす事を実施しているのだ。

こう捉えてみると、無意識にやっていたのが、実は魂レベルでそれらを選択しているのを実感する。

そうすると、今後の展開はどうなるのか、あるいは来世に向けた取組みは、今世の課題になりうるものは何か、このあたりが気にかかる。

だが、しょせんは小作人からの成り上がりであり、それを充分認識する必要があるようだ。
小作人は、経済的に不安定だったので、常にランニングコストを気にする。
また、大きな買い物より小さな買い物に注意深くなる。
従って変なところがケチになる。

また、前世で選挙に担がれた経験から周囲から褒められたり、持ち上げられて殺された経験から、今世は、周りから承認されたり、褒められたりすると妙に心地悪くなる。
本当に居心地が悪くなるのだが、まさかそこから来ているとは驚きである。

前世が南イタリアの貧しい小作人、今世は日本人の不動産業として地主になっている。
次の展開は海外のようで、ヨーロッパ、アメリカが舞台になりそうだ。
プライベートでは、地中海を眺める別荘を手に入れ、ハビテーションをしているだろう。

次男が来月からニューヨーク入りして友人の会社に就職することになった。
すでに、魂が動き出している兆候があり、ビジネスも次のフェーズに移行するようである。

近い未来には、AIがゲノムを解読するようになれば、容易に想像できるようになるかも知れない。

すごいパン屋

お盆休みの朝はゴルフ観戦から始まった。
全米プロゴルフ選手権、いわゆるメジャー大会の一つが中継されていた。
早朝4時から松山選手の快進撃に一喜一憂しながらテレビを見ていた。
終盤になりここからと言う時に、決まって中継時間が終わりになる。
何とかLiveで見れないかとアプリを検索してみた。

すると、ゴルフネットワークのアプリが見つかり、早速ダウンロードすることにした。
これは、非常に価値があり臨場感もあって、CMも入らないので試合終了まで楽しめる。

しかし、しばらくするとソフトバンクより通信速度を低速にするとの告知があり、最初は何の事かわからなかったが、動画を見たのが要因して契約容量をオーバーしたようだ。

せっかく有料会員になって存分にゴルフ観戦を楽しめるようになったのもつかの間、低速だと動画が映らなくなり元の木阿弥に。
一方的な措置に憤慨するも、休み明けでないと対応出来ないため、TV中継で諦めるかと思った時にテザリング機能を思い出した。
手持ちのIPadで共有することで見事に動画を復活させた。

ゴルフ中継が終了するのが午前8時ごろ、それから毎朝のルーティーンをスタートさせると、終わるのが午前中いっぱいになる。

今日はそれからあるパン屋に行くことにした。
それは、友人御用達の店でパリのどんなパン屋より上をいく店で、おそらく未だかつて味わったことのないパンに出逢えるだろうとのこと。

早速、行ってみると案の定の行列、12時開店16時閉店という短さもあってか、品切れになる前に買い付けようという心理が働いている。
約40分ほど並んで店内に入れた。
オープンキッチンの手前にフランスパンのような品揃えのカウンターテーブルがある。
そこでチョイスしたものをお会計するのだが、何とグラム買いの表示に我が目を疑った。

それはまるでいきなりステーキのごとく、熟成肉がグラム単位で食べられるように、パンがグラム3円や4円の価格で提示されている。
出来るだけたくさんの種類を賞味したかったので、適当な量で数種類の見立ての良いやつを注文した。
とはいえ、パンを何グラム欲しいと言っても、それがどの位の量になるのか見当もつかなかった。
お勘定は締めて7000円、パン屋でこんなに買ったのは生まれて初めてだった。

一体どれだけの代物か、とにかくいち早く食べてみたかったので、車に乗り込むや否や袋から取り出すと一つのパンを口に含んだ。

驚愕の喜びが湧いてきて、パンの概念を覆す芸術的な作品の域にあった。
パリのクロワッサンに感動したレベルをはるかに超えるものだった。
外側は歯ごたえがあり、中はふっくらと味わい深く、普段パンを食べないが何個でも食べたい欲求が湧いてくる。
自家培養した発酵種を使い、熟練工の配分で小麦粉を使って焼いたパンは生きているかのような発酵しているかの状態で、数時間経っても暖かく美味しくいただける絶品。

かつて紹介してくれた友人がパン職人を同行させたら、声が出ないほどの圧巻だったそうだ。

日本にこんなすごい店があるなんて、世界に誇れる素晴らしいパンを食すことが叶った。

友人から安易な触れ込みを控えて欲しいとの要望から、世田谷にある店で留めておきたい。
ご縁がある方には直接お伝えしたい、すごいパン屋だった。

歌舞伎町の女王

朝目覚めると直ぐに起き上がる事が出来なかった。
昨夜の出来事をしばらく回想していた。

長女から友達とパパで飲みに行こうとLINEがあった。
友達は幼馴染で昔からよく家に遊びに来ていた。
今はすっかり大人になり、可愛さに少し色気のあるオーラをまとっていた。

以前、会社の帰りに飲みに行った際、今度キャバクラに連れて行って欲しいと娘から言われていた。
綺麗な女性を間近で見てみたいらしい。

西新宿の鳥茂で待ち合わせをして生ビール、ハイボールで乾杯した。
仕事の近況や昔話に3人で盛り上がりながら店を出た。
相変わらず、ここの生肉は格別のうまさだった。

キャバクラに行く前に行きつけのBARに寄った。
実力派のバーテンダーが創り出す空間、カクテルの芸術性を体験するために、世界中から外国人がやってくる凄腕の店である。
娘達もこの異空間には驚きの様子だった。
ちょっと場違いな面も否めなく、バーテンダーのK氏から援助交際と間違えられる始末。

娘のリクエストに答えて、歌舞伎町に行ってみたいキャバクラがあるというので入ってみた。
AKBや乃木坂と言ったアイドルグループの頂点を極めたような、トップアイドルキャバ嬢がいるらしく、一目見たいとの強い想いにほだされてしまった。

ご指名のトップアイドルが登場し、娘の隣に座ると感極まり、まるで有名女優に会ったかのような有り様。
この世界で名を馳せているキャバクラの女王は、愛想笑いを浮かべながらも、娘たちのリクエストに写真を撮ったり、LINEの交換に応じていた。

確かに超小顔で目が大きく、自信たっぷりの表情はカリスマ的な在り方、おまけにハーリーウィンストンの時計にアクセサリーを身に付ける姿は歌舞伎町女王そのものといった感じである。

ところで、どんなご関係ですか。
女王が娘に尋ねると、リアルパパなんです!
アンリアルなパパが普通になっている世界なのか、リアルパパと言った単語が妙に新鮮に響いていた。
リアルパパの組み合わせに彼女たちも呆気にとられているかのようだった。
珍しい組み合わせらしい。
盛り上がっている最中、娘が突然言い放った。
パパ今日はつまらない!
どう返していいやら、キャバクラに娘と娘の友人と一緒にきて、リアルパパとの紹介を受けて本来どの様に楽しんだら良いのか、一瞬考えてしまった。

しかし、耳をダンボにしてパパの話しを聞いている娘と一緒にキャバクラではじけるのは、かなり難易度が高いのかも知れない。
こちらとすれば、娘たちが楽しんでくれたらそれでよし、パパが率先して楽しむつもりは一緒に来た時点で違う次元にシフトしている。

その後、次のトップアイドルの店をいくつかはしごした。
そこでも同じ様な展開を繰り返し、トップアイドル嬢と共にシャンパンを空け、女子会のような雰囲気の中、リアルパパが混ざる展開に、もはやキャバクラに飲みにきている感はゼロ。
しかし、お会計はしっかり正規料金、もしかしたら女子優遇の料金体系をつくれば、娘のような憧れの存在に会いにくる女子も現れるかもしれない。

歌舞伎町の女王たちを思い出しながら、いつもの朝を迎えた。

GSIX

銀座最大の商業施設として、鳴り物入りでオープンして3カ月になるギンザシックスを訪れた。

入り口から広がる吹き抜けは最上階へとつらぬいていた。
ゴージャスな印象だが、表参道ヒルズのそれとは異なり経路がやや複雑だった。
全体で6フロアからなるが広さは断然GSIXが上回っていた。

30代から40代前半のセンスのいい大人の女性をターゲットに絞っただけあって、すれ違う度によろしからぬ欲を捨てるのに苦労していた。
それは流行を知った、ここでしか手に入らない最高のクオリティを求め、颯爽と歩く姿に自然と目が止まるのは致し方ないだろう。

一方で、相変わらず目につく中国人はここでも目立っていた。
あるショップで見た光景が彼らを象徴していた。
おもむろにバックから取り出したのは札束だった。
二束から数十枚数えながらお会計する姿は、ドヤ顔そのもので存在感を示すには十分過ぎていた。
それはまるで平成のバブル期に歌舞伎町で飲み屋をはしごする地上げ屋の姿のようだった。
そろそろ、中国人も次のステージに行ってもらいたいものだ。

最上階にある蔦屋書店は圧巻で、アートにあふれた空間はまさに異次元、これほどの広さとクオリティを備えた空間は、そこにいるだけでルーブル美術館を凌ぐかの印象を受けた。
同じフロアには多様性に富んだレストランが広がっていた。

特に目を引いたのが、カウンタースタイルで軒を連ねるのれん街、銀座大食堂だ。
大ホールには、日本各地から集まった選りすぐりの銘店、独創的な創作料理は日本の食、文化、エンタテインメントが一堂に会していた。
そこには、談笑する人々で賑わっていた。
何と豊かなんだろうと思った。
これだけのクオリティを揃えた食の空間が世界であるだろうか。
本当に日本は豊かな時代なんだとつくづく感じた。

銀座から有楽町、そして丸の内までの地下を含めたレストランの密度は間違いなく世界一だろう。
明日から毎日一件づつ食べ歩いても生きている間には到達しそうにない。

ベネチアの小さなカフェ

パリでの仕事を終えてベネチアに入った。

今回の目的は都市計画と街並みを観察するため、通訳には次男を連れてやってきた。

陸路の移動はボートや船、あるいはかなり遠回りになるが徒歩が基本で、車の出入りは不可能、自転車も禁止になっている。

滞在中はほとんど歩いて移動したが、極めて複雑な経路になっていて、地図がなければあっという間に迷子になってしまう。
実際に勘を頼りに歩いて見たが、5分と経たずに迷い込み、同じような景色に何度も行き止まりで引き返し、川を挟んで道行く人々を見ながら呆然と立ち尽く場面も度々。
まさか、これが都市計画なのかと思ってしまうほどの袋小路の多さで、おまけに川の幅も狭いところで1メートルほどしかない。
そこを水夫の連中は熟練の技で颯爽と駆け抜けていく姿はさすが、絵になっていた。

暑さと歩き疲れて途方に暮れていた時、ある小さなカフェに入った。
ピザとオレンジジュースで5ユーロ、コスパ良くピザのスペックの高さに驚いた。
パリと比較すると断然イタリアに軍配があがる。
パリは決して食の分野で感動する場面がなく、クロワッサンくらいで、あとは基本的に高い割には大したことはなく、極めてコスパが悪く感じる。
現実にイタリアからパリに5ユーロで食べられる店がちらほら見受けられるようになって、行列が出来ているのを見かけた。
そう言う意味でも食で勝負するには、パリは充分勝機はあるだろう。

北に移動するため、レンタカーを調達して帰ると財布がないことに気づき、はっと車の中に置き忘れたと思いきや、ショップも閉店時間を過ぎ、鍵はキーボックスに入れてしまい、途方に暮れていた。
今夜の飯は駄目かと諦めかけたとき、あの小さなカフェを思い出した。
早速行ってみると、中国系イタリア人は英語もままならない中、こちらの必死の形相で英語か日本語かよくわからないジェスチャーで説明するのを見て、ようやくわかったようで今はお金が無いが食べさせて欲しい、明日必ず返すから信頼して欲しいと、こちらが訴えかけるのを理解してくれた。
もはや、次男もこれで通じるのかと呆れ顔、しかし、ベネチアの小さなカフェの温かい心に感謝の念を込め、美味しい食事とワインを楽しんだ。

意識

ANAインターコンチネンタル東京の会場は熱気にあふれていた。
受付には長蛇の列、事前に手続きを済ませていたとはいえ、これだけのエネルギーの場になっているとは驚いた。

ソラコムの2017カンファレンスに参加した。
IoT通信プラットホームのベンチャーとして急成長している注目企業である。

赤坂T-timeでスマートロックを採用した際、SORACOMのシステムを初めて採用した。
遠隔でドアの開閉ができるため、スマホから操作すれば、どこにいても鍵の施錠ができる。
現在、無人でT-timeの運営をテストランしている。

今、パリに来ているがスマホからワンタッチで赤坂のドアが開くのだ。
フランスから東京、あるいは世界中でそれらが実現できる時代になった。

それはまるで魔法使いが現れ、IoTという新たな魔法を使って、時代が劇的に変わろうとしているかのようである。

今回のイベントに参加して、更にそれを間近に感じた。

3つあげるとすれば、意識、繋がり、仕組みだろう。

参加者の意識が極めて高いのがわかる。
それは、新しいチャンスをものにしようと、貪欲な姿勢が見てとれ、ゴールドラッシュの波に乗ろうとする力強いエネルギーを感じた。
みずほ銀行やパナソニックのような大企業がベンチャー企業と組みたいと、いや、組まないと波に乗り遅れ姿が見えなくなる危機感さえ、そうさせる力学が働いている。
もはや、我々が起業した時代とは、確実に次元が異なり上昇していると言える。

プラットホームとは、一人勝ちの世界とは対局にあり、Win-Winの関係を構築するので、とてもスマートな状態を維持しながら、互いに成長出来る機会に恵まれて、強い繋がりをもたらしている。
SORACOMのプラットホームから様々な企業がそれを実現していた。

最後にビジネスモデルになっているSIMカードを使った通信システムを構築したこと。
スタートアップからのスピードも凄いが、アップデートの早さも眼を見張るものがあり、
組織の意識が普通とは明らかに違っている。
それは、シリコンバレーのスタートアップ企業文化に似ていて、こんな夢のある会社で仲間として加わりたい、組織の一員になって新しい時代を駆け抜けたいという、強い意識が働いている。

まさに、ONとOFFのない会社としての機能を有していて、仕事とプライベートの区別がない状態で、彼らの次のステージはハワイでバカンスを楽しみながら、スマホ一つでプールサイドから仕事をしている姿がイメージ出来る。

こんな夢のある会社で、一緒に働きたいという意識を持つ人たちが、新しい時代を創っていくだろう。

我が社もそうありたいと思う。

世界一美しい海

あらためて沖縄の底力を感じた。
高次元科学を学ぶ仲間たちと八重山諸島を訪れた。
新石垣空港の玄関口を通じて、石垣島、西表島の各スポットは、世界に誇る素養がたくさん詰まっていた。
この地域の宝は海だった。
それは、世界一の美しさと珊瑚と魚のコラボレーションにある。
特に幻の島は世界に類のない美しさ、それはまるでおとぎ話の竜宮城に出てくる絵に描いたような圧巻の域にあり、世界中どこを探しても見つけることはないだろう。
モルディブ、グレートバリアリーフ、ハワイ、ランカウイ、ロンボックなど世界を代表する海の美しさを上回っていた。

決定的な証拠は船長のM氏の言葉にあった。
2年間世界一周の旅を経て、名だたる海を見てきたが、八重山諸島の海に勝る場所はなかった。
自らの足で現地、現物、現場を確認し、間違いなく世界で一番美しい海だと、真っ黒に日焼けしたM氏の高層のような悟りを得た表情から放つその言葉は、何よりも変えがたい真実を訴えていた。

その代表する西表島のフェリー乗り場には中国人が長蛇の列を作っていた。
それはまるで修学旅行の学生団体が、合同で何校か合流しているほどの規模感で、これだけの人数を収容できる宿泊施設はもはやないだろう。
よくよく聞いてみると、彼らは船で停泊しながら5日間かけて旅をしているようだ。
M氏曰く、団体で爆買いしているだけに過ぎず、真実の体験をしていないのは実にもったいないと話していた。

本当の海の美しさを体験するプランを考え、地域全体を考慮したスポットにサービスを提供することが、世界遺産登録を来年に控えた地域住民の心構えだと言っていた言葉が印象に残った。

以前、社員旅行で西表島を訪れた際はマングローブをカヌーで見て回り、シュノーケルを体験したが、M氏のプランのようなダイナミズムを感じることはなかった。
次回の社員旅行はM氏プランを採用し、世界で一番美しい海を皆んなに体験してもらいたい。

今後の沖縄は、間違いなくアジアのハブとしての役割を果たす事になるだろう。

ハビテーションスタイルの場としの提供もマストになる。

新人食事会

ウルフギャングステーキ六本木店で新人食事会をした。
毎年4月に入社する社員を対象に定例化している行事になっている。

毎年会場は異なるが、ウルフギャングは2年前にも食事会をしていた。

六本木店は社交場としての華やかな雰囲気がある。
ビジネスマンの他にも家族で食事に来ている様子をよく見かける。
個人的にプライベートでは、ほとんど来た事がない。

新人の皆んなには、この雰囲気を感じてもらいたくてチョイスしている。
入り口付近にあるカウンターテーブルから奥に広がるダイニングスペースは仕切がなく、ダイナミックでエレガントな空間になっている。
クラッシックな装飾も格調高い優雅さを印象付けている。
仕切りのないぶん、マクロに見ると全体が社交場としての機能を果たしているかのように映る。
もちろん、テーブルごとに違うお客が集まっているのだが、それはまるで一つのイベントが行われているかのような演出が自然となされているのだ。

今年の6名の新人は酒豪揃いと聞いていたので、いったいワインが何本空くのだろうかと思っていた。
店内には世界各国から1000本以上のワインをバラエティ豊かに揃えている。
食事代より高いのはワインリストを一目で見てわかる。

熟成肉の単品の他にサイドディッシュがたくさんあり、スタッフが注文を取る際にオイスターやシュリンプ、サラダにマッシュポテト、ローストビーフまで案内してくれた。
おしなべて味は特別な域には感じないのだが、ホールスタッフの立ち居振る舞いが食事を気持ちよく進めてくれる。
タイミングも絶妙でこれらのリレーションが食の質の領域を超えている。

新人と共にシャンパンを飲み始め、赤ワイン2本を空けていた。
中には、ビールやロゼを注文する泡系好みもいた。
噂にたがわぬ酒豪ぶりで、顔色一つ変わらぬ様子、おまけに会話も普段と何一つ変わらぬテンション、こちらが先に酔っ払ってはならぬと気を引き締めながら飲んでいた。

それも束の間、二次会、三次会と進むに連れ、彼らも徐々に酔い始め、普段二次会は参加しないのだが、酔った勢いでつい最後まで一緒にいてしまった。

実は、その内の1人は娘で、早川家の長女が一緒だった。
酒大好き娘は、泡系でビール、シャンパン、ロゼを好みワイン派がほとんどを占めているのを一人ひたすら泡系で攻めていた。
それはまるで客単価を上げようと、ドンペリを何本も開けるホステスとダブってしまったほどだ。

久しぶりに遅くまで飲んでしまったが、翌日の朝はちゃんとに起きて会社に行く支度を整える
娘の姿に若き日の己の姿を見るようだった。

世間の常識は非常織

世の中の多くの人はXを信じているが、本当の真実はXの逆である。

シリコンバレーのある著名な起業家の言葉である。

それをあるイベントに参加して感じていた。
そこには、社団法人アイアイ・アソシエイツの組織が大きく発展している姿があった。
女性が多くパワフルで明るく楽しい空間を創り出していた。
しかも、リーダーが続々と現れている勢いがあり、新しいチームが生まれ、それに共感を得たメンバーが新たなコミニティーを蘇生するという好循環になっている。
全員が生き生きと笑顔で仲良く愛和しているのだ。

この講座を通じて個の発展をそれぞれ成し遂げている。
それは、人生が変わる転換期となる体験を聞いていると理解出来る。
そこには、ある共通点がある。
そのままの自分でいいんだ、という気づきがあり、それから本来持っている自分の持ち味や長所をぐんぐん伸ばしている印象がある。
こんな自分を何とか変えなくてはいけないと、悩み、迷い、自分を責め、他人や環境のせいにしていた過去を振り返り、講座をきっかけにそこを突破出来たと話していた。

世の中の多くの人は、このままの自分では駄目だ、何とかして変えなければ、と思う真実があるが、本当の真実はその逆で、このままの自分でよしとなる。
まずは、そこからでその基盤が出来てからのスタートになる。
自分ならではの得意技を生かすことで、自然と長所が伸びて短所が是正されていく循環となる。

これが様々な体験を聞いて改めて真実を垣間見る要因になった。
つまり、世の中の常識は非常識という事になる。

アイアイ・アソシエイツの主たるメンバーは普通の主婦だった人たちである。
彼女たちにとって、掃除洗濯から子育てが仕事であり、世の中的には何らかのスキルがないと社会に出て仕事をするには、非常に困難を伴うとか、労働集約的な職場に限定されるといったような事が一般的に真実として語られている。
しかし、彼女たちは特別なスキルもなく、普通の主婦だったのにもかかわらず、講座の認定講師となり、様々な人々に個の発展を提供して、喜びやワクワクを人生にもたらしている。
もはや、普通の人の集団が普通でない事を成しているのだ。
まさに、世間の常識は非常織である。

社会のルールとして当たり前に疑問を持たず学校で勉強して、先生の言うことをきちんと聞き、集団行動の道徳を学んできたわけだが、これもどうやら真実があるとは言えないだろう。
全部を否定するわけではないが、そのルールを真に受けて従順に実行するには、待ったをかけていいと思う。
早川家は子供が4人いるが、3人が中卒という出来損ないの連中という事になる。
しかし、全く世間の見立てを気にもとめていない。
むしろ、真実が逆だと確信しているので、のんびり時を待ってやるべき時期になったらやればいいと楽観している。

こんな父親は無責任大人として世間から怒りの声が聞こえそうだが、仮にそのように言われてもまったく意に介さないだろう。
何故なら、世間の常識は非常織だと知っているからだ。

こんな男が会社の社長を24年やっているのだから、まんざらデタラメでもないと言いたい。
会社も変わっている連中が揃っているし、アイアイ講座を会社に導入して20年以上になり現在も進行中である。

これからも常識は疑い、誰もが非常織と思う要素に目を向けてイノベーティブな仕事を実現していきたい。

いぶし銀

昨年よりご縁が出来た不動産業を経営しているH氏を訪ねた。
井の頭線の駒場東大前からすぐ近くにあるオフィスは、緑に恵まれた高台にあった。
屋上からは渋谷市街が一望出来て、多摩川の花火見物もビールを片手に楽しめるような場所だった。

H氏が購入したあと、空室だった部分をご自身で使い、その他は貸している大家業を主体としての商いをしている。
他に幾つもお持ちのようだが、その経営手法は何ともいぶし銀的なH氏独特なやり方をしている。
それを象徴しているのが、家賃を自ら集金していることだ。
それこそ、30年位前は家賃を持参する入居者もチラホラ見かける程度だったが、今となっては皆無だろう。
この時代に家賃通帳を片手に印鑑を持参して、家賃を払ってもらうとハンコを押すという、昔ながらの制度を設けているだ。

H氏のいぶし銀が際立つ場面は、ただ単に集金するだけではなく、相手に手土産を持参したり、世間話をしながら相手の困っている事を聞いてあげたり、仕事の微妙な変化をヒアリングしたり、挙げ句の果ては、知り合いの家に間借りする事になり引っ越そうとしている入居者を説得したり、もうそれは稼働率を高く維持するための努力を惜しまないのだ。

それは、ただ単に見えない大家に対する無味乾燥な関係ではなく、人情だったり粋なHという人柄を売っていて、それに惹かれる入居者とのカスタマーリレーションは、まさにいぶし銀を発揮しているのだ。

いぶし銀と言うと、スポーツの世界ではベテランならではの技術だったり、読みだったりを比喩する表現として使われる印象があったが、まさか仕事でお目にかかるとは思わなかった。

H氏曰く、100世帯まではこれでいくと宣言していた。
70歳を過ぎた御仁とは思えぬバイタリティーは、更にいぶし銀に磨きがかかり、まだまだ高みを見据えた目標に向かって日々研鑽する姿勢に思わず眩しさを感じていた。