株式会社イコム 社長 早川徹
埼玉の社長   田舎暮らしを夢見る人のマルチハビテーションライフ

交通違反の解釈

サイレンが鳴り響いた。
バックミラーを確認すると赤いランプを回した車が追ってきていた。覆面パトカーだった。

しまった、と思いながらもしばらく無視を決め込んだ。

高速道路の追い越し車線を走っていたが、トラックがマイペースで前を走行していた。
しばらくそのペースに合わせていたが、視界が悪いこともあって、第二走行車線へ、更に第一走行車線へと移動した後、第二走行車線から追越し車線に戻っていた。

パトカーの助手席から左側に移るよう、手招きしているのが見えた。
路肩に移行せよ、パトカーが前方へ移り誘導していた。免許証を出して、腹をくくる準備を整えた。

女性警察官が近づいてパトカーに乗るように言ってきた。
男性の警察官は危険を回避するために、非常灯の準備をしていた。

パトカーに乗ると女性警察官へ免許証を渡した。
しばらくして、男性警察官が乗り込んでくるなり、違反の経緯を説明し始めた。
そして、決め台詞を語気を強めて言い放った。
「追い越し車線からの追越しは違反ですから」

こちらは即座に淡々として返答した。
「それは微妙ですよね」

そちらの交通違反の解釈との違いを説明した。

追い越したと解釈する一方で、こちらとしては自然の成り行きでの結果に過ぎない行為で、最初から追い越す意図はなかった。

結果として再度追越し車線に戻ったが、それは成り行きであって、追い越したと断定するのは微妙だと伝えた。

すると、男性警察官は少し間を置いたかと思うと、驚くほどの判断力を見せた。

今回は警告処分とします。
以後、気をつけるように。

決断が早いと思った。
相当出来る警察官なのだろう。

感心すると同時にほっとひと安心した。
粘るわけでも、ゴネたわけでもない、淡々とした表情で交通違反の解釈の違いを言ったに過ぎない。

これで、前回と同様に違反切符を回避することが出来た。
タイミングと出会った警察官に心より感謝を申し上げたい。

筋肉痛

エレベーターのボタンを押して待っていた。
すると、後からやってきた人がボタンを押したけど、スイッチが入らないと言っている。
その時、ボタンの灯りが消えていることに気づいた。

せっかちな性分のため待てなかった。

明治安田生命さいたま新都心ビルのオフィスから仕事を終えて外出するところだった。

停止したエレベーターの復旧を待つことなく、34階からロビーまで階段を駆け下りた。

途中で火災警報のアナウンスが流れた。
本当に火災が起きているのか、誰か間違えてボタンを押してしまったのか、どちらにせよ早く降りようと思って早足で降りていった。

しかし、なかなか階数が思うように進まない感覚だった。
ようやく半分くらいになると疲労感が湧いてきた。
普段1時間くらい歩いているので、足には自信があったが階段を降りる運動は別物のようだ。

本当に火事だったら煙に注意しなければならないと、少し不安になりながらも、非常階段には人気がまったくなかったので、その線は薄いと感じながらひたすら階段を下りた。

10階あたりから人が目立ち始めたが、みんないたって冷静だった。
火事でない事が判明するが、後から聞くと10分ほどで復旧したようだ。

ロビーに到着した時には、足に疲労が残っていたが、まさか歩くのがこんなにも辛い筋肉痛になるとは、その時は思ってもなかった。

翌日から3日間は歩くのもしんどい筋肉痛だった。
こんなに痛いのは久しぶりだった。
太ももがパンパンに張っているのだ。
しゃがむのも一苦労で、階段を降りると激痛が走る始末。おまけにマッサージで押してもらうと、触るだけでギブアップ状態。

階段を降りる筋肉がこんなにも脆いとは。
地震や火災の時に備えてそこの筋肉は鍛えておくべきだろう。

人物

人の波長は共鳴するのだろう。

ビジネスを成功へと導き、その真っ只中にいる人物は磁石のように色々な人物を引き寄せている。

東京クラシックゴルフクラブのメンバーになって、本当に良かったと思っている。

メンバーの多くはビジネスで大成功している人物、プロスポーツ選手や著名人が集まっている。

実は東京クラシックのメンバーには、弟の鮨早川の常連客が何人もいるのに驚いている。

よくクラブハウスでばったり出会うシーンを見ている。
普通にオリンピック金メダリストが弟に気軽に話しかけている光景は鮨職人冥利に尽きるだろうと感じる。

弟からのリクエストで、東京クラシックでプレーをしたいお客様がいて、こちらにセッティングの依頼がしばしばある。

本日も2人のビジネスマンと出会う機会に恵まれた。
立ち居振る舞いや言動を観察していると、ある一定の法則がらあることに気づく。

それは、実に謙虚で誰に対してもその姿勢は変わらない。
立場の上下や年齢に関係なく実に丁寧に接している。
そんな人物は親しみやすく交流関係も広い。
今日もプレー中に知り合いとバッタリ出会うシーンが3回もあってこちらの方が驚いている。

これだけ共鳴すると顔の広さに感心してしまう。

休憩の時間にお互いのビジネスの話をしたが、見識が深く話題性も豊富なので興味を惹かれる。
おまけに、勢いがあり流れに乗っている感覚をありありと感じる。

帰りの車の中で弟に言った。
いっときの成功者と違い、誰に対しても謙虚で感謝している人物は、同じ波長の人物を引き寄せて共鳴している。
人物に出会えた事に感謝していると。

人物に近づけるように謙虚と感謝の精神を心がけていきたい。

不動産市況

歴史は繰り返される。

96年、07年、そして19年と続く。
不動産市況のバブルが崩壊し、売りが売りを呼び下げが止まらず、倒産が急増して銀行がお手上げになる。

その前年には、活況に沸いていた市場に波の前兆が見えてくる。
やがて調整局面が訪れ、買い手より売り手が上回り、銀行の与信が厳しくなって、バブルが崩壊するというプロセスを30年周期でぐるぐる回っている。

最近では、建築コストが大幅に上昇していることもあって、ホテル用地を取得したがプロジェクトの採算が合わないと判断、更地のまま転売している状況も見られる。

新築マンションも在庫が溢れて販売に急ブレーキがかかっている。
4、5年前に新築された未入居マンションの販売チラシがポストに入ってくる。

不動産業者の在庫がリーマン前のピークを超え、完全に分岐点を超えた模様である。

東京オリンピックまでは大丈夫だろうとの見方が多く、直近5年間は不動産市場は活況を呈してきた。
しかし、多くの人が信じてきた市場が脆くも崩壊している。

シリコンバレーの某有名な経営者の言葉が蘇る。

「世間の多くの人はXを信じているが、本当の真実はXの逆である」

10年に一度訪れる不動産バブルの崩壊、誰も買わない、買えない心理が働いている市況こそが、それを意味
している。

そして、お金持ちは一等地が売りに出れば価格は気にしないで買うだろう。
評価経済の富裕層と実体経済の普通の人に分かれる。
すなわち、金持ちは価値で買うが普通の人は価格で買うのだ。

これから不動産の醍醐味を味わう事ができる、本当の買い場がやってくる。

蕎麦湯

住宅地の中にひっそりとあった。

「玉笑」ここで一度、蕎麦を食べてきた方がいいよ、鮨早川の弟が言っていた。
食通の常連さんから聞き評判がすこぶる良いらしい。

表参道から歩いて12分ほどにある店の前には、すでに多くの人が並んでいた。
時刻は午後6時になろうとしていた。
ラストオーダーが7時30分、閉店が8時なのでこのまま並んでいても食べれる保証はなかった。

7時が過ぎた時点でまだ3番目だったので、難しいと思ったが、神様に間に合うようお願いした。
しかし、時計は7時30を回ってしまった。
ラストオーダーが終了し、これまで待ったのが徒労に終わると思われた時だった。

待合室の引き戸を開ける音がして、店員さんがメニューを持ってきてくれた。
そこで予め注文をすると、ほどなくして店内へと案内された。

周りを見渡すと和の雰囲気がとてもしっくりきたが、テーブル席とカウンター席を合わせて16名の狭い空間だった。

残り20分で食べなくてはならなかったが、蕎麦焼酎の蕎麦湯割りが最初に出てきた。
つまみには、板わさ、味噌焼き、蕎麦がき、豆腐を注文した。

蕎麦湯割りを口にした瞬間、これまで味わったことのない、蕎麦の香りと旨味が心身に染みるような感覚に、幸せ感が充満していた。

本丸の蕎麦はもちろんのこと、蕎麦湯の質に圧倒的な違いがある。
何でこんなに蕎麦の香りと旨味が凝縮されているのかと思うほど、蕎麦湯のクオリティーは高かった。
蕎麦湯だけでも味わいに来る価値はあるだろう。

20分で蕎麦湯割りを3本、つまみと蕎麦のおかわりをせわしなくいただいたが、そんな短い時間でもこんな美味しい蕎麦湯をいただけて、本当に本当に良かったと思える素晴らしいお店だった。

神様に感謝する。

忘れ物

食事会のあと個人タクシーに乗車して自宅へ向かった。

酔っ払っていて、乗車した直後から記憶がなくなっていた。

帰宅するとスマホがない事に気付いた。

ハッと思い、帰りのタクシーの中に忘れたかと考えて電話をしたが、午前9時からの受け付けとの伝言が聞こえてきた。

朝の目覚めと共にスマホの事が気になっていた。
もしかしたら、店に置き忘れたのかも知れないと考えていた。

朝一番で個人タクシー協会に電話した。
受付の女性は忘れ物は最寄りの警察署に届ける事になっているので、近くの警察署に行って確認してくださいと言われた。
警察署のネットワークでパソコンからどこの署に忘れ物を保管しているか見れるようになっているようだ。

A署の落し物受付に行った。
すると、ちょっと暗めの女性が調べてくれた。
しばらく待ったあと、どこの署にも保管されてないと言われて愕然とした。

すると、あとは店しかないと思い、少し早かったが電話してみると繋がった。
あってくれと祈るような気持ちで聞いてみると、昨夜はスマホの忘れ物はないと言う。
いや、そんなはずは無いと思うので、もう一度調べて欲しいと訴えた。

ない。
何故だろうと思いを巡らせていた。

店かタクシーしか考えられないし、誰かに持っていかれたか、あるいはドライバーが持ち帰りまだ警察に届けていないかも知れないと思った。
しかし、協会に確認すると忘れ物はその日のうちに届けるよう指導していると言う。

もう探すのを諦めて、なるべく早く新たなスマホを調達する手段を考えると同時に、他の署に行ってもう一度、駄目もとで調べてもらおうと考えていた。

O署に行って受付を訪ねると明るい男性が調べてくれた。
まったく期待せずに待っていたが、何とS署にどうやら似たようなスマホがあるという。
早速、S署へ向かい確認するとあったのだ。
間違いなくスワロブスキーのカバースマホが目の前に現れた。

嬉しさと同時にA署の暗い女性署員に怒りを覚えた。

役所の場合、おしなべて個人的な力量が問われる場合が少なくない。
何のために仕事をしているのか、誰として社会に存在しているのか、このあたりの個人差が大きいようだ。

しかし、スマホが見つかった事で、その思いを上回る喜びが充満していた。

24

令和の幕開けとなったゴールデンウィークは、雨模様から一転して晴れ日和となった。

Amazonで本5冊を注文したのが16時ごろだったが、翌日の午前中には全てワンパッケージで届いた。
24時間以内にスマホからワンタッチで手元にあるという現実にAmazonの進化を感じていた。

近頃、書店の店じまいが加速度的に見受けられるのも当然だと言える。

また、Amazonプライムビデオで24というアメリカの映画を見た。
これもシーズンを重ねるごとに面白くなり、ハマってしまうとあっという間に半日くらいになる。

ここまでやってくれると、Amazonプライム会員の値上げも充分に納得出来る範囲である。

Amazonを通じて24という数字を意識していた。

初めて車を買った時のナンバーが24の数字だった。
誕生日も24日で、ラッキーナンバーは6であるから、2と4を足した数字になる。

そんな事を思いながらプライムビデオを鑑賞したり、本を読んでいるとあっという間に24時間が過ぎていく。
朝方、腹がへってどんぶりご飯が食べたくなったので、24時間営業している吉野家へ久しぶりに行った。

メニューも見ずに、並とお新香、味噌汁を注文した。
店内にはカレーの新商品のアナウンスが流れていたのでメニューを見るとバリエーションが昔よりはるかに多くなっていた。
多様性のあるメニュー構成にする事が時代に合ったスタンスのようである。

店員さんも若い外国人の方で、しっかりとオペレーション業務をこなしていた。
コンビニを含め24時間体制を整えるとなれば、無人化されていく流れは速いだろう。

恵比寿の雑居ビル5階にひっそりと店を構えて6年近くになる。
看板もなく、ビルの外から見てもエントランスからも初めて訪れた人は、鮨屋があるとはまったくもってわからない。

9歳下の弟は、実直な人柄と技術で世界中から著名人を引き寄せている。

名古屋の友人Mからリクエストがあり、久しぶりに店に顔を出した。

いつもながら高くて美味い店は当たり前だと思っている。
すなわち、コスパ重視からすると鮨早川のコンセプトに共感するところはない。
とはいえ、たまに行くと普通の鮨屋では体験出来ない世界が待っている。

Mもかなりの食通だが、細かな味付けに舌を巻いていた。
弟の真骨頂はネタそのものを最大限に引き出す創作的な料理にある。
例えば、白身にしても何日か熟成したものを塩やポン酢で出したり、鰹の味付けにガーリック風味の塩を使ったりする。

ノレソレという穴子の稚魚をたまごと海苔で和えた一品は絶妙な組み合わせで、Mも5年ぶりに食べたようだが、この合わせ技に感心していた。

また、まかない料理だという大トロの筋焼きや、イカの頭を細切りにして生姜を混ぜたものは、本丸より価値が高いと思わせるほどだった。
むしろ、コスパ重視派からは、このまかない料理バージョンに絞った商品構成にしてくれた方がよっぽど嬉しい。

弟に言わせると、兄貴はまったく解ってないと意に介さずにいる。

そんな弟とは、隔週日曜日にゴルフに行っている。
土曜日の夜遅くに店を閉めて、睡眠時間は1〜2時間程度、おまけに練習も出来ない環境と比べ、こちらはベストコンディションでレッスンに通い練習しているにもかかわらず、いつも弟には負けている。
もう、悔しくて悔しくてたまらないのだ。

センスの違いはあるだろう。
しかし、それだけで片付けられては、努力は報われないではないか。

そんな思いをしながら、今日も負けて悶々としている。

ウイスキー

久しぶりに遅くまで飲んでいた。
東京ウイスキーライブラリーに入った。

表参道では珍しく午前3時まで営業している。
午前0時を過ぎていたが、満席で入れず20分ほど待つことになった。
週末とはいえ、広い店内は外国人と若者で賑わっていた。

表参道のブランドショップが並ぶ通りから一本入った、人通りの少ないエリアで、外からは看板もなくひっそりとしているので、最初はたどり着くまで少々戸惑ってしまうだろう。

約1200種類のウイスキーが図書館のようにウイスキーが棚いっぱいにずらりと並んでいる。

時をかけながら円熟していく琥珀色のウイスキーが図書館の本のように並ぶ情景は、マニアックにはたまらなく響くだろう。

ウイスキー品薄状態の中で、これだけの商品ラインナップを揃えているのは、圧倒的なバリューとなっている。

カウンターでメニューを眺めていたが、あまりにも種類が多くどれを選んでいいか迷っていた。
スコッチが好きなのでバーテンダーにオススメを聞いてみた。
すると、高飛車な態度でピート、ブリニー、エステリー、どのタイプがいいか聞いてきた。
そのような聞きなれないワードは知る由もなく、何ですかと質問するのもしゃくなので、スモーキーでライトな感じのやつと言った。
すると、バーテンダーは予算を聞いてきた。
高いのはワンショットで1万円を超えるものもあると言うので、高くて美味いのは当たり前、コスパいいやつをチョイスしてよと返答した。
うーむ、と難しい顔をしながら考えていたので、めんどくさくなって最近飲んだグレンリベット18年をロックで注文した。

専用のグラスと氷で飲むと香りと味が一段と違ってくる。
ウイスキーのうんちくを知るともっと楽しい会話になるだろうと思った。
高飛車なバーテンダーは、人を見て仕事をしているのは明らか、こちらとしても会話が弾むレベルまで学ぶことで、彼ともっと仲良くなれるかも知れない。

ウイスキーの世界は奥が深い。

ゴルフコンペ

富士山がくっきりと見えていた。
車を走らせながら目の前に大きく現れ、3分の2が雪で覆われていた。
日本の象徴とも言える圧倒的な存在感に感激していた。

武蔵カントリークラブ笹井コースに着いた。
名門コースと呼ばれる場所で銀行のコンペが開催された。

スタート前に初参加の挨拶をした。
組み合わせ表を見ると、地元の老舗企業が多くあった。
二代目の若を中心としたコミニティが会を盛り上げている印象を持った。
とはいえ、若と言っても60近いのだが。 笑
このゴルフ会も歴史があるようで、銀行にとっては重要なイベントの一つになっているようだ。
唯一、支店長がプレヤーとして参加したが、課長は事務局としてスーツ姿のままスタートホールに立っていた。

風が強く寒いにもかかわらず、忍耐強く7組のスタートを見送る姿を見て、何とも切ない気持ちになった。
思わず声をかけてしまった。
「スーツ着てそこに立ってないで、一緒にプレーしましょうよ」
すると、事務局としてのお役目がありますから、という返事が返ってきた。

彼は仕事として完全に割り切っていた。
むしろ、伝統的な会の進行役として、先輩方から受け継いでいる使命感のようなものがあるのだろう。
支店長にしても、出来るなら普通に仕事をしていた方がいいのかも知れない。
普段見せない表情を浮かべていたのが印象的だった。
気を遣いながら笑顔を振りまいていた。

最終組でのスタートになったが、さすが名門クラブだけあって景観は素晴らしく、桜が満開でフェアーウェイの両サイドは見事なまでの桜を見物できた。
60年の歴史を誇る風情があり、富士山と共に桜の花がコースを引き立てている。
まさに、日本を象徴する景観に感動した。

強風によりスコアはまったくで100を超える有様。
しかし、プレー終了後のパーティーで順位が発表されると、トップは何と80のスコア、強風はいい訳に過ぎなかった。
貸ビル業をしている方だったが、もはやゴルフが生業としているような優勝のコメントだった。

初参加した印象は、少し重い空気感があり、女性や若手がいなかったのは、会としてリフレッシュする空気感に変えていく必要性を感じた。