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社長ブログ2009.07.05

初めて味わった感動

それは東急東横線の都立大学駅から数分の場所にあった。
食通の友人から一度は連れて行ってあげたい店と言われていた。
店に着くと、やきとりの看板が目立つ一杯飲み屋だった。10席ほどのカウンターだけの店内に60歳半ば位のご夫婦が厨房で忙しそうにやっていた。私は美味しい焼き鳥を食べさせてくれるものだと思っていた。飲物を注文した後にお通しが出てきて驚いた。それは会席料理に出てくるものであった。はもを刻んで胡麻和えにしたものや、はも焼き、天然の穴子、渡り蟹を辛味噌で漬けたもの、クエとコラーゲンを冷やして出してくれ、蝦夷あわびに味噌をのせて焼いてくれたり、霜降りの肉に昆布と塩をのせ軽く炙ってくれたり、最後はシコシコ面の手打ちうどんであった。誰が見ても一杯飲み屋の焼き鳥屋としか思えない店から会席料理でも出てこないメニューが次々と出てくるギャップに感動してしまった。
おまけに焼酎は全国の蔵元から直接入手されるようで、巷に出回っていない銘柄まであるのだ。
大将は食材には妥協しない姿勢で和料理のプロフェッショナルリズムである。
目つきは鋭く真剣そのもので食材が解らないで聞いてみると産地からどこの部分を使っているかまで丁寧に説明してくれる。食通を唸らせる店だ。来ているお客も常連さんで、勿論予約無しでは入れそうにない。かしこまらずに大将と食のうんちくを語り合いながら酒がすすむ店も全国広と言えど、この焼き鳥屋の他にそうはないであろう。

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