蕎麦屋

赤坂に住む友人の家の近くに以前から気になっていた蕎麦屋があった。
友人曰く、日本一美味い蕎麦屋を食わせてくれると言う。
先日、その友人と2人で店に入った。昼時には大混雑するのを知っている馴染みは2時近くに来店するようだ。しかし、この日は12時半に混雑覚悟で入った。
入って見て驚いたが、小上がりの他にテーブル席が4つほどの狭い店内だった。
相席が当たり前になっていて、ひっきりなしにお客さんが出たり入ったりしている。こういう人達は蕎だけを目当てにくる客だが、中には熱かんを飲みながらゆっくり過ごす人達も目についた。我々もゆっくり派の口で、つまみを頼みながら熱かんを飲んでいた。
玉子焼き、あさり、焼き鳥、貝柱のわさび和え、どれも深みのある味わいで素晴らしく美味しかった。普通の蕎麦屋にないつまみを出してくれる。酒も進むはずである。2人でいい気分になりながら気がついたら酒を6合も飲んでいた。既に2時を回っていたが満席が続いている。
客単価も高いのでいい商売になっているようだ。
最後に日本一美味いという蕎を食べた。酔っていたとは言え味覚は確かなはずである。
私には普通であった。それよりも量の少なさに驚いた。一人前を普通に頼むとほんの少量しか盛られてこないのだ。量の少なさでは日本一かも知れないが…
しかし、蕎麦屋で美味いつまみと熱かんでゆっくり食すのは最高の気分であった。
なぜ蕎麦屋だとこんな気分になるのだろう。
時代劇で見る風景を思い出した。酒を飲む画面の定番は蕎麦屋だったような気がする。
日本人の落ち着く場所は蕎麦屋で一杯やる事かも知れない。

スーパーカー

友人とのゴルフの帰りに車を見に寄った。そこは栃木県にあるスーパーカー専門の店舗だった。
インターの近くに位置して、ガラス張りのショールームからは赤や黄色のフェラーリやカウンタックが鮮やかに見える。普段良く見かけるが自分が運転したいと思った事はなかった。
友人の2人は車に詳しいのであれこれと説明してくれながら見ていた。
すると店員が近づいてきてアンケートを書かないと見せられないと言う。要するに冷やかしでは見せられないよと言っているのだ。ウエェルカムしていない様子がありありとしていたので、つい弾みでこちらも真剣に購入を考えている旨を伝えてしまったのだ。
すると相手も態度をころっと変えて真剣に展示してある車の説明をし始めた。
初めて知った事はフェラーリを新車で購入する人は自分に合わないと数千キロで買い替えるそうだ。それが展示してあったが値段は新車とほぼ変わらないと言う。
新車は発注してから納車まで半年以上かかるが展示車だとすぐ乗れるメリットがあると言う。
ほとんど新車同然なのでそうなのかも知れないが、新車に拘る人はそれでも待つだろうと思いながら聞いていた。とはいえ、国産車だとそうはいかないところは、さすがフェラーリなのだろう。見ていくうちに段々と車の魅力に吸い寄せられ欲しくなってしまうから不思議だ。我にかえって自分は車の運転が下手くそだから無理なのと、車にそんなに興味がないのでもったいないという気持ちが交互に入れ替わりながらショールームで一人格闘していた。
店員が電話に出ている隙に楚々くさとショールームから出て変な事にならずに済んだ。
普段見かけるフェラーリとかも車高が低く、鼻が長いので乗っている人は運転が上手いのだろう。でないと下を擦ったりぶつけたり、走る場所にも気を使わなくてはならないだろう。
今後はふらっと見に行くと欲しくなる魔力に陥るので気をつけたい。

試食会

天然村郷土料理を担当する予定のS氏による試食会をやった。この日は天然村とま宿が完成
したので内見も兼ねて鴨川入りした。
まずは現地に赴き、建物外観を見た時に感動した。実に雰囲気が出ていて環境に溶け込んでいる天然民家だった。この建物は自然素材にこだわって構造体は勿論の事、断熱材を麻や藁を用いている。また、外壁と内壁には古代しっくい、土しっくい、土佐しっくいの素材を用いた素晴らしい作品に仕上がっていた。お客様には充分満足いただける施設に仕上がったと思う。
内見が終わりお昼にS氏による試食会が行われた。今回の目的はとま宿の隣に建築中のがらんどうに業務用の厨房施設が備わるのだが、そこでお客様に料理を提供する為の試食会である。
S氏の料理は初めて食すのでどんな料理が出てくるのか楽しみであった。
オーガニックをベースとした食材にこだわった様々な料理が出てきた。
メニューの構成がイタリアンだった事もあり、郷土料理とは違うイメージに映ったがとても上品な味付けで女性には好評だった。あえて言えば、味付けが薄くなっているために美味いというインパクトに欠ける点は否めなかった。参加者のみんなは美味しい、美味しいと言いながら食べていたが正直私は物足りなくて一人で黙々と食べていた。
夕方には天然村の敷地で焚き火をしながら藁でカツオを炙り食したが、これは最高に美味しかった。このような洒落てない料理の方が美味しいと感じるのは普段味わう事のない天然村ならではの料理でないかと思う。来年の3月オープンに向けて着々と進んでいる天然村である。

地域活性化

地域活性化の学習が千葉県の松戸市にある聖徳大学で行われた。
4年前に受講した経験があるが当時は40名程の参加者が全国各地から訪れていた。
しかし、今回はその半分にも満たない参加者でやや拍子抜けした感で受講してきた。
土、日の2日間で朝から夕方までみっちりとした学習でかなりタイトである。
タイトルによって講師が変わるのだが特に印象的だった人物がいた。
高校の校長先生を歴任し教育委員会等の行政に関わる仕事に携わり定年後、現在は聖徳大学の講師を兼任している。とてもパワフルな人物だった。
この人の考え方は地域と教育は密接した関係で、現在の学校と地域の関わり方に警笛を鳴らしているのだ。例えば学校の配布資料に記載の文章や掲示版に書かれている書き手の思考が命令調になっていて、地域の方々とは一線を画しているように取られても仕方がない。または、学校の隣に幼稚園があって学校の運動会に園児が見ていた場合の対処の仕方、図書館の配置や公開時間など地域と共生するような学校になってこそ、様々な学校での問題も変化してくるだろうとのお話であった。
昔の学校はそんな風景もあったに違いないがいつの間にか閉鎖的になり、ゆえに外部からの不審者が表れる原因になっているのではないか。
学校と地域の関わりを見直す、学校が地域にどのように貢献していくかという観点で見るとやれる事がたくさんあるように思えた。今回の学習で学校の役割が地域活性化と関連が強くあると初めて感じた。
また、学習に教育者が多数参加されていたことは意外であったが未来の教育に可能性を感じた。
我が社の天然村事業も地域活性化の役割を担っていきたい。