信用

ある日突然くる神妙な電話は出た瞬間に嫌な感じが伝わる。
止めてくれと心の中で叫ぶが次の瞬間気まずい空気に包まれる。

「入ってくるはずのお金がなくて今日の3時までに都合をつけないと会社が潰れる。」

これ、実はお決まりのパターンなのだ。
今回は200万円の依頼だった。しかし、私は断った。
この位の金額で潰れるようなら本人の為にも貸さない方が良いと思った。
どうせ貸すなら潰した後の再起をかける場面にしたいものだ。
当の本人は必死に金を工面しようとしているが、果たしてそれが出来たところで事業が繋がりそこから復活するとは到底思えないし、見た事も聞いた事も無い。

一度だけ小学校からの親友が金を借りたいと言って来た時があったが、それは再起に繋がる明確なものだったので貸した事があったが、やはりきっちりと約束を守ってくれた。
あるいは、どんな場面でも絶対的な安心感のある人物には貸したりする。
それは日頃の付き合いも含めて信用がある人は不思議に神妙な電話があっても嫌な感じがしないのだ。
逆にバックアップしたい気持ちになる。

そんな風に見てみると銀行も同じなのかも知れない。神妙な電話をした時には大体の銀行は消極姿勢になるだろうが、逆にバックアップしたい気持ちにさせるには普段からの信用の積み重ねが大切になってくるのだろう。
是非、そのような立場になりたいものである。