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社長ブログ2012.05.02

天然村に行く

スコールのような雨が突然と降り出した。
外の景色を窓から見ていると懐かしい思いがした。
雨が屋根を鳴らす音や、そこから地面に落ちる雨水をじっと見つめていた。
外から聞こえてくるのは野鳥の鳴き声や、コトコト流れる小川のせせらぎである。
実に静かで人工的な気になる音は殆んどなく天然の素材に囲まれた心の楽園だ。

ドアを開けて屋根のある通路に出て見ると、草木が新鮮な空気をプレゼントしてくれているようで、自然に触れていると雨の日でも心地良い感じがする天然村の景色だった。
東京に住んでいると雨の音も、そこから滴が地面に伝わる様子も感じる事が困難になっている。
当然、新鮮な空気とは無縁な生活をしている。
毎朝のジョギングも大きな公園の周りを走りながら緑を見る機会があるのだが、人工的に作った草木は天然物とは比較にならない。

決定的な違いは何かと言うと時の流れである。

大多数の人も同じような生活リズムだと思うが、私の場合は、朝起きた瞬間から時間単位で行動し始める。
当然、ジョギングしていても一定の時間に毎日同じ人達とすれ違い、時間内に終わらせて次の行動に移る。
朝食を摂り通勤するまでの時間にやる事を済ませて家を出る。
通勤途中は全員が忙しなく会社へ向かう。
休日もテレビ、映画、ゲーム、デートの準備や待ち合わせ場所までの移動、家族や恋人との食事の時間や買い物等、時間の流れが天然村で過ごす時間と決定的に違っている。
東京の自宅で一人読書にふける時間でも周りの人工的な音に比べると、同じ読書をするにも時の流れの感覚が別の次元に感じてしまう。

そうなのだ。
田舎で東京と全く同じ事、仕事や買い物、食事をしていても「場」の次元が違うので五感の感覚が全て異なる。

天然村から東京に帰ったその日は時の流れが反転するのでストレスを感じる場合が時折ある。
東京の生活は便利で移動手段もこの上ない。
慣れてしまうとストレスさえ感じなくなる。
だが、自然と共生しながら心の満足を得るライフスタイルはこれからは必要になってくると思う。
私は月の内に何日かは心に栄養を補給する為に天然村を訪れている。

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