債権債務の相殺

債権債務の相殺という言葉を最近よく聞くようになった。
要するに、貸し借りなしの「ちゃら」にするという事である。
大きく見ればヨーロッパの問題がそれで、特にギリシャは債権債務の相殺が困難で
債務が大き過ぎてちゃらに出来ない、おまけに返済する気もさらさらないので、
貸し手側も色んなしがらみの中で右往左往している。

小さな問題で見ると、金の貸し借りがある。
貸し手側が借り手側に取り立てる場合、期限が過ぎても返せなかったり、返す
見込みが無ければ貸し手側は別な方法で対処する。
それは様々あると思うが、結局のところ金が返ってこない場合はお手上げになる。
ギリシャの例がそれで全く返す気がないのだから、事実上、貸し手側は金が
返らない事を自分に言い聞かせて諦めるしかない。
貸した側の責任もあるわけで、今後二度と同じような相手に貸さなければいい。

私の友人で例えると、金を集めて投資をするファンドを立ち上げするも2年もたないで破綻した。
投資をした連中は目を真っ赤にして返せ、返せと急き立てたり、苦しいから返せと
連日のように連絡して来たり、中には極道を差し向けてくる大ばか者もいたりする。
友人はギリシャのように開き直った対応は全くしていないが、私から見れば債権債務の
相殺で店仕舞いしたのである。
投資した連中の責任もあるのだから、今後二度とファンドのような博打をやらなければ良いし、
そんな暇があったらせっせと本業を伸ばせばいい。
債権債務の相殺は双方の同意が無くとも成り立ってしまうようだ。