車の注文

携帯電話に着信記録があった。
登録されていないので誰かと思ってかけてみたら、テスラ社の業務担当者が出た。

今年の初めに話題の電気自動車を注文していたのだ。

従来の自動車をディーラーで買う手法とは全く異なり、まず紙の契約関係書類がないのだ。
全てWebでのコミニケーションで完結する。
テスラ社のサイトにマイページがあり、そこから車種、色、シート、各オプションを決定するのだ。
私の場合、あまり感心がないか無意識にオプションを何も注文していなかった。

電話の要件はオプションを何も選択していなかったので、本当にいいのでしょうか?と言った感じの内容だった。
私のようなオプションを一つも選択してない人はいないらしく、心配になって連絡してくれたようだ。

私は一瞬驚いて、最低限のオプションを付けないと車の価値が整わないと受け取った。
車の事が詳しくないので、直接説明を聞いた方が良いと思い後日、テスラ社に伺う事になった。

テスラ社に行くと展示車を見学する人、試乗車に乗りに来ている人達で賑わっていた。
私は二階に通されて、Webを前にして担当者から説明を聞きながら、オプションをどうするのか選択する機会を得た。

すると、これがないとこれだけ不便になるとか、これだけは付けないと後になって不充する感じのフィーリングを感じたので、これもあれもと選択すると、仕上がりのお会計があっという間に大台を大幅に超えてしまっていた。

なんだよ、そんな事だったら最初から標準装備になってた方がいいじゃんかと思ったが、あとの祭りである。
普通のディーラーと決定的に違うのはこの辺りである。

テスラ社の担当者はお客の懐事情をあまり気にしない。
あれやこれやで、お代は締めてこの位になります的なコミニケーションが無いのだ。

Webの画面から自動的に計算された合計を確認して、OKのボタンを押すだけのプロセスなので、実に呆気なく事が進む感じなのだ。

私はちょっと待って下さいと言って、OKの画面から前に戻りオプションの選択を更に吟味した。
無駄なものを削るのはないかチェックするためだ。
これは要らないか、いや必要だろう、担当者を横にして迷っていた。
中にはドアミラーが手動になり、今の車よりも不便になってしまったりする。

結局、車の価値バランスを考えて必要なものを残しての判断をした。

Webからの契約手続きの良い点はマイページから主体的に選択出来る一方で、今回のような確認作業を怠ると、顧客の満足度を損なう事にもなると思った。

当初の私の選択では確実に後悔する事になっていただけに、アナログ作業と平行して必要性を感じた。

次女と映画

周りを見渡すと女子中学生や女子高生がいっぱいだった。

中には何組かのカップルがいたが、高校生より上の年代は見かけなかった。
私は完全に一人浮いた存在としてそこにいた。

まさか剛力彩芽が主演の映画LDLを見る事になるとは思いもしなかった。

次女は中学生二年生になるが、映画化されるのを心待ちにしていたようであった。
それが私と2人で映画館に来る事になってしまったのだ。

それは、朝からの物語から始まった。

本来であれば、17歳の長女と一緒に行く事になっていた。
長女はそこまで見たい映画ではなかったにせよ、その日は朝帰りで眠ってしまい、約束を反故してしまったのだ。

次女は一度思うと、その日に目的を遂げないと納得しない性格で、一般的には大変ワガママな子供と言う事になる。

欲しいものがあると買ってくれるまで愚図るのだ。
それも相当な執念で、愚痴攻撃が永遠と続くので、こちらが降参してしまうのだ。
それには彼女が末っ子で特別に可愛がっている私に原因する。
昔から彼女を甘やかし過ぎてしまったツケが回ってきたのだ。

この日も例の愚痴攻撃が炸裂していた。
私が一緒に見てあげると言っても、同じ年代で父親と一緒に行動するなんて、ありえないから!
まったく受け付けない姿勢なのだ。
この日はたまたま母親は友達と出かけて留守だった。

彼女も年頃になり、私に対する接し方にも数年前から変化が出始めてきた。

私が先にお風呂に入ろうとすると、彼女は決まって先に入ると言い出す。
あるいは、以前は一緒に買い物に行ったが今はお金だけ請求したりする。

こちらの態度は一向に改まらないのだが、彼女の希望を叶えてあげたく思っている。
上の三人子供とは対象的な育て方をしてしまったのだ。

その日、私は自宅で読書をしながら彼女の愚痴を聞いていた。
一人で見に行くなら車で送り迎えしてあげるからと投げかけたが、嫌だと言って収まらない。
もしかしたらパパと一緒に出かけるのは照れてるのかな? 笑って言うと、
どんだけブラス発想なのかと言われる始末。

実は彼女は究極に人目を気にする性格なのだ。
赤いマセラティに乗るのを避けたりする。
目立った車に乗っているのを同級生に見られたくないそうだ。
以前も、後部座席に乗って身をかがめたりするから、不思議でならなかった。

そんな彼女の性格を見抜いて、授業参観日には派手な服にサングラスで登場して、彼女に手を振ったりして、からかっていたりもしていた。

映画の時間が迫って来ると、彼女は一人で見る決心をしたらしく、車で送り迎えして欲しいと言い出した。
車中では一人で見るのに気が変わったのか、パパが見たいなら一緒に見てあげると言う。
何だか変だと思ったが、一人では心細いのだろう。
勿論、映画には全く興味はなかったが、そんな彼女の気持ちを察して見たいと言った。

まさか剛力彩芽の恋愛映画で涙するとは、周りに気付かれない事を切に願っていた。

鰻やの亭主

小さな店構えに職人気質が漂っていた。

ふらっと寄ってみると案の定、美味い鰻を食べさせてくれた。
それから三年位になるだろうか、鰻と言えばここに来るようになった。

浦和の「和香」である。

つい先日もふらっと寄ってみた。

ご夫婦二人でやっておられ、私と同年代位だと思われる。
ここの亭主の顔が鰻に似ているのだ。
本当に不思議に思っている事なのだが、鮨屋の亭主は魚に似ているし、肉屋は豚や牛に似ているから可笑しくなってくる。

何か食材に顔が段々似てくると言うか、何処かに食べに行った時に観察すると、実力のある店の亭主の顔はかなりの確率で顔が似てくると観察している。

和香の亭主は一目見た時に驚きと共に、顔があまりにも鰻そっくりだったので、しばらく見惚れてしまったほどである。

何度と通っているうちに、彼が大のバイク好きな事がわかった。
私のハーレーの話をすると、専門用語を交えながら話が止まらない勢いを感じる。
こちらは初心者でよく解らないのを彼は理解したようだが、私がバイクをカスタマイズした話をすると、なぜ初心者でバイクをそんなに理解していない人が、そして、専門用語も知らない人がそんなことをするのかと不思議に思っているだろう。

友人の食通連中を連れて来た時も、唸らせるだけの実力を持っている。
浦和は鰻の歴史が古く、別所沼周辺が発祥とされているが、浦和駅周辺には老舗が沢山あって、同業者の中でも和香は歴史は浅いが、周辺からは口コミで知られている。
先日も浦和の鮨屋に行った時に何気なく主人に聞いてみたら、お客さんから聞いて知っていたのだ。

私は鰻そのものも美味いと思うが、やっぱり米が一味違うところが、鮨と共通するところだと思っている。
米がネタにも増して重要な要素になると思うのだ。

ここは米の炊き加減が絶妙で、やや硬めに炊いている。
それが、鰻のタレとよく絡んで旨味が増すのである。
私はここのお米がとてもお気に入りだ。

そして、亭主は鰻重の値決めも絶妙なのだ。
これだけの品だと特上で普通東京相場は4000円以上するのだが、2900円で提供している。
店構えや人件費を考えての事だと思うが、客から見ればとても有難い値段である。

亭主曰く、今年は浜名湖から仕入れている鰻の市場は豊富だと言っていた。

仕入れには気を使う商売なので、鰻に似た顔がほころんでいた。

惚れ惚れうんこの素

T-Time赤坂がオープンして3ヶ月が経つ。

最近はマスコミからの取材が目立って来ている。
その中で、女性雑誌に掲載されたので、手にとって一通り目を通すと、ある商品名が目に飛び込んで来た。

「惚れ惚れうんこの素」

インパクトある商品名である。

女性雑誌が取り扱うだけあって、便秘に悩む貴女の手助けとなる補助的な食品として紹介されている。
私は昨年末に痔の手術をしたのをきっかけに、食事には気を使うようになり、食物繊維を意識して取り入れるようになった。
そもそも、便が硬いとよろしくないので、軟便にするための処置としての事だったが、便秘を解消するまでには至っていなかった。

この記事を読んだ時に「快便」になる、その要因は善玉菌を増やすことにある。

私はこれを見るや即座に注文手続きを済ませていた。
即日配送なので翌日には届いた。

本当に快便になるのだろうか。
術後も便秘気味だったので、痔の再発も懸念があっただけに期待は大きかった。

ペットボトル500mlの水にうんこの素(粉末)を入れて混ぜ合わせるのである。

一発目から結果は上々だった。
スル〜っと一瞬のうちに排出されて、便器や紙はほとんど汚れないのだ。
おまけに、悪臭もなく驚きの商品に歓喜の声をあげたほどである。

いわゆる便秘薬と違うのは、腸内に善玉菌占有率を高める効果があり、腸管内で発酵させる環境を整えることの重要性を説いている。

便秘は悪玉菌の占有率が高く、腸内は腐敗の環境になっている。
私の場合も全くその通りで、善玉より悪玉が優っているので、便秘になっていたのである。

それがこの惚れ惚れうんこの素を試してみたところ、見事に快便になった。
悪玉から善玉に、腐敗から発酵に腸内環境が変わったのだ。

理屈はシンプルだった。
悪玉と善玉の戦いで善玉が勝利すれば良いのだ。

快便の心地よい感じを体験してからは、トイレの時間が楽しむに至るまでになった。
昨年からすると考えられない。

価格も12000円(税別)で試してみるには価値ある商品だと思う。

決して名前負けしている品ではない。