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社長ブログ2014.04.13

鰻やの亭主

小さな店構えに職人気質が漂っていた。

ふらっと寄ってみると案の定、美味い鰻を食べさせてくれた。
それから三年位になるだろうか、鰻と言えばここに来るようになった。

浦和の「和香」である。

つい先日もふらっと寄ってみた。

ご夫婦二人でやっておられ、私と同年代位だと思われる。
ここの亭主の顔が鰻に似ているのだ。
本当に不思議に思っている事なのだが、鮨屋の亭主は魚に似ているし、肉屋は豚や牛に似ているから可笑しくなってくる。

何か食材に顔が段々似てくると言うか、何処かに食べに行った時に観察すると、実力のある店の亭主の顔はかなりの確率で顔が似てくると観察している。

和香の亭主は一目見た時に驚きと共に、顔があまりにも鰻そっくりだったので、しばらく見惚れてしまったほどである。

何度と通っているうちに、彼が大のバイク好きな事がわかった。
私のハーレーの話をすると、専門用語を交えながら話が止まらない勢いを感じる。
こちらは初心者でよく解らないのを彼は理解したようだが、私がバイクをカスタマイズした話をすると、なぜ初心者でバイクをそんなに理解していない人が、そして、専門用語も知らない人がそんなことをするのかと不思議に思っているだろう。

友人の食通連中を連れて来た時も、唸らせるだけの実力を持っている。
浦和は鰻の歴史が古く、別所沼周辺が発祥とされているが、浦和駅周辺には老舗が沢山あって、同業者の中でも和香は歴史は浅いが、周辺からは口コミで知られている。
先日も浦和の鮨屋に行った時に何気なく主人に聞いてみたら、お客さんから聞いて知っていたのだ。

私は鰻そのものも美味いと思うが、やっぱり米が一味違うところが、鮨と共通するところだと思っている。
米がネタにも増して重要な要素になると思うのだ。

ここは米の炊き加減が絶妙で、やや硬めに炊いている。
それが、鰻のタレとよく絡んで旨味が増すのである。
私はここのお米がとてもお気に入りだ。

そして、亭主は鰻重の値決めも絶妙なのだ。
これだけの品だと特上で普通東京相場は4000円以上するのだが、2900円で提供している。
店構えや人件費を考えての事だと思うが、客から見ればとても有難い値段である。

亭主曰く、今年は浜名湖から仕入れている鰻の市場は豊富だと言っていた。

仕入れには気を使う商売なので、鰻に似た顔がほころんでいた。

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