餃子

私の好物の一つが餃子である。

先日、友人イチオシの店に行って来た。

麻布十番の登龍はニラそばが定番だが、餃子も美味いと言うので、メニューを見ずにニラそばと餃子を注文した。

焼餃子は5コで一つが大きく具もぎっしり詰まっていた。
しかし、エッジの効いたインパクトがあると言うよりは、全体的にまとまった感のあるものだった。

一方で、ニラそばは評判通りの美味さだった。
スープが絶妙でどっさり盛り付けられたニラとマッチする。
細麺がこれにピッタリだった。
申し分のない素晴らしい一品である。

しかし、勘定を済ませると何か割高なような気がした。
何と餃子が一人前2000円だった。

はぁ、の世界である。
上品な味で具材も違うが、ちょっと2000円はないだろう。
コスパなら餃子の王将が上だろう。

餃子の王将は餃子は美味い。
しかし、店舗により出来が違うので、行ってはならない店舗は把握している。
具材で勝負している店とは違い、焼き加減で餃子の旨味が醸し出される感じがする。
でも、皮を手巻きするのに比べて、機会巻きする場合は空気がどうしても入るため、具の味の違いは決定的になる。

あとは赤坂のみんみん。ここは酢とこしょうを混ぜて餃子を食べる。
餃子の美味しさそのものを味わってもらいたいと、女将さんが率先してこれを勧めてくれる。

池袋の東亭もかなりコスパが高い。
皮のもっちり感は好みが分かれると思うが、具がたくさん詰まっていて大きくボリュームある一品である。
行列が出来る店だけの実力を備えている。

宇都宮餃子は有名だが、あそこのみんみんはパリッとした食感は絶妙で、口の中に入るジューシーな感じも圧倒的な存在だ。

飲んだあとは恵比寿ちょろり、ここもなかなかいい。
餃子でビールはシメ的にはもってこいの店である。
麺類も豊富でチャーハンも評判がいい。

こんな感じで餃子も好みが分かれるが、最近パリに餃子バーがオープンした。
発祥は京都の餃子バーと言われているが、いよいよ日本の餃子も世界にチャレンジするのだ。

私の一番は宇都宮餃子のみんみんだろう。
薄皮のパリッと焼き上げ食感に、手巻き効果の具のジューシー感は東の横綱に位置するだろう。

親友の息子

親友から連絡があり、息子が私と話がしたいので直接電話があるからよろしくと言われた。

息子Sとは数年ぶりの再開になる。

早速、連絡があり会う事になった。

カフェで待ち合わせをして、少し早めに到着した私は席に着いた。
目の前に美女がいて、数人の女子グループを彼女がリードしている様子を眺めていた。

すると、Sがやってきた。久しぶりの再開だったが、彼のイケメンぶりは更に磨きがかり、大人の風貌と共にジャニーズから脱皮した俳優を思わせるほどだった。

今までこちらを一切気にしなかった、美女はこちらに視線を移した。勿論、私ではなくSを見て、次いでに私をチラ見したのだった。
それほど、女子を惹きつける魅力を備えている。

私は少し複雑な気持ちでいた。

しかし、Sが少し元気のない気を発していたので、私の方から話を切り出した。

親父からだいたいの話は聞いていたが、最近彼女と別れたらしいので、その事に触れてみた。

彼は青山学院大学を中退し、歌舞伎町でキャッチをアルバイトでやっている。
居酒屋に誘い込む為に駅前で客を引いてくる仕事である。
彼の能力は要領の良さに加えて、頭が良く、会話力で相手の懐に飛び込み、距離を縮めて仲良くなる素晴らしい力を備えている。
本当に親父そっくりな息子なのだ。

しかし、努力は嫌いでコツコツ続ける地道さが親父譲りで皆無なのだ。
おまけに一獲千金を狙うも、他人から利用されて、痛い目を味わう始末は親父が実証済。
このまま行けば、Sも同じ道をたどるのは必定と見ている。

そんなSの姿を見るにつけ、彼女から将来性に見切りをつけられ、ふられて落ち込んでいたのだ。
そして、自身も将来の道筋に迷いと不安から、何かのきっかけを掴みたいと思ったのだろう。

しかし、彼と話をしていると同じ年代の思考とは一線を画する資質を感じる。
新卒二年目に該当するSは自ら稼ぐ仕組みを模索している。
ただ単に稼ぐのでなく、仕組みにしようとしている思考は異才を放っている。

だか、事業の見方や人の見る目はまったくない。
明日食う飯の為に働こうとすると、人の為でなく自分の為に仕事を選んでしまう。

キャッチのアルバイトが良い例で、コスパが著しく悪い居酒屋に誘い混むので、割りが良い仕事なのだから、当然そこにはお金を払うお客さんに満足はない。
コスパの悪い分の銭が自分の懐に入るからだ。

この悪い分の銭が自分の懐に入る仕組みの仕事が彼の周りに多過ぎるのである。
これは明日の飯の為に働く姿勢にある。

勿論、必要な時期はあるのだか、仕事がいけない。
そういう時は現実現場で直接お客さまから、お金をちょうだいする、価値を感じたお客さまが現実のものをお買い上げいただく商売に限る。

将来の価値を売るインチキな仕事は辞めるように進言した。
彼にはある人物を紹介する事にした。

親友のもう一人の息子Rは来年の新卒採用で我が社に入社する。

本当に縁深いものだと、深謝している。

全て自分が原因している

トランクルームを営む企業が集まり、これからの産業としての発展を目的として組織したJSSAという社団法人がある。

毎月一回理事会があり、私も理事の一人として参加している。

今回は新たな理事が加わりM氏が参加された。

M氏は60歳半ばながら、エネルギッシュな方で、自身の経験を踏まえた意見を率直に述べられていた。
やはり、修羅場を何度か経験した方は何か違う力を感じる。

サブプライム問題で不動産が暴落した際には、大変な危機の中でM氏自ら先頭に立って現場で作業にあたり、社員の一致団結した力を生み出す事で危機を乗り越えたという。

もう一人同じような経験を話された方がいた。
苦境に立ち倒産も意識したと言うが、これも見事に危機を乗り越え、今に至っては業績も好調で、株価も上げ潮になっている。

しかし、何故このような危機があるのだろうか。
特に不動産は売ったり買ったりして、単純に売買益を得る事業はリスクが伴う。
不動産価格が上げ潮になると、この事業はしこたま儲かるタームに入る。
しかし、いったんこのタームに入ると、なかなか抜け出せないようである。
そして、何かの要因で不動産が大暴落して、お手上げになるのだ。

しかし、前述した方々はトランクルーム事業をやっていたおかげで、毎月決まった売り上げが見込めるストック事業の優れた要素に感謝の念を抱いたと言う。

業界によって違いはあれど、不動産価格が敏感に影響が出るビジネスモデルの場合は、時の流れを読み誤ると店じまいになる。

やはり、どんな場面にせよ危機を乗り越える為の経営者としての資質があるようだ。

メンバーの一人がしみじみと語ってくれた。

原因はすべて自身にある。

自分が原因しているのであり、他人のせいにしたり、環境が悪かったと問題を自分の外に見出すのは間違っている。

確かにそうである。

60歳を超えても問題意識が高く、原因は自身にあると自分を変える努力を惜しまない、ど真剣に自分磨きをしている様を見ると感激深いものがある。

一方では、自分を飾る事なく人生の楽しみ方をわかっていて、自分の価値観がしっかりと確立されている。

JSSA理事のメンバーに素晴らしい仁が現れた。

親父と息子

ついにアフリカの最南端ケープタウンへ旅立った。

長男が二年間の片道切符で出たとこ勝負に打って出たのだ。
今年20歳になる彼は音楽の発祥地であるアフリカを選択した。

高校を中退して、音楽の道を歩むが、これからの人生設計を根本から考えるきっかけとして、
あえて、片道切符でサバイバルな体験を選択した。
次男のヒィリピン行に触発されたこともあり、我が家の息子2人組は無計画なサバイバル海外片道切符の旅に出て、無事ならば二年後に帰国するという、何とも非常識な家族観のようである。

特にアフリカ内陸部は危険地帯で内戦による治安悪化で、日本人が足を踏み入れる土地ではないらしい。油断してると弾が飛んで来てお陀仏である。
しかし、長男は南のケープタウンから北に横断し、トルコまで行き着いたいと話をしていた。
それは、必ず内陸部を横断する事必定で、どんな目論見があるにせよ、そのチャレンジ精神を賞賛する私も少しおかしいかもしれない。

ガーナ在住の日本人の友人に聞いて見たが、こっちは警察や入管が、平気でカツアゲしてくるようで、油断も隙もあったものではなく、日本の感覚でいたら頭がおかしくなるようで、余程肝を据えて図太い神経の持ち主でない限り、生きて行けない世界のようである。
お試しアフリカ暮らしなんて呑気に構えていられないのだ。

しかし、私の考えは行かない理由は誰でも言える。
実行する事に価値がある。命を落とす危険は回避する必要があるが、どちらにせよ自分次第である。
警察にカツアゲされようが、黒人に脅されようが、サバイバルを体験する事で必ず自分の肥やしになり、人には経験出来ない貴重な体験が出来るのは、本人にとって必ずプラスになるからだ。
当然にリスクもある。武装集団に拉致される場合や、銃の流れ弾が飛んでくる事だってある。
これらは、現地での嗅覚を養いヘッジしながら前進して行くしかないだろう。

たくましい姿で二年後に私の前に現れて欲しいと願っている。

一方、明日16歳の誕生日を迎える次男は現地生活3ヶ月になり、先日私にメールで今月19日に一度日本に帰るとメッセージしてきた。
私が何故かな?と問う、すると、彼女に会いたいし、友達にも会いたい、愛犬にも会いたいから、、要するに寂しい想いが積み重なったのだろう。

私は絶対に駄目だと言った。

片道切符の意味は二年間は帰国出来ないという事。
一時的と言えども、帰国は断じて許さないと、彼の要請を一蹴したのだ。

彼にお金は持たせてないから、エアチケットは誰かに交渉して借りたか、あるいは何らかの算段をしたのだろう。

彼の成長の勘所は正に今この時を逃すわけには行かないのだ。

崖に突き落とす覚悟で接している。

2人とも自らの力で生きる道を切り開き、立派に成長して自分でビジネスを立ち上げるまでになって欲しいと願っている。