ラリー日本を振り返る

上賀茂神社境内のゴールには多くのクラッシックカーが集結していた。

福岡を出発して4日間、京都の終着点に何とかゴールする事が出来た。

車にさほど興味もない私が何故ゆえに参加したのか、それを今回のラリーで再認識する事が出来た。
ラリーと言っても、スピードを競うわけでもない。
太宰府天満宮や出雲大社、上賀茂神社など、世界遺産の由緒ある場所をクラッシックカー約80台で巡る、ツーリングのような趣きのレースなのだ。

レースの主催者である一般財団法人の理事長であるK氏に友人を介して初めて会った時のことである。

彼が本場のヨーロッパでクラッシックカーのレースに参加した際に、外国の人々が日本を詳しく語るのを聞いて衝撃を受けた、自分よりも日本の素晴らしさを知っているのは、日本人である自分を恥じる思いがあり、もっと日本の素晴らしさを知るべく、単身で日本の由緒ある各神社に飛び込み、神主にラリーの企画とビジョンをプレゼンして回り、神社の境内にクラッシックカーを乗り入れる事を実現させたのだ。

そして、世界遺産の神社をはじめ、その周辺やその地方の名所を巡り、地域の自治体との連携により各地がイベントにする事で、地域にお金が落ちて人々が集い活気づき、日本を元気にするという、ミッションがあるのだ。

この『日本を元気にする』ミッションを聞いた時、私が目指す夢と重なり、天然村を創る事を決めた時の想いと共鳴したのだ。

また、K氏が直接神社の神主に交渉するなど、彼の発想と実行力、熱意が常人と違うものを感じた事もあって、昨年からラリー日本に参加をした。

今回の福岡から山口県に入る関門海峡や、広島の厳島神社、京都の楽々荘など、私自身も初めて行った場所であり、日本の歴史や文化に触れる事の出来る貴重な体験を得るに至った。

そして、各地域との連携イベントがある事で、たんなるクラッシックカーのツーリング
で終わることのない、大変意義深い地域活性化の一つの取り組みになっている。

参加者のエントラントにしても、このようなクラッシックカーの趣味に乗じたイベントにより、自ら行く機会がほとんどない日常において、そのきっかけを与えてくれているのが、このラリー日本だとの声もある。

全くもってクラッシックカーに興味がなかった私は、エントラントの諸先輩の話を聞いているうちにその価値を知る事が出来た。

彼らは部品のネジ一つを世界中から探して回る旅をして、何度も訪ねるがそのネジになかなか出会う事がない中で、何とか探し出す事が出来た時の感動は何事にも変えられぬ達成感に浸るという。
車に対する想いや姿勢は、もはやオタクの域を超え、変態と感じてしまうのは私だけだろうか。

何かの趣味を通じたイベントで地域活性化の切り口にする。
これは、天然村を発展させる過程では必須になるだろう。