至福のひと時

habitation stayle
当社のタグラインである。

「複数の拠点を持って行き来するライフスタイル」という意味になる。

私自身もこれを実践している。
埼玉、東京、千葉に拠点を持ち、好きな時に行き来しながらライフスタイルを楽しんでいる。
一週間続けて同じ場に居る事はなく、好きな場へ好きな時に行ったり来たりしている。

昨日は天然村で醤油しぼりと味噌造り体験イベントが行われた。
東京から1時間20分の道のりで、館山道の鋸南保田インターを降りると、すでに辺りは春の時節を感じとれた。
菜の花をはじめ、水仙ロードと呼ばれているように水仙がお出迎えしてくれている。

8時過ぎに天然村に到着すると既に準備をしていた。
ゲストは来てなかったが、発酵の魔女K氏と醤油絞りの達人I氏は忙しく動いていた。

2人とも東京からの移住組で、それぞれの得意技を磨いて達人の域までになっているようだ。

K氏は酵母菌を使ってパンや味噌造りを得意としている。
今回は味噌造りのをレクチャーしてくれる。
天然村より更に山奥に住む女子アナ風な彼女は、外見からは想像できないライフスタイルをしている。ほぼ自給自足の生活のようだ。

ブロックを囲んだ中に薪を入れて火をおこし、そこへ大豆を入れた大鍋を置いて約5時間煮たてる。

一方、醤油の達人I氏は天然村で約1年熟成させた醤油の麹を絞り機で生醤油にする。
これが古来から伝わる方式で布の中に麹を入れてゆっくりと絞り出す。
そして、絞り出した生醤油を大鍋に移して薪で熱を加えて菌を消滅させる工程に移る。
88℃まで薪の量で調整する技はまさに達人の域である。
そこがMAXで、あとは薪をどかして自然に冷やす。

これが手間暇かけて1年間費やした手作り醤油の完成だ。

私も一から体験したが、朝来た時から花粉が飛び散る影響でくしゃみが止まらず、おまけに鼻水がダラダラとだらしなく流れてきて、ティッシュで鼻をかみすぎて鼻の下が赤くなる始末。

その様子を見ていた天然村スタッフの安斎が一冊の本を見せてくれた。
タイトルが1日1食主義というもの。
要するに現代人は過食による弊害で花粉症もその一種だと。
1日1食にすれば花粉症も治ると一刀両断である。

そんな彼女も自宅のサンルームで陽を浴びながら読書をしているのが至福のひと時だという。
K氏やI氏も同様にゆったり流れる時間の里山での暮らしを通じて、それぞれの至福のひと時を感じる場面があるのだろう。

私は東京は何でもお金で買える利便性の高い場であるし、醤油だって味噌だって本物のオーガニックな品がお金を出せば直ぐに手に入る。

しかし、場はどんなにお金を積んでも買えない。
そこへ行かないと、東京では体験出来ない自然の香りや野草、空気、人との触れ合いなどがある。
東京では味わえない至福のひと時がそこへ行けば体験出来る。

これがhabitation styleの真髄だろう。

真冬のバイク乗り

天然村へバイクで行こうか迷っていた。
昨年の11月から全くエンジンをまわしていなかったので、タイミングをみて機会をつくり乗りたいと考えていた。

しかし、前日の疲れが残っていて体が重く痛みもあって、躊躇する要因となっていた。
昨夜はキックボクシングのトレーニングをしていた。
週に一回の基礎練習の日になっていた。
この基礎練習はキックやパンチの基本的な型を中心に蹴り込み、打ち込みを徹底してやるのだ。
私の苦手なキックの型を何度も注意を受けながら蹴り込んでいるが、一つ注意を受けたことが出来たと思うと、もう一つ注意を受けた事が出来ていなかったりと、幾つかの課題を同時にクリアするのが難しく、居残り練習までするようになり、かつて学生時代に部活の先輩から受けた洗練を思い起こし、果たして自分がどこに向かっているのかわからなくなってしまう場面もあり、トレーニングが終わるころには疲労困ぱい状態になる。

そんな状態でバイクに乗るのかどうか当日直前まで決めかねていた。

朝のテレビの天気予報では日中は暖かくなり13℃までになるとの事、これが決め手となりバイクで向かうことにした。
ところが、アクアラインを過ぎたあたりから寒さが増してきて、手が凍りつきそうに寒くなっていた。
現地に着いた時には身体全体が寒くて、しばらくは暖房のそばに居ても寒くて仕方なかった。

当日は10:00から天然村で打ち合わせの後、外房から内房へ物件の視察に行く予定になっていた。
午後から車で移動している時は予報通りのポカポカ陽気で、海辺にはサーファーが賑わっていた。
祝日だったので、すれ違う車のナンバーを見ると他県からが目立っていた。
比較的温暖な南房総エリアは都市部からも近く、日帰りで家族や友人で楽しめる場所としても知られている。特にアクアラインから館山まで高速道路が乗り入れたのが、大きな要因となった事は間違いない。

内房の不動産業者を訪れた際も、都市部から別荘地を買い求める人も多いと言っていた。
確かに内房エリアとして知られている、富津周辺は東京から車で1時間かからないアクセスの良さがある。
海が見える物件の視察が終えて天然村に戻ったのは夕方になっていた。

徐々に寒さが増してくるようで、これからバイクで帰ると思うと憂鬱になっていた。
天然村を出たのが18時を過ぎていた。
意を決してスタートしたが、寒さが想像以上で真っ暗な山道では、鼻水が出始めてヘルメットの中から曇ってきて視界が悪くなり、身体はブルブルと震えが止まらなくなっていた。

何とかこの局面を乗り越えなければと思い、大声で歌とも言えない歌を歌いながら、二度と冬場のバイクは乗らない決意を固めていた。

トンネルに入ると寒さが多少和らいだが、トンネルを出ると極寒の世界に舞い戻る。
前日の影響もあり、疲れがピークになっていて腰の痛みと腕の疲れが一度に襲ってきている。

六本木に着いた時には手足が思うように動かなく、直ぐにジャグジーへと向かった。
何分経っても身体が温まらない、おまけにサウナに入っても同じで体の芯から冷えてしまったようだ。

やはり、冬場のバイクはしっかり厚着をして、ホッカイロをたくさん準備するか、乗らないで春まで待つかだが、今回の体験からすると後者を選択することになるだろう。

イートイン

メガネの修理に高島屋新宿に行った時のことだった。

デパ地下に入ると凄い熱気に包まれていた。
それは、安売りセールで人々が殺到しているような気の種類とは違っていた。

実に華やかな食の宝庫と言ったところだろう。
足を踏み入れて間もなくすると香ばしい匂いに刺激され、こんなにも数多くの食を様々な演出で提供する場所があるのかと驚愕してしまった。

デパ地下と言えば、豊富な惣菜や弁当類の印象があるが、ここはスケールが大きくパン屋で3店舗、地方名物の名古屋手羽先や大阪イカ焼き、みたらし団子やポタポタ焼きなどは列をなしての大人気だった。

その中でも特に目を引いたのが、イートインコーナーだった。
惣菜類を自らチョイスしたものをすぐ隣りに用意されたスペースで味わう事が出来るのだ。
ここのイートインは老舗の店、浅草今半や日本橋たいめいけん、日本橋千疋屋のフレッシュジュースなど、各店名物メニューが揃っている。

最も注目したのが、イタリアンの惣菜を扱っているショーケースに生ハムの極上品があった。
これを適量で買ってイートインでワインとセットで楽しもうと思ったが既に満席だった。

イートインの胆は、このようなトンがった品が自分の食べたい量を注文して、すぐ隣りで食べれる点にある。

中華の惣菜や揚げ物などは自宅に持ち帰ってレンジでチンして食べるのと、出来立て揚げたてほやほやのやつをその場で頬張って食べるのは雲泥の差が生じてしまう。
これらを扱うイートインは無かったが、私だったら立食いコーナーを作って色んなものを食べられる場を提供したいと考える。
私は少量を数種類選択するタイプだか、このような選択は実際の店舗では難しく、実現出来たとしてもブッフェのようなそこそこの料理になってしまい、トンがった品を揃える事が難しい。

その他、フレンチや甘味処、ケーキやジェラートなどのイートインがあったが、どこもいっぱいで賑わっていた。

待つことの苦手な私は結局イートイン体験はせずに、餃子とから揚げのB級試食で手仕舞いにした。

もし、デパ地下直結のレジデンスがあったらどんなライフスタイルになるだろうかと想像してみた。

もはやイートインは不要になり、常連になった私は電話一本でルームサービスとして簡単に頼めて、試食のように本丸の商品を好きな量だけフリーで食べられ、オリジナルの弁当を注文して移動中のランチにする事だってできちゃう。

これらは、全部部屋付けの決済システムになっているので、サインひとつで済み細かい清算はしなくていい。

デパ地下直結レジデンシーズ、どなたか作って下さい!