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社長ブログ2015.04.26

長く続ける

30年経つと99.98%が消える。

会社の生存率である。

100社あっても全て消える。
1000社あっても全て消え、1万社の中で2社だけ残る計算になる。

そもそも、5年で85%の会社が消える統計から考えると、会社の寿命はそう長くはない。

先週、縁あって創業40年の会社のトップと面談する機会があった。

K氏は大手メーカー勤務を経て独立してから40年になる。
数々の特許を保有する技術屋で、ヒートポンプ、ろ過装置といった産業用の機械メーカーだ。

本社が近所という事もあり、K氏から一度遊びにおいでとのお誘いがあった。

先方の本社に到着すると、建物が船の形をしていた。
何だろうと思いつつも受付に入った。

受付というよりは自宅の玄関のようだった。
スリッパに履きかえて階段で4階まで案内されると、奥に和室がありそこへ通された。
まるで、個性溢れる建物で発想が一般的でない、おまけにエレベーターがなく4階まで階段で登ったかと思うと和室で初対面するとは、なかなかユニークだと思った。

K氏を一目見て技術屋でありながらも営業力のある御仁とみた。

目に力があり、よく話される方だった。
そして、優しさも会話の随所に感じられ、ご自身の使命も明確に言葉として表現していた。
また、技術に関しては誰にも負けない自信をお持ちで、これから始まるプロジェクトの話を熱く語っておられた。

この技術を使って地方から日本を元気にするんだ。

私に声をかけていただいたのも、事前にイコムのwebをご覧になって共時性が起こったのだと思った。

K氏は研究開発は15年を要すると言い切る。
様々な試行錯誤を経て世に出る商品になるまでは、10年やそこらではまだまだ道半ば、15年経って初めて本物と言える商品になると。

40年やっているK氏があっさり言うものだから、私は驚愕したのと同時に一方の思考では、そんなに呑気にやってたら消えちまうだろうと思った。

何故なら5年で85%の会社が消えるのだから、商品開発に15年もやってたら生存する方が奇跡に過ぎない。
明日の飯に困っている人が聞いたら漫画の世界だと聞き取れないだろう。

しかし、K氏は利益の3分の1は商品開発に回して、常に試行錯誤を繰り返しながらコツコツ、続ける、諦めない、をずっと40年も実践してきたのだから、本当に素晴らしいと尊敬の念を持った。

天然村事業を考えてみても、まだたかだか5年そこそこである。
あと、10年は試行錯誤しなければと考えると私も60になってしまう。

もはや、これから始まる人生の第4ステージも10年、15年、20年のタームで考えないとならない。

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