RALLY NIPPON in四国

昨年に引き続きのエントリーとなった。
ギリギリまで出場するか迷ったが、参加する事の意義を優先して京都入りした。

躊躇した要因は交通違反による行政処分にあった。
今年6月末に高速道路でオービスに映り、70キロオーバーのスピード違反で点数が一気に12点を加算されていた。
実際の行政処分は通知がなかなか来なかったが、レース出場直前に通知が届いた。
11月10日に免許証を持参のうえ出頭するよう記されていた。

それまでは、運転しても全く問題ないのだが、駄目押しともなる出来事が起こったのだ。
何と、レース前日にまたもやスピード違反で捕まってしまったのだ。
まったく普通に運転していたので、いきなり警官が旗を振って止められた時には何が起こったのかさっぱり理解出来なかった。
窓を開けてみると、スピード違反の取締りをやっていて、あなたの運転していた速度が超過しましたと言っている。
はぁ、の世界である。
そして、警官は畳み掛けるように言った。
30キロ規制の道路で53キロで走行したため、23キロオーバーになります。

開き直った私は警官に聞いた。
ところで何点引かれるんですかと。
すると2点ですね、とさらっと言った。

私の頭は既に計算が済んでいて、RALLY NIPPONに参加するリスクを考えていた。
もはや、ほんの少しの違反も許されない。
1年後に教習所に通う羽目になるのは御免である。

その日の夜に考えた。
どうせ1年間は1点しかない命だ。
ならば、やりたい事をやって命絶える方が良しと思った。

弱気相場で1年を過ごすくらいなら、やりたい事をやるか、まったく運転をしないかのどちらかの選択が賢明だと決意した。

ここまで来たら12点も14点も同じである。
早く2点加算され、かえって腹が据わったようだ。

こうなったらレースで華々しく散るのも乙なものではないかと。

今年は東寺からのスタートで神戸-淡路島-徳島を起点に四国一周するコース設定となった。
スタート当日の朝は東寺の境内に約70台のクラッシックカーが集結した。

1日目は今治城がゴール、2日目が高知城、3日目が淡路島、最終日は昨年に引き続き、京都上賀茂神社でフィニッシュとなった。

RALLY NIPPONの凄いところは、神社の境内に車を集結させて、地元の方々とのスキンシップを企画してある事で、お祭りのような雰囲気の中で地元の方々が歓迎してくれる。
皆んなクラッシックカーを見に集まり、ある人はこの場所がこんなに人で賑わうのは正月以来だと言っていた。

それは、我々エントラントとしても同じ事が言える。
大観衆の中をクラッシックカーで乗り入れる気分は何とも言えない優越感のような気持ちにさせてくれる。
地元のシンボルであるお城から放つスポットライトでまぶしく輝くクラッシックカーは、本当に絵になる素晴らしいプロデュースで、あの瞬間は鳥肌がたつほどのシーンであった。

また、走行途中には休憩ポイントがあって、そこでも地元の人が作ってくれたご当地グルメでもてなしてくれる。

香川の名物、讃岐うどんは絶品だった。
腰があって、醤油ベースのタレは絶妙な味わいがあり、かつて食べた事のない飛び抜けた美味さだった。

その他、各地域のB級グルメが味わえて、個人的には夜に開催されるパーティーで出てくるおきまりの料理よりもはるかに好きだし優れていると思う。

このように、各地域の沿道から手を振ってくれる地元の人達がいたりして、大いに盛り上がるイベントになっている。

これも外と内の共同作業で、地元の人達が特産物を振る舞い、外から来た我々がもてなしを受ける様は地域を元気にするイベントの一つで、当社で取り組んでいる天然村事業に通じるものがある。

来年は2回目となる台湾での開催が決まっている。
国際交流にまで発展しているRALLY NIPPONは様々な可能性を秘めている。

もはや、個人的な免許が1点しかない事など、どこかに行ってしまったかの体験だった。