Menu

Close

社長ブログ2015.12.27

分水嶺

親友Mからお金を貸して欲しいとメールがあった。

何度となくそれに応えてきたが、今回はキッパリと断った。

本人は気づいてないが、まだまだ余裕がある中で自分に対して甘えが抜け切れていないのが見て取れる。
今この瞬間に生きていたら、既に動いているはずなのだがそれがなかなか出来ないでいる。

彼の後輩達は必死に仕事と向き合っている。
ある者は、早朝から蕎麦屋で働き日中は別の仕事をこなしながら一生懸命やっている。
また別の人物は、1年間全く休まず朝から晩まで息継ぎなしの面かぶりクロールの仕事ぶり。
何れにしても今の瞬間に生きている。
人に依存することなく、フットワークよく自分自身に責任をとっている。

残念ながらMはそれが欠落しているのだ。
来年から新たな道が開けるかの正念場に立っている。

ここをまたぐと彼は本当に難しくなるだろう。
来年が分水嶺になる。

それはまるで私の近しい人達が同じような境遇と重なっているかのようだ。
家族では、長男を家から出して自立を促した。
次男は片道切符でフィリピンへ送った。
彼らも来年は自らの知恵と行動で未来が決まる分水嶺と言える。
更に当社の社員でも何名か分水嶺にいて、来年は自分自身との戦いによって未来が左右されてしまうだろう。

その後Mから電話があり、私のメールに胸を打たれたと電話があった。
私の心境は次男を片道切符でフィリピンへ送り込んだ時と同じようだと表現した。
するとMは俺は長男だねと笑いながら語っていた。

私の信念は自分に厳しく、他人にはもっと厳しく接することだ。
勿論、メリハリはあるのは当然だが、ここで甘えを許容しては駄目だと思った時は非情にも厳しく接するようにしている。

人生は晩年なり。
これはMの叔父さんの名言で私も彼からよく聞かされていた。

人生の第4コーナーを回ったところにいる我々は、既に晩年の域に入ろうとしている。
命をかけて取り組める仕事があることに感謝したい。
Mもこれまでのツケを清算して新たなスタート地点に立ってもらいたいと願っている。

それには最後の砦を乗り越える必要がある。
おそらく来年がラストチャンスだろう。

私も色々な意味で今年は学びがあった。

人任せにしていた天然村事業は、現場に出る事で未来の予兆を感じ取れた。
最初のうちは孤独感で不安を感じたりしたが、それを察知してから次々に必要な人との出会いや情報が集まるようになった。
来年も全力で取り組み軌道に乗せたい。
そう言う意味では、私自身も来年が分水嶺になるだろう。

様々な人達にとって迎える来年の分水嶺。
課題は人それぞれだが、ここを乗り越える事で明るい未来が待っている。

来年の今頃は皆んなで笑って酒を酌み交わしたいものだ。

厳しさを超えたところに真の喜びがあると信じている。

ご相談・ご質問等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ