民衆の力

私はアニメ番組、ワンピースの大ファンである。

物語の構成が歴史を描写していて、社会問題に焦点をあてた隠れた見方があると友人から聞いた事があった。
それは、まさしく中国の文化大革命の民衆の力を描写していると感じた。

ドフラミンゴとの決戦が始まり終結するまで、TV放送の期間で約1年は要したのではないか。
本当に長く感じられたし、この感じでいったら最終回まで80歳を超えてしまうのではないかと思ったくらいだ。
どこまで引っ張るのか半ば呆れながら見ていた感があるが、今日の番組でようやく次の展開に移る場面になった。

それと同時に、この物語で隠された歴史的な背景から社会問題を捉えているシーン、民衆の力が見事に描写されていた。
凄い世界観で描かれたアニメであることを今日の番組で痛感した。

まさにそのシーンが、海軍大将の藤虎が桁違いの能力で麦わら軍団を打ちのめす場面があった。
万事休すかと思われた瞬間、大量の民衆が押し寄せ、麦わら軍団を救う行動になった。
つまり、政府の力が及ばずに、民衆の力が遥かにそれを凌駕して、力関係が逆転してしまったのだ。
それはまるで、中国の文化大革命を描写したものではないかと思われる。

最近の中国情勢を専門家から聞く機会があった。
人肉検索という初めて聞くワードだった。
それは、インターネット上で貧困層の大勢の民衆が役人や政府関係者の私腹を肥やしている実態を発見すると、一斉に個人情報が公開され、晒し者にされるばかりか家族にまで影響を及ぼすという。
つまり、貧富の格差が生み出した歪みが徐々にネット上に現れてきているのだ。
中国の役人連中は賄賂が常識になっていたのは知っていたが、桁違いの金額になっているのは聞いてビックリした。

人肉検索という形で民衆の力が圧倒的な影響を及ぼしているのだ。
もはや、政府は統制が及ばないどころか、文化大革命の再来を危惧しているのが実態である。

それはまさに、ワンピースで藤虎率いる政府が海賊軍団を打ちのめす瞬間に民衆が立ち上がり、無力化してしまった今日の番組が描写している。

そして、いよいよ麦わら軍団が次の大敵となる四皇のカイドウとの決戦場面になる。

次はどんな世界観で捉え社会問題を描写するのか興味が尽きない。