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社長ブログ2016.08.28

行きつけの鰻屋が浦和にある。
小さい店だが、東京の店に比べると半分の値段でもっと美味しい鰻を食べさせてくれる。
久しぶりに「和香」に立ち寄った。

どしゃぶりの中でも店内はあっという間に満席になり、後から来る方は車で待機する様だった。
予約制ではないので、タイミングが合わないと入れない。

鰻の美味しい料理とは何が要因しているのだろうか。
ご主人は腕に自信があると話すが、鰻そのものに大きな違いがあるより、調理にあるように思う。
さばき方から、蒸し加減、焼き始めるタイミングやタレも大きな要素だろう。
また、ご飯がやや固めでタレの染み込み具合も絶妙で、鰻のふわふわ感にお米との相性もぴったりで、旨味をよりいっそう引き出しているのかも知れない。

ご主人は老舗の多い鰻屋が集まる浦和地区でも、珍しく初代でイノベーティブな発想をもった人物である。
鰻をさばいてから出来上がるまで、およそ40分ほどかかるが、いつも通りその間ご主人と話をする。

今回は業界の話題になり、浦和地区を活性化する手段として鰻をもっとPRし、多くの人々に来てもらう活動を積極的に業界団体でやるべきだと主張していた。
一方で、老舗店は二代目以降の発想から守りの姿勢で変化を嫌い、現状維持の枠から出られず仕舞い、大きな視野に立って地域に多くの人々を呼び込むという発想より、自分の店の事しか考えられないようである。

このような構造は何も鰻業界に限らず、どの業界にも言えることだろう。

うな娘ちゃんというマスコットキャラクターがあるが、これをもっと活用して鰻の加工品などと一緒にPRしたいともご主人は語っていた。

ご主人にはまだ話をしていないが、次回ある提案を持ちかけようと思っている。

天然村のアクアポニックスで来月から鰻の養殖を始める。
ご主人に鰻のさばき方から調理のプロセスを伝承してもらい、天然村カフェの新しいメニューとして一役買ってもらうよう天然村に招待しようと密かに考えている。

そのお返しで浦和にアクアポニックスのシステムを提供し、和香をはじめとする浦和の鰻業界で地産地消の新たな仕組みを創ることも可能だろう。

スーパーに行って鰻蒲焼の商品が並んでいるが、おしなべて高い値段がついている。
店で食べた方が明らかに安いとわかる。
しかし、家庭で鰻を食べる方が外で食べるよりも需要が多いのかも知れない。

インドネシアやフィリピンで養殖した鰻の加工品を輸入している商品も目についた。
中国産は安かったが、抵抗感があるのは私だけだろうか。

やっぱり鰻を美味しく食べるには、煙が立ち込める店で食べるのが一番いい。

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