世代

気がつくと今年で52歳である。
おじさんを超えておじいさんの域に達しようとしている。

直面的で、何とも寂しさやら悲しみを感じてしまう。
時の流れの早さを実感している。

最近、それを象徴するような場面に遭遇するシーンがしばしば現れる。
経営者の集まる朝会に参加した時も20代後半が中心で、30代が数名いたが50代は1人だけだった。
また、ITやSNSを使ったPRやWeb関係者なども30歳代が中心に活躍している印象がある。
打ち合わせする場面でも、若い世代が多く同年代から上の層とは、業界についての視点であったり、かなりマクロな領域での取り組みになる。

気づけば、何かあっという間にプレーヤーの世代が変わっている。
彼らは、パワー、スタミナ、スピード、技術を備えている。
ヨコのネットワークも豊富で、ビジネスを相互支援している関係を構築している人達もいる。

イコムも今年で23歳を迎える。

まさに今年の新卒社員と同年代になる。
おまけに、長女が4月から入社するのだ。
かなり異色なおてんば娘なので、しっかり勤まるかわからないが、タイミングと縁がもたらした事だと思っている。

29歳で始めてから、ずいぶん時間が過ぎているが、本人の意識はまだ束の間の、といった感覚である。

イコムが29歳になる6年後には、ちょうど一回りすることになる。

その時は大きな転換期になっているだろう。

仕事とは別の事で使命を果たし残す事になっているようで、最近それがようやく判明したので、助走しながら同時並行でやっていくつもりだ。

それまでには、バランスの取れた組織に発展しているだろう。

やってくれる意識

あっ、真実が垣間見れた瞬間だった。
M氏と話しをしている時に感じた。
まったく無意識の領域だったが、言われてみれば確かにその通りだと思った。
何気なく普段無意識でやってしまっている事に気づく。

その観点からすると、子供に対してやってくれる意識を持たせてしまっている。
日常生活での食事や掃除、洗濯、学費やお小遣いもそうだろう。
一方通行だと相互関係が成り立たなく、流れが循環しない。
自然とやってくれる意識が定着してしまう。

子供の頃は、買い物に行かされたり、掃除や何かの用事を足す事をやらされていた。
もう少し昔の世代になると、新聞配達だったり家族の収入を補う働きをした人もいた。

M氏は病院で実験的に試したある事を話してくれた。
病院食は看護婦さんが病室まで運んでくれる。
患者はそれを無意識でやってくれる事が定着している。
この相手の意識を治す事が肝要になると言う。

そこで、バイキング方式を取り入れて中華料理の油を使った濃い調味料で美味しく仕上げたバリエーションある料理を提供する仕組みを導入した。
バイキングなので、病室から出て食堂まで行って、料理をチョイスして運んで食べるというプロセスを踏む事になる。
味が薄く食欲をそそるに足らない病院食を食べさせられるより、味は濃く美味しく自ら選択した美味しい料理を食べに行った方が早く回復して退院出来るそうだ。

中には食堂が閉まる10分前に看護婦さんが病室まで行って声をかけると、慌てて食堂へ行く患者もいると言う。

やってくれる意識から、自分の意識でやる事で循環の流れが生まれ、お互いにエネルギーの交換がなされ、健全な関係が構築される。

これは、家族や会社にも同じ事が言えるだろう。
親や会社の上司がやってしまい、子供や部下がやってくれる意識を定着させてしまう事など、しばしば見かける。

更にM氏は通勤時間ピークのバスで車椅子に乗った人に怒涛の如く叱りつけたそうだ。
貴方が乗ったおかげで、4、5人分の席を奪っている。
ピークの時間をずらして乗るとか、当然のように障害者へやってくれる意識をもっているのはけしからんと言うと、周りの人達も非難の視線を放つようだが、やはり真実はそこにあるように思う。
社会的弱者と呼ばれる人達も、一方通行ではなく自分でやる意識を持つ事が循環を促進すると言えるだろう。
M氏のような勇気ある行動はなかなか出来ないが、真実を物語る姿に感銘を受けた。

展示会

スケールの大きさに驚きを隠せなかった。
同伴した社員と受付を済ませて中に入った時、二階から見下ろす展示場の広さ、各ブースに出店している企業の数に圧倒された。

FOODEX JAPAN2017・国際食品飲料展が幕張メッセで日本の食産業の発展を目的としたイベントが3日間に渡り開催された。

イコムパリプロジェクトの調査を兼ねて見学に訪れた。

全国都道府県各地より、特産物や加工食品、郷土料理をPRするために出店している。
老若男女が地域を代表して販路開拓に勤しむ姿は、勇ましく、自信に満ち溢れたエネルギーを感じた。

各ブースには、ほぼ間違いなく試食コーナーがあって、少量だがたくさんの種類の食が楽しめるようになっている。
それは、デパ地下にあるのと違い、スタッフの方々が率先して試食を振舞う姿勢なので、こちらとしても遠慮なく、手を差し出せばすんなり食す事が出来るのだ。
入場料が5000円からすると、かなりコスパいい印象を受ける。
一般の方が入場出来ない理由に納得していた。

それにしても、何百種類はあるだろうか。とにかく1日ではとても足りない感じで、いつの間にかあっちも美味そうだ、こっちにもあるぞ、あれも美味そうだ、まるで子供が縁日の屋台を前にしてはしゃいでいる始末、おまけに同じブースに何種類もある餃子があると、それを全て頬張りながら、がっついている。
被っている食材も多く、餃子を始めとする、ウインナー、コロッケ、唐揚げ、カレー、そば、パスタ、ハンバーグ、生ハム、などは目立っていた。

最初にたくさん食べた分、あとから出てくる試食コーナーを恨めしくも通り過ぎるしかなかった。
やはり、戦略を立て、まず全体を回った後にスケジュールする必要性を感じた。
とは言え、いつの間にか試食をどれだけ出来るかの思考になっていた。
プライベートでもないわけで、呑気に試食ばかりに心を奪われている訳にもいかず、
同伴した社員も苦笑いするしかないようだった。

本丸の調査に意識を傾けながらマクロとミクロの視点から各ブースにヒアリングをした。
また、ブースの中には行政機関もあって我々のプロジェクトを話すと、おおいに共感して下さり、様々なアドバイスをいただいた。
いくつかのポイントがわかったので、次の一手がイメージ出来たおかげで有意義な体験をすることが叶った。

イベントを振り返ると、展示会という手段は販路開拓には有効的で、プロモーションからしても中長期的には重要な要素になるだろう。
3日間で8万人を超える人数が集まったようだ。

来年はイコムでも出店を検討したい。
その際は、戦略的に試食を攻めたいと思う。

ハードワーカー

朝5時を少し回った頃だった。
メールを見るとあるエンジニアS氏からのものだった。
社員宛のものだったが、ccで共有されていたので、この時間に仕事をしているか気にかけていた。

しばらくして、そのエンジニアと社長Tで打ち合わせをする機会があった。
気になっていたのでS氏に聞いてみた。
時折、朝早くメールが届く時がありますが、仕事をしているんですか。
はい、朝4時半には出社しています。

えー!そんなに早く仕事をさせられていて気の毒ですね〜。
T氏を前に意地悪してみせた。

すると、自主的なのはもちろん、本気でコミットを達成する姿勢が見て取れた。
詳しく聞いて見ると会社の近くに住んでいて、36歳独身男子、夜10時には寝て4時には起きているという。
何でそんなに早く仕事をしているのか聞いてみると、仕事の効率が圧倒的に効率化されると断言していた。
電話もないし、来客もないので突発的に仕事を中断しないで済むから、開発案件に集中する仕事がある場合はこの上ない環境だと。
夜7時半には会社を出るそうだ。
まさにハードワーカーだ。

別のIT会社社長からも聞いたことがある。
うちのエンジニアは終電で出社するやつがいますと。
雑音のない環境で仕事をするハードワーカーだ。

一方で、営業の世界でもいた。
外資系生命保険のトップクラスS氏は仕事の時間に比例して成績が反映するのは普遍だと断言していた。
効率を超えた量の分野を徹底することが肝要だと。
S氏はハードワーカーの素顔を微塵も見せないが、プロセス管理は徹底していて、酒やゴルフも一切やらないので、お客さんの付き合いもなく、その時間を仕事に費やす徹底したハードワーカーである。

朝会に参加した時もそうだった。
昨夜まで一緒にいた食品卸会社の社長I氏も6時からの会合でばったりお会いした。
朝から夜まで国内から海外まで飛んで跳ねているようだ。

この1週間、なぜかハードワーカーと接する機会が多かった。
天からお前さんもハードワーカーを見習えとでも言われているようだ。
呑気に酒やゴルフを興じている場合か、ましてや女にうつつを抜かしていることはないだろうな。
いや、めっそうもございません。
そちらの方に、うつつを抜かしていたのは、大分昔の事でございます。

ひとり妄想の世界に酔いつつも、はっきりと原点に戻る意思を固めていた。