新人食事会

ウルフギャングステーキ六本木店で新人食事会をした。
毎年4月に入社する社員を対象に定例化している行事になっている。

毎年会場は異なるが、ウルフギャングは2年前にも食事会をしていた。

六本木店は社交場としての華やかな雰囲気がある。
ビジネスマンの他にも家族で食事に来ている様子をよく見かける。
個人的にプライベートでは、ほとんど来た事がない。

新人の皆んなには、この雰囲気を感じてもらいたくてチョイスしている。
入り口付近にあるカウンターテーブルから奥に広がるダイニングスペースは仕切がなく、ダイナミックでエレガントな空間になっている。
クラッシックな装飾も格調高い優雅さを印象付けている。
仕切りのないぶん、マクロに見ると全体が社交場としての機能を果たしているかのように映る。
もちろん、テーブルごとに違うお客が集まっているのだが、それはまるで一つのイベントが行われているかのような演出が自然となされているのだ。

今年の6名の新人は酒豪揃いと聞いていたので、いったいワインが何本空くのだろうかと思っていた。
店内には世界各国から1000本以上のワインをバラエティ豊かに揃えている。
食事代より高いのはワインリストを一目で見てわかる。

熟成肉の単品の他にサイドディッシュがたくさんあり、スタッフが注文を取る際にオイスターやシュリンプ、サラダにマッシュポテト、ローストビーフまで案内してくれた。
おしなべて味は特別な域には感じないのだが、ホールスタッフの立ち居振る舞いが食事を気持ちよく進めてくれる。
タイミングも絶妙でこれらのリレーションが食の質の領域を超えている。

新人と共にシャンパンを飲み始め、赤ワイン2本を空けていた。
中には、ビールやロゼを注文する泡系好みもいた。
噂にたがわぬ酒豪ぶりで、顔色一つ変わらぬ様子、おまけに会話も普段と何一つ変わらぬテンション、こちらが先に酔っ払ってはならぬと気を引き締めながら飲んでいた。

それも束の間、二次会、三次会と進むに連れ、彼らも徐々に酔い始め、普段二次会は参加しないのだが、酔った勢いでつい最後まで一緒にいてしまった。

実は、その内の1人は娘で、早川家の長女が一緒だった。
酒大好き娘は、泡系でビール、シャンパン、ロゼを好みワイン派がほとんどを占めているのを一人ひたすら泡系で攻めていた。
それはまるで客単価を上げようと、ドンペリを何本も開けるホステスとダブってしまったほどだ。

久しぶりに遅くまで飲んでしまったが、翌日の朝はちゃんとに起きて会社に行く支度を整える
娘の姿に若き日の己の姿を見るようだった。

世間の常識は非常織

世の中の多くの人はXを信じているが、本当の真実はXの逆である。

シリコンバレーのある著名な起業家の言葉である。

それをあるイベントに参加して感じていた。
そこには、社団法人アイアイ・アソシエイツの組織が大きく発展している姿があった。
女性が多くパワフルで明るく楽しい空間を創り出していた。
しかも、リーダーが続々と現れている勢いがあり、新しいチームが生まれ、それに共感を得たメンバーが新たなコミニティーを蘇生するという好循環になっている。
全員が生き生きと笑顔で仲良く愛和しているのだ。

この講座を通じて個の発展をそれぞれ成し遂げている。
それは、人生が変わる転換期となる体験を聞いていると理解出来る。
そこには、ある共通点がある。
そのままの自分でいいんだ、という気づきがあり、それから本来持っている自分の持ち味や長所をぐんぐん伸ばしている印象がある。
こんな自分を何とか変えなくてはいけないと、悩み、迷い、自分を責め、他人や環境のせいにしていた過去を振り返り、講座をきっかけにそこを突破出来たと話していた。

世の中の多くの人は、このままの自分では駄目だ、何とかして変えなければ、と思う真実があるが、本当の真実はその逆で、このままの自分でよしとなる。
まずは、そこからでその基盤が出来てからのスタートになる。
自分ならではの得意技を生かすことで、自然と長所が伸びて短所が是正されていく循環となる。

これが様々な体験を聞いて改めて真実を垣間見る要因になった。
つまり、世の中の常識は非常識という事になる。

アイアイ・アソシエイツの主たるメンバーは普通の主婦だった人たちである。
彼女たちにとって、掃除洗濯から子育てが仕事であり、世の中的には何らかのスキルがないと社会に出て仕事をするには、非常に困難を伴うとか、労働集約的な職場に限定されるといったような事が一般的に真実として語られている。
しかし、彼女たちは特別なスキルもなく、普通の主婦だったのにもかかわらず、講座の認定講師となり、様々な人々に個の発展を提供して、喜びやワクワクを人生にもたらしている。
もはや、普通の人の集団が普通でない事を成しているのだ。
まさに、世間の常識は非常織である。

社会のルールとして当たり前に疑問を持たず学校で勉強して、先生の言うことをきちんと聞き、集団行動の道徳を学んできたわけだが、これもどうやら真実があるとは言えないだろう。
全部を否定するわけではないが、そのルールを真に受けて従順に実行するには、待ったをかけていいと思う。
早川家は子供が4人いるが、3人が中卒という出来損ないの連中という事になる。
しかし、全く世間の見立てを気にもとめていない。
むしろ、真実が逆だと確信しているので、のんびり時を待ってやるべき時期になったらやればいいと楽観している。

こんな父親は無責任大人として世間から怒りの声が聞こえそうだが、仮にそのように言われてもまったく意に介さないだろう。
何故なら、世間の常識は非常織だと知っているからだ。

こんな男が会社の社長を24年やっているのだから、まんざらデタラメでもないと言いたい。
会社も変わっている連中が揃っているし、アイアイ講座を会社に導入して20年以上になり現在も進行中である。

これからも常識は疑い、誰もが非常織と思う要素に目を向けてイノベーティブな仕事を実現していきたい。

いぶし銀

昨年よりご縁が出来た不動産業を経営しているH氏を訪ねた。
井の頭線の駒場東大前からすぐ近くにあるオフィスは、緑に恵まれた高台にあった。
屋上からは渋谷市街が一望出来て、多摩川の花火見物もビールを片手に楽しめるような場所だった。

H氏が購入したあと、空室だった部分をご自身で使い、その他は貸している大家業を主体としての商いをしている。
他に幾つもお持ちのようだが、その経営手法は何ともいぶし銀的なH氏独特なやり方をしている。
それを象徴しているのが、家賃を自ら集金していることだ。
それこそ、30年位前は家賃を持参する入居者もチラホラ見かける程度だったが、今となっては皆無だろう。
この時代に家賃通帳を片手に印鑑を持参して、家賃を払ってもらうとハンコを押すという、昔ながらの制度を設けているだ。

H氏のいぶし銀が際立つ場面は、ただ単に集金するだけではなく、相手に手土産を持参したり、世間話をしながら相手の困っている事を聞いてあげたり、仕事の微妙な変化をヒアリングしたり、挙げ句の果ては、知り合いの家に間借りする事になり引っ越そうとしている入居者を説得したり、もうそれは稼働率を高く維持するための努力を惜しまないのだ。

それは、ただ単に見えない大家に対する無味乾燥な関係ではなく、人情だったり粋なHという人柄を売っていて、それに惹かれる入居者とのカスタマーリレーションは、まさにいぶし銀を発揮しているのだ。

いぶし銀と言うと、スポーツの世界ではベテランならではの技術だったり、読みだったりを比喩する表現として使われる印象があったが、まさか仕事でお目にかかるとは思わなかった。

H氏曰く、100世帯まではこれでいくと宣言していた。
70歳を過ぎた御仁とは思えぬバイタリティーは、更にいぶし銀に磨きがかかり、まだまだ高みを見据えた目標に向かって日々研鑽する姿勢に思わず眩しさを感じていた。

稼いでくれる仲間たち

この稼業に入って30年になる。
当時は、地上げ屋と呼ばれた時代だった。
隣地を次々に買収するため、現ナマをアタッシュケースに詰めて、ドスの効いた声でプレゼンテーションしていた。
お金に転ばない輩には脅したり、中にはトラックで突っ込んだりして事件にもなったりしていた。
そうして、不動産としての価値を高めて売り抜く商法が社会的に問題になった。
国土法という法律が導入され、売買金額はお上が定めるようになり、勝手に契約すると店仕舞いに追い込まれる事になる。
売り手と買い手が合意して契約をする前に国土法の申請をしなくてはならなかった。
これが1ヶ月位かかる場合も珍しくなかった。
その間に気が変わって解消になったり、お上の出した結論に満足しない売り手がいたり、バブル期の不動産業界は行き過ぎた感があった。

不動産を買って売る商売が容易に成り立つ時代だった。
何の力を持ち合わせていなくとも「さや」は抜けていた。
地価の上昇はまだまだ続くと思い込み、現地を見に行かずに契約する担当者もいた。
誰も彼も宴で盛り上がっていた。

それはサインでもある。
危険が忍び寄っているお知らせなのだ。
今、この感覚が否めない。
そろそろ、注意深く観察する時期になっているようだ。

不動産の勘所は地価に左右されない、キャッシュを生み出す力をいかに引き出せるか考え、プランし、交渉する事で生み出すキャッシュフローだろう。
地価が上がろうが下がろうが、さほど影響を受けない考え方が手元に幾らのキャッシュが残るか、これを外さなければ、どんな時代でも不動産を商いできるだろう。

イコムでは「稼いでくれる仲間たち」と考えている。
不動産をプランする事で、彼らが勝手に稼ぐ仕組みを構築している。
個性のある仲間があちこちにいる。
更にこれをネットワーク化して、ブランディングする事で品質と信頼の構造をしっかり創り上げ、データマイニングによるユーザーの傾向を分析する。
これは、次の仲間を作る大切なプロセスになる。

The 不動産屋から始まった物語が「稼いでくれる仲間たち」を更にブラッシュアップする次章に入った。