コミット

最近、ご飯をたくさん食べた記憶がない。
もちろん、意図的に制限しているのだが、お昼にカレーライスを食べたら、夜はつまみ程度で済んでしまうくらいで1日1食と少しだ。

こんな事を始めたのはいつからだろうか。
6年くらい前になるだろうか。矢沢永吉のライブに行った時にコミットしていた。
あのライブで見せるスマートな肉体に魅せられたのだ。
当時はぽっこり腹が出ていて、妙に永ちゃんに影響を受けていた。

元々、ストイックなので追い込んだりするのが、人より苦痛に感じないというか、頑張れたりする傾向にある。
自分に厳しく人にも厳しいタイプに類するだろう。

先日、ゴルフコンペで一緒に回った2人を観察していた。
2人は対象的で、身体も太めと細めに分かれ、性格も繊細なゴルフをする一方で、大雑把なプレーを随所に見せるタイプと鮮明に違っていた。

話を聞いていると、コミットしてストイックな細いタイプは、毎日のルーティーンを欠かさないらしい。
自分に厳しいタイプで似ていると思った。
太いタイプは、酒はカブカブ、ご飯も大盛りに肉が450グラムと、いたって健康に配慮する素振りも見せない。

しかし、どちらが楽しそうにゴルフをしたり、食事をしているかは言わずもがな、笑顔をたくさん見せている太いタイプの方がいかにも幸せに見える。

もちろん、見かけは不健康そのもので、細いタイプの方が健全そのものなのだが、今この瞬間で見ると、確率論からすれば太いタイプがさきにお迎えがくるだろう。
しかし、本当にそうだろうか。
細いタイプが生き抜く力が優っているのか。
いや、むしろ細いタイプが先に逝く傾向もあり、どちらが良いお手本なのかは正解はないのかもしれない。

常識的には不摂生は健康に良くない、医者も異論はないだろう。
だが、この瞬間に楽しめるやつと、まだまだ不充分だと己を叱咤激励しているやつとでは、今を生きる力に歴然の違いを見るのではないか。

とはいえ、自己に甘くなるようなスキがあった方が、人として魅力ある風に感じることだろう。

さて、個人的には逆の立場にいて、細いタイプに似た方だが、スキのある人をたまに見せる方が良いのかも知れない。

ステーキをいきなり450グラムも食べられないが、いきなりステーキを300グラムならコミットするに違いない。

心の中のつぶやき

最近は、ホームに着いてから1分以内に電車が来るようになった。

判断は間違えるが、直感は間違えない。
判断は思考により答えを出すが、直感はひらめきによる。
従って、考えるよりもひらめきによる方が精度が高い。

以前は、ホームに着くと同時に電車が出てしまうこともしばしばあった。
そんな時は心の中でつぶやいていた。ちくしょう、タイミング悪かったかぁ‥‥、おそらく顔の表情も眉間にシワがよっていたことだろう。

そんな時はトイレに寄ったり、キヨスクでちょっとした買い物をしたりして、あえて用事を作ることを心がけていた。
そうする事で時を引き寄せていった。

こんな事もやってみた。
歩いて試している事だが、次の十字路の裏路地に何人が歩いているかを予測する癖をつけた。
最初の頃は、考えて判断するので当たる時は少なかった。
あと、カレーの匂いがするとか、コーヒーの香りがするとか、鰹節の煮えた匂いがするとかを予測して、予知能力ごっこを1人でやっていた。

それらは、考える領域では突破出来ない。
ひらめきを自然に出すようなトレーニングみたいなものだ。

車を運転している時も信号がスムーズに流れるようになった。
以前はせっかちぶりを発揮していた。
電車が出てしまったような「ちぇ」を無意識に心の中でつぶやいていた。

せっかちは、他にもあらゆる場面でやっていた。
例えば、エスカレーターがそう。
大江戸線は地下が深いのでエスカレーターも長い。
なので、呑気にじっとしている時間がもったいない。
右側をひたすら歩いて登ったり降りたりしていた。
会社のエレベーターも同じだ。

せっかく急いで歩いても、ホームに着いたと同時に電車が出る時もあり、逆にのんびりエスカレーターの流れに任せて着くと、急いで歩いていたもう1人の自分がホームで待っている様なシーンも感じたりする。

電車が止まったり、遅れたり、飛行機も同じく、何らかの用事を創るようにしている。

心の中のネガティヴなつぶやきを出来る限り排除している。

いや、排除というよりは変換に近いかも知れない。
それらは、解釈でしかないのだから、あえて何時もの自動的な解釈を変えてみる。
ほっとくと、いつもの解釈になるのだから、予知を引き寄せるかのごとく、自分都合に変換するとそうなっていくのかも知れない。

何れにせよ、考えるより遥かに価値のあるひらめきを高めていきたい。

魚は水が見えない

水の中にいる魚は水が見えない。

本人自身(自分・自己)が誰よりもよく見えていない。
つまり、他人はよく見えるが自分は見えないという例えになる。

それをゴルフで垣間見ることになった。

6番ホールを終えた時には意を決していた。
まったく思った方向に飛ばないばかりか、ボールをコントロール出来る感じがしなかった。
30年近くプレーしているが、スコアはいつも100をうろちょろ、月に1回やるかやらないペースなので、スコアもそれなりなのは当然かも知れない。
とはいえ、一緒にラウンドするメンバーの上達ぶりを見るにつけ触発される。

どこがどう駄目なのか、頭では理解していても本質は自分ではまったく掴めていないのだ。

その場で電話したのはライザップだった。
一緒にラウンドしている仲間から非常に評判がいいと聞いた。
ライザップゴルフの担当者と繋がりレッスンの申込について聞いてみた。
すると、今月は予約がいっぱいで来月にならないと空きがないという。

ダイエットと同様、目標にコミットとして、ダイアリーとスケジュールを管理、マネージメントする手法は変わらないようだ。
要するに劇的に上達する方法などなく、日々のコツコツしたトレーニングが成果となるのは間違いないようだ。
ライザップが課題に基づいたメニューを組み、実際はゴルフ練習場でスイングをチェックしたり、自宅で素振りを何回するといったフィードバックをスマホでやり取りするようだ。
人は誰かに指示されたり、命令を受けて受動的に決められたらメニューを淡々にこなす方が、慣れているし楽なのかも知れない。

ゴルフのスイングを一つとっても、軌道すら見えないないし、身体の動きすらよく把握しきれないでいる。
従って、第三者に従属的になった方が己を知れて、それに沿ったプランを提供してくれるので、上達も早くなるだろう。
頑なに自己流を貫いても、そもそも自己流がどうなっているかも、はなはだ怪しい限りである。

ライザップは、ダイエットや肉体改造など、結果がわかりやすいので、もはやアクション管理を売りにしたブランディングが浸透しているのだろう。
そこには、人の心理をうまく取り入れた仕組みになっているのがわかる。

学習塾にもその傾向が現れている。
従来の授業形態とは異なり、自習形式で個々が学習塾で自習をしにくるようで、それを管理するだけのシンプルな仕組みになっている。
これも易きに流れないための歯止めとして指示されているようだ。

今回のテーマは、プロセスを管理してもらうより、自分を知るために観察をするプロセスの機会にあるので、自分のスイングや身体の使い方がどうなっているかを自覚し、それをどのように修正するのがベストなのか、まず己を知る作業が今の課題で優先順位は高い。

魚は水が見えない。

このテーマはゴルフに限らず、仕事やプライベートの様々な場面で永遠に続くテーマなのかもしれない。

環境を創る

朝目覚めると次男が眠たそうに寝室に向かっていた。
まさに、双方真逆なライフスタイルになっている。
朝起きる時間に次男が眠るサイクルで、時折早く起きる時はきちんとスケジュールされているようだ。

バンクオブアメリカを経てコンサル会社を経営するS氏の元でインターンシップに取り組んでいる。
ニューヨーク入りする前の準備体操で、業務連絡は全て英語でやり取りするようだ。
インターンには他にも学生が参加している。
慶応や早稲田といった筋の良い連中に混じって中卒の次男がいる。
果たして、どんな振る舞いで、スキルをどのようにカバーしているのか興味深いところである。

業務内容は、ニューヨークでビジネスをする為のあらゆるお作法を英語で学び、現地の商習慣やビジネスマナー、ネゴシエーション、会食のテーブルマナーに至るまでを大企業のビジネスパーソン向けにレクチャーしているようだ。
故に、レクチャーの時間帯は夜からのスタートになるので、帰りが0時を過ぎることもしばしばある。

普通の英会話での領域では決して勤まるはずもなく、フィリピンで学んだ英語の更に別次元で習得するフェーズにある。

スーツとワイシャツ、靴を貸与しているが、一昔前に仕立てた不動産屋仕様になっているため、スーツは縦縞の白が入ったストライプ、靴はヴィトンで本人とのギャップは言わずもがな、ビジネスパーソンが集まる場では、かなり浮いている存在だと思われる。
残りわずかな時間で即席に手当てしたとはいえ、S氏も驚いているに違いない。

環境は人を変えると言われているが、まさに彼のパスポート写真を見ると如実に現れている。
フィリピンから帰国して直ぐに撮った写真は、まさにフィリピン人そのもの。
野生児的なジャングルから出てきたような顔相は現地人と相似形、しかし、今では六本木暮らしに慣れてそれなりの顔相になってきている。
比較してみると一目瞭然、人は環境が違ったりステージが異なると顔や在り方に出るようだ。

ちょっと前まで、全くやる気のない引きこもり男が、やるべき目的が見つかったことで変化し始めている。
そして、インターンでは一流のビジネスパーソンと交流の場にいることで、更なる進化を遂げようとしている。

いつもと違う環境に身を置いたり、理想の環境を意図的に創り出す事で、新たなステージに前進する事が可能になるだろう。
先に環境を創造して、現実に作り出す事で、必然的に後から環境に相応しい人物になるように思う。

次は地中海を見下ろす別荘を手に入れたいと思う。