不動産王

ニューヨークでの生活も9日になった。
毎日歩いてマンハッタンを縦横無尽に歩き尽くした。
足が腫れるほど歩いて少々疲れている。
ハーレムとアッパーイーストに宿を取って良かった。
おかげで、街の特徴が掴めたほか、ローカルなレストランやカフェ、ハイエンドな会員制クラブまで行く事が出来た。

不動産王のサムとは彼がメンバーシップのクラブで対面する事が叶った。

グランドセントラルから歩いてすぐのビルに案内されると、社交場として限定された仲間たちで賑わっていた。
サムはデニムにピンクのシャツの姿で現れた。
とてもVIPには見えない印象だったが、話しを聞いているうちに、不動産王の異名を持つ理由がわかった。
彼はスケールの大きいデベロッパーだった。
3Dプリンターで商業ビルを建築するプランや、マンダリンオリエンタルホテルを出口戦略とするカンボジアのプロジェクトまで、多岐にわたるデベロッパーとして活躍している。
もろもろ質問してわかった事は、これから発展するエリアを見越している点だった。
マクロに捉える事で見える景色が違ってくる。
そんな印象を持った大変貴重な時間を過ごす事ができた。

サムとは65年生まれの同じ歳。
女好きの匂いがしたが、自慢の彼女の写真を見た時に薄笑いを浮かべていた。

明日はサムの先見エリア、クイーンズ、アストリアへと足を伸ばしてみたい。