ハエさま

儲かりますなぁ!

もろもろ説明してもらったが、これが一番儲かるだろうと察した。

農業法人代表のS氏との面会がセットされ、君津にあるS氏のオフィスを訪ねた。

広大な土地を有する中で、様々なプロジェクトを立ち上げていた。
S氏は農業の成功法則としてシンプルに出口戦略の一言に尽きると言った。

買い手がついてから作る。
そして、作る工程に最も興味を惹かれた。

それはハエだった。

ハエの幼虫であるウジ虫を大量に養殖しているのだ。
ウジ虫が大量に発生しているのを想像するだけで気分悪くなる人もいるだろう。
しかし、このウジ虫を乾燥させると優良な肥料になるそうだ。

各ルートから残飯を引き取り、ハエのエサとなって良質なウジ虫が生まれて、それが牛や豚、鳥、魚や野菜までの特別な肥料になるという。
この肥料は、他のものに比べて絶大な好物になっているようだ。
つまり、この肥料で育った家畜や野菜、魚などはおしなべて高品質に仕上がるのだ。

まさにハエさまである。

S氏の顔を拝見すると農家ではなく、商人の目力を感じた。
そして、一瞬ハエに似たように見えたくらいだ。

エサで儲けて、作物や畜産でまた儲ける。
おまけに漁協と組んでナマコの養殖までトライしている。

ここにもハエさまの影響が及ぶ。

久しぶりにしこたま儲けている商人に出会った。