体重増量

食べない事に注力してから6年くらいになるだろうか。

久しぶりに会う人には必ず言われる。
「ずいぶんと痩せましたね」
ピーク時には病気を気遣うような言葉が飛び交っていた。

先日には、約20年ぶりにお客さまと再会した。
最初はまったく誰だか気付かない様子で、名前を名乗るとびっくり仰天していた。

最近もあちこちで、痩せたね、と声をかけられる場面もあり、ここらで増量しようと決めた。

先ずは、食べない習慣の見直から始めてみた。
常に意識していたのは、空腹感を意志力により突破して最初の空腹時を超える。
この我慢の常態化を手放すことである。

そして、食べたいものを食べること。
今までは、食べたいものより、食物繊維が豊富な食材を中心に選択していた。
白米はほとんど食べなかった。

そして、満腹感を意志力により突破して更に食べる。
もう一軒行くか、締めの飯を食べて、最後にアイスクリームを食べる。
ビールも積極的に飲んで、飲みたくもないハイボールを注文しない。

最近では、イタリアンで満腹になった時点で、さらにピザを注文した。
最初の満腹感を超えるフェーズに入った。
ここから意志力によって蕎麦屋へ移動し、海老しんじょうと揚げ出し豆腐、更に天ぷらそばを注文した。
全てきれいに食べきった。

翻ってみると、最初の満腹感が普通の人よりも早く感じていて、そこで止めていたのがわかる。
今回はそこから油と炭水化物の登場である。
食べない人にとっては、悪魔のような存在の2つは、増量への分岐点になるだろう。

食べる人はだらしない人、そんな想いを抱いていたが、意志力により、だらしない人に変容しようとしている自分が、何だかおかしいことに気付いた。