長男

久しぶりに長男からメールが届いた。
頼みがあるとのメッセージだった。

お金のことかと思って内容を聞いてみると、引越し先の部屋が借りられないので、親父の借主名義で契約してほしいとの依頼だった。

すぐにOKを出した。
そして、手続きを進めるように促した。
申込書をメールで送るように伝えた。

彼は音楽が好きでライフスタイルの優先順位が最も高い。
ドラムをやっているが、なかなか練習する場所がなく、住みながら叩けるマンションが大田区に見つかったようだ。

申込書を見ると家賃が20万円近い金額だったのでびっくりした。
彼の言い分はこうだった。
初期費用はあるし、家賃が払えなかったら出て行くから大丈夫だと。

24歳のブルーカラー契約社員が審査に通らないのは当然だと思った。

最初にOKを出したのは、家賃が10万円くらいと思っていたから、さすがに戸惑って対応を考えていた。

直接会ってコミニケーションすることにした。
彼は、理想の住まいが見つかり、今アクションしないとならないと言った。

それは素晴らしい選択と行動力だと承認した。
しかし、社会人として自力で借りられるようになれと伝えた。

彼は、どうしても今アクションしたいからと諦める様子は無かった。
この機会を逃したら、いつになるかわからないし、審査が通るにはどうすればよいか、困惑した表情をしながら訴えてきた。

実際に家賃が払えるかどうかはトライしてみないとわからない。
普通に考えれば難しいのは明らかだろう。
あえて、そこを選択するのは賛成するが、自らの責任で契約をする事が条件だと言った。

それは実に簡単な事で、借りられる人物になる事だと。
まずそれを思わないとな。

最後はすっきりした表情で未来を見据えていた。

ふりかえり

ふりかえれば、このブログも書き始めてから10年が過ぎた。
毎週コツコツ続けた結果、530回を超えるまでになった。
毎回、ネタを何にしようか考えるのだが、基本的には本当に表現したい内容にしている。
それは、仕事からプライベートまで区別することなく、1週間を振り返った時の旬な出来事を、つまびらかにしている。

過去に一度だけ、あまりにもつまびらか過ぎる内容に、社内の事務方が削除していた事があった。
「早川さん、これはさすがにオープンに出来ない内容だったので削除しました」
こちらはそんな事も露知らず、いつのまにか消えていたので、システムの問題かと勘違いしていた。

会社の代表として、一般的な常識に外れているとか、変わっていると思われている節があるが、仕事に支障を及ぼすまでの内容にはなっていないようだ。

よく人から屈託のない人柄と言われる事がある。
特に悩みなどなく生き生きとしている、晴れやかな様、と解釈する事が出来る。

確かに、くよくよとあまり悩んだりすることはない。
悩むと言えば、ゴルフのラウンドでドライバーショットが曲がってしまうことだろう。

今日もそうだった。
右に行ったり左に行ったりと、まったくショットが定まらないのだ。
もはや、悩みの極致に達しているような表情になっているようだ。
本当に思い通りにならないので、辞めてしまえと毎回思うのだが、いまだ諦めきれずにレッスンに通っている。

そんな様を客観的に見てみると、思ったことをそのまま現実になる事を信じて疑わない、この心理状態になっていない時が、ゴルフのラウンドだと思う。

ショットが思った通りに行かないと、無意識のうちにまたやらかしてしまうとのでは、という心理になって脳から身体に指令が自動的になっているかのようだ。

ふりかえれるとすれば、思ったことをそのまま現実になる事を信じて疑わない、それは、心と身体を一致させること以外に無いのではなかろうか。

ピクピク身体が動いているようでは、いつまでたっても上達はないだろう。

天然村物語

Google マップから「天然村」のワードで検索すると、千葉県鴨川市平塚の住所としてトップで表示される。
2番目以降は、中華人民共和国の◯◯省◯◯市や◯◯区の地名として、いくつか表示されている。

もはや、Googleは天然村を実際の公の村として検知しているのだ。
日本で唯一の村として、千葉県鴨川市平塚地区に存在する認知をして、それを世界の人々が理解出来るようになっている。

文字通り、世界から見れば日本の地名として、天然村が存在しているのだ。
イコムという民間企業が地名を生んだ事になる。
日本ではNo.1だろう。

天然村を作ろうと旗を掲げてから12年になろうとする。
これまでの取り組みの成果と言えるだろう。

2拠点居住を通じて地域活性化のモデルを構築する。
全国の地方から日本を元気にする。
開村当時にぶち上げたヴィジョンである。

民間企業が村を作って地域活性化に尽力している姿に共感する仲間が世界から集まって来ている。

ニューヨークのマンハッタンから来る人もいれば、パリやロンドン、ポーランドや香港、タイから学生や研究者まで、実に様々な人々が集まるようになった。
そして、日本では企業向けの教育プログラムを天然村で実行する人や、野菜やキノコの栽培をアクアポニックスのシステムを利用してチャレンジしたい企業まで出てきている。

天然村に集まってくる人々は、地域の情報と人のネットワークを使い、それぞれのビジネスに生かした活動をしている。
また、普段では体験出来ない地域リソースを使った活動に参加している。
天然村の地域の人々にも大変喜ばれ、同時に地域課題を解決する役目を果たしている。

本来なら行政がこれらの仕掛けをする役目を担うべきとの意見もあるが、初動は地元の自治体や団体だけでは難しく、外から来た我々のような存在が仕掛けて、景色が見え始めたらコラボするようなタイミングだと思う。

そのタイミングが今やってきている。

天然村に魅力を感じている人々が、Google マップを検索して、世界中から集まってくる日も近いだろう。

出版記念パーティー

日本プレスセンタービルに到着した。
日比谷公園に隣接していてロケーションは抜群だった。
同ビルで予定されていた党首討論会は北海道の災害のため中止されたようだった。

友人の出版記念パーティーに出席した。
「サルトルの教え」堤 久美子著 光文社発行

150名ほど集まった中には、本を通じて初めて来た方々が半数ほど占めていた。

友人が挨拶で話していた内容で印象的だった部分があった。
当時の彼女の師匠であったO先生が言った言葉である。

「他の事は何であれ、唯一この事においては褒めてもらいたい。アメリカのプログラムを日本語に訳して日本人にあったプログラムに仕上げた事を褒めて欲しい」

友人はこれを抽象化した。
「内在している天才性を表現すること」

つまり、自分が本当に褒めてもらいたい事に天才性が潜んでいるということだ。

それを観察、認識して伸ばす事が個を発展させる原動力となるのだろう。
さて、自分に置き換えると何が褒めてもらいたいのか。
しばらく考えていた。
そこが興味深かったので、パーティーが終わった後に、友人に電話をして確かめた。

すると、彼女の天才性について明確に答えてくれた。

それは、質問にすぐ答えることが出来ること。
相手に必要なOne word(一言で)言い表す事が私の天才性だと明確に言っていた。

そして、褒めるのは自分で自分を褒めてあげて、相手には感謝する事が肝要だと言っていた。
もちろん、相手から褒めてもらうことに越したことはないが、リクエストするものではないだろう。

何をおいても褒めてもらいたいこと。
しばらく、ここを観察していきたい。

白バイの男

ふと横を見ると白バイがいた。

車を運転していたところ、ちょうど停車していたので、何事かと思い窓を開けた。

すると、白バイの男が言った。
「横断歩道に人がいたのが気づかなかったですか、サイレン鳴らしましたよ」

まったく気づかなかったと言うと、先導するからついてきてくださいと言われた。

しまった、と思いながら白バイを前にしてゆっくり走行しながら考えていた。
あることを思い出していた。

以前、一時停止違反で切符を切られた事を何かの会合の集まりで話した事があった。

A氏が言った。
そんな時は認めなければいいだけですよ。
一対一の場合は見た証拠にならないので、一時停止をしたと言ってしまえばいいんです。
すると、T氏も同じようなことを言っていた。
一時停止していなくとも、ちゃんと停止したと言い切る厚かましさが肝心ですね。

早速、それを試す時だと思った。

白バイを降りて男がゆっくりとこちらに歩いてきた。
窓越しに話しかけてきた。
横断歩道で人が渡ろうとするところを止まらずに走り抜けましたね。

いや、ちゃんと止まりましたよ。

すると、白バイの男の表情が一瞬変わった。
彼はにわかに悟ったようだった。
この男は止まってない認識の上、止まったとハッキリと言い切っている。

これ以上、止まった、いや止まっていない、この議論を続けても意味はないと。

この時点で白バイの男は見切ったようだ。

勝負は一瞬でついたと感じた。

最初の質問の時である。
白バイの男が停止をしなかったと言った時に、明確に言い放ったシーンで決まったようだ。

悪びれる様子もないが、決してそれをやり過ぎるでもなく、ビジネスでの交渉のような感覚である。
それが、悪態を吐くような態度の場合は計りかねる。
白バイの男も面子丸つぶれでは治らないかも知れない。

これが、右折禁止やUターン禁止の場合はどうだろうか。
曲がってませんと、真顔で答えたら白バイの男はどんな態度を示すだろうか。

さすがに一方通行は、通ってませんでは済まされないばかりか、交機を舐めとんのか!と一喝されるだろう。

うっかり一時停止の違反をした場合は、同じ白バイの男と出くわさないない限り、切符を回避出来ることがわかった。