食べ放題

食べ放題の店で食べないようにするのも変だと思った。

正月にゆず庵という食べ放題の店に行った。
ここは、何としゃぶしゃぶ、寿司、串揚げ、サラダ、キノコや野菜類などメニューにある全てが100分で無制限に食べる事ができるのだ。
おまけにスイーツも合わせて3980円という破格。
最初にメニューを見た時には驚愕して、子供に戻ったような気持ちになった。

普段は食べることに躊躇しているので、気を配ってなるべく少量で美味しい食事を心がけているのだが、今回は真逆のスチュエーションだった。

タッチパネルで注文出来る仕組みになっているので、躊躇なくバンバンオーダー出来てしまう。
バリエーションが豊富なので、食べてみたいものを次から次へとタップする。
それはまるで、がっついた少年のごとく食べることに一心不乱になっているかの有様で、あっという間にテーブルいっぱいになってしまった。
おまけに、寿司はネタのみを味見して残し、揚げ物は一口で終いにして、肉と野菜を集中して注文を重ねた。

残念ながら、寿司ネタは期待を満たすものではなく、揚げ物も同様で二度とリクエストする事はなかった。

一方で、しゃぶしゃぶの肉や野菜類などは値段の割には良かったようだ。

しかし、普段から少食のため思ったほど食べれなかった。
外国人や子供だったら大喜びで何枚も食べられるだろう。

食べ終わった時に思った。
がむしゃらに注文して食べられる仕組みになっているので、何となく虚しさのような感情が残った。
それほど食べなくても良いのに、余分に食べてしまう事に違和感を覚えた。
それは、エゴ丸出しのお客を見ているスタッフの表情を見て感じた。

ホテルなどのブッフェスタイルでは、可視化されないためそのような感情になりにくいが、今回のような仕組みだと、欲にまみれた醜態をさらけ出しているようで、何となく恥ずかしくなった。