雪山

そこはまるで外国のようだった。
見る人、行き交う人々が外国人でいっぱいだった。

次男が成人式のため、ニューヨークから一時帰国していた。
彼がスキーをやりたいと要望があり白馬にやってきた。

8年ぶりのスキーは気が重かったが、次男が乗り気だったので、付き合いで来てしまった。

友人のオーベルジュへ連絡して一泊した。
「トロイメライ」友人が創業して40年を迎えている。
本格的なフレンチとワインが卓越している。
フランス人シェフが地元の食材を使って素晴らしい料理へ仕上げてくれる。
また、友人はソムリエの特別な存在で、ロマネコンティ社から招待を受けるまでの人物である。

そんな友人がチョイスしてくれたワインで、ディナーを存分に楽しめる事が出来た。

宿泊客も我々を除けば全て白人だった。
最初はヨーロッパからだと思ったが、よくよく聞いて見ると、スキーにやってくる白人のほとんどはオーストラリアから来た人々のようである。
彼らは日本と真逆の季節なので、夏の時期を見計らって日本へやってくるらしい。

翌日のゲレンデのコンディションは良好だったが、最上部へのリフトは天候が荒れていたのでストップしていた。
実際、近い場所では、突風が吹き荒れ顔面を直撃、寒さを超えた痛みが肌を襲った。
また、息をするのも困難な状況に加え、これ以上は勘弁してくれと言わんばかりの有り様だった。

雪山の恐ろしさを感じた瞬間だった。

しかし、雪質は最高でパウダースノーはニセコを上回ると言われている。
向こうは海風が雪に影響するようだが、こちらは密度が濃くパラパラと軽い感じである。

久しぶりに3時間みっちり滑り、スリリングなコースを攻める爽快感のある滑りを楽しむことが出来た。
次男は、緑に染めた髪にサングラスのスタイルが絶妙で、異彩を放っている在り方に成長を感じた。

来年は雪山のてっぺんからスタートしてみたくなった。