天然村

千葉県鴨川市に移住したのが15年前になる。
丘の上から太平洋を見下ろす景観に魅了されて移住を決めた。
家族は鴨川で暮らし、私は月曜日から木曜日までは仕事のためホテルで暮らし、金曜日から3日間は鴨川で暮らす2拠点居住をしていた。

この体験が天然村を生んだきっかけになった。

今でこそ2拠点居住とかデュアルライフが一般的になっているが当時は珍しい試みだった。

そして、天然村も12年目に入った。
地域とのコラボレーションで色々なイベントや取り組みをしてきたが、本質的には地域に貢献する仕組みにはなっていなかった。
それは、地域で雇用を増やしたり、鴨川市に税金を納めている企業ではないからだ。

あくまで、本社がさいたま市のため、よそ者として認識されているのも当然のことだったのだ。

そして、来年度から天然村の運営母体はイコムから離れ、独自の法人格で本社を鴨川市に置くことにした。

天然村は都心から車で90分と近く、自然に囲まれた静かな場所である。
最近は自然との触れ合いに感度の高い若者も多く、天然村のインスタ担当のTが毎日更新していることもあり、フォローワーが順調に伸びている。

先ずは、100人の村を創造することにより、地域の住民の方々とのコラボレーションから地域活性化へ弾みをつけたい。

優秀な社員

簡単なことを難しくしている。

無意識でいると日常的にそうしているように思う。
すぐそこに答えがあるのに見落としているのだ。

そこで、発想を変えてみるトレーニングとしてクイズを出題してみた。

社員の数名に試したところ、予想を上回る正解率に驚いた。
ポッゲットマネーで10万円の賞金を出してみたら、女子社員のSは普段では見せない目の輝きで、彼女がそんな発想をするのかと感心するほどの正解を導き出していた。
彼女の上司に伝えると、Sは金がかかるとスイッチが入るようだ。
しかも、即金払いでないと効果がないようで、数日後の支払いベースとなると、まったくやる気が出ないようである。

この発想トレーニングを通じて改めて社員の可能性を垣間見る事が出来た。

続いて、全社員の前でクイズを出題してみた。
前回と同様に正解者には賞金10万円を指定口座に即日振込むことにした。

「サイコロを10回振って4の数字が出る確率は?」

「日本の統計でホクロがある人は60%、眉間にシワの ある人は30%、ではエクボが出ている人は何%?」

「愛からはじまり恩で終わるものは?」

この問題を出したところ、数名の社員が数秒で正解を出してきた。
まったく想定外の出来事に驚愕した。

とくに早かったのが、KKコンビで柔軟な発想と鋭い着眼点には本当に感心させられる。

また、全問正解までもう少しのところまでの社員も数多くいた。
改めて、優秀な社員が多くいる事に気づかされた。
こんなにも多くの可能性を秘めた社員がいることに感謝したい。

悪天候

想定を超える悪天候だった。

昨年の今頃は猛暑が続く日々だったので、避暑地でのゴルフプレーを楽しみにしていた。
銀行のゴルフコンペが軽井沢72で開催された。

スタートから霧が発生して10メートル先はまったく見えない視界状態。
目標地点はおろか、まわりの景色すら真っ白で何も見えないのだ。
唯一、頼りになるのはキャディーさんだけ。

ベテランの彼女は山口さん、コースを熟知しているとはいえ、ボールの行き先までは見えない状況に、あっちの方向へ打ってください、途中に池があるので気をつけてください、向こうの方向には打たないでくださいと、実に丁寧に説明してくれるのだが、山口さんの言う通りに打てれば何の苦労もない。

すなわち、打ってみて先に進んでみないことには、どこにボールがあるのか、まったくわからないのだ。
見つかったと思ったら、バンカーに入っていたり、ラフにすっぽり埋まっていたりと踏んだり蹴ったりの状態。
おまけに、先に進んでボールを探していると、後ろから玉が飛んできて、撃ち込まれても文句の一つ言えない状況にフラフラ。
みんな多くを語らずに霧の中を進んでいた。

こんな真っ白で何も見えない中、ゴルフをやる意味があるのだろうかとお手上げ状態。
寒いし、景色も見れないし、靴下がびしょ濡れだし、つまらないし、途中で止めて帰ろうかと思った。
一人でスタスタとクラブハウスへ戻って、あったかい風呂に入って新幹線で帰るイメージをしていた。

しかし、プライベートなゴルフではない事を思い出してとどまった。

どうやら、霧でプレーを中断することはないようで、結局最後まで霧が晴れることはなかった。

上がってみて、他の組みのスコアを見て驚いた。
こんな悪天候でもすごいスコアを出している人がいたのだ。

環境のせいにして、出来ない理由を並べていたことを恥じている。

愛娘

クレジットカードの利用明細を見て気になっていた。

ソフトバンク携帯電話の利用料金の他にデジタルコンテンツやショッピングなどの代金をまとめて支払う決済サービスがある。

つい最近、ソフトバンクのオペレーターの方に問い合わせした時に初めて知ることができた。

次女の携帯名義の支払いが父親になっているので、彼女に聞いてみたが知らないと言う。
まったく身に覚えがないらしく、毎月増え続けているこのまとめて支払いというのは、いったい何のことなのか、ついに調査することになった。

すると、間違いなく娘の携帯に紐づいているデジタルコンテンツ代金だったことが判明した。
何と11コンテンツもの会員登録している事で、毎月の支払いになっていたのだ。

娘には大変便利なサービスであるが、支払う側から見ると大変迷惑な決済サービスになる。

娘に問いただす前に考えた。
可愛い愛娘は袋のネズミ状態であり、どんなに言い訳しても支離滅裂になるのは明らか、そんな姿は見たくないと策を練った。

彼女へは、実はソフトバンクに聞いたら会員登録がされたままになっているようだ。
間違って登録したままになっているデジタルコンテンツをスマホから操作して解除するようにLINEで促した。

いつもより返信が遅かったので、彼女なりに返事を考えていたのだろう。
すると、Youtubeでドラマとか全然みれないからHuluとユーネクストだけは解除しなくていい?

愛娘が楽しみにしているコンテンツを解除するわけにはいかないので、OKを出した。
しかし、残りのデジタルコンテンツは全て解約するように促したが、それ以降返事が来ていない。

そこで、今回の問題点を整理してみた。
先ずは、このまとめて支払いなるものが、どんな仕組みかを理解できたことで、不明な決済が明らかになった。

あとは、彼女の裁量に任せるしかないだろう。
基本的には彼女の希望は全て叶えてあげたいと思っている。

4人の子供の中でも特別な存在なのだ。