悪天候

想定を超える悪天候だった。

昨年の今頃は猛暑が続く日々だったので、避暑地でのゴルフプレーを楽しみにしていた。
銀行のゴルフコンペが軽井沢72で開催された。

スタートから霧が発生して10メートル先はまったく見えない視界状態。
目標地点はおろか、まわりの景色すら真っ白で何も見えないのだ。
唯一、頼りになるのはキャディーさんだけ。

ベテランの彼女は山口さん、コースを熟知しているとはいえ、ボールの行き先までは見えない状況に、あっちの方向へ打ってください、途中に池があるので気をつけてください、向こうの方向には打たないでくださいと、実に丁寧に説明してくれるのだが、山口さんの言う通りに打てれば何の苦労もない。

すなわち、打ってみて先に進んでみないことには、どこにボールがあるのか、まったくわからないのだ。
見つかったと思ったら、バンカーに入っていたり、ラフにすっぽり埋まっていたりと踏んだり蹴ったりの状態。
おまけに、先に進んでボールを探していると、後ろから玉が飛んできて、撃ち込まれても文句の一つ言えない状況にフラフラ。
みんな多くを語らずに霧の中を進んでいた。

こんな真っ白で何も見えない中、ゴルフをやる意味があるのだろうかとお手上げ状態。
寒いし、景色も見れないし、靴下がびしょ濡れだし、つまらないし、途中で止めて帰ろうかと思った。
一人でスタスタとクラブハウスへ戻って、あったかい風呂に入って新幹線で帰るイメージをしていた。

しかし、プライベートなゴルフではない事を思い出してとどまった。

どうやら、霧でプレーを中断することはないようで、結局最後まで霧が晴れることはなかった。

上がってみて、他の組みのスコアを見て驚いた。
こんな悪天候でもすごいスコアを出している人がいたのだ。

環境のせいにして、出来ない理由を並べていたことを恥じている。