二極の世界

プールBARでラムのソーダ割りを飲みながら考えていた。

ここにいる人々は、なぜタイに来てまでホテルのプールで時間を過ごすのだろうか。
プールからタイの街が一望できる。
プライベートな空間からロケーションは楽しめるが、基本的にどこの国でも同じような体験が出来るだろう。

ほとんどの人がスマホを見ながらのんびりと過ごしている。

おそらく、こののんびりな感覚をプライベートなプールでお酒を飲みながら過ごすことが有意義なのかも知れない。

個人的な観点からは、欧米の文化が侵食して経済的な発展を遂げているのは、かつての日本も同じで現在も後進国ではそれが進んでいる。

オフィスビル、ホテル、ショッピングモールなど欧米の巨大資本が注入されている。

タイも同様これらの外資系の施設に就職することで高い収入を得ている。

この世界と一線を画する場所がある。

チャトチャックマーケットである。
アジア最大級のウィークエンド市場で、そこへ入ると来た道を戻るのは不可能なほど巨大な市場で、もはや需要と供給がバランスしているのが不思議に思うほど、店がたくさん集積している場所だった。

ここは、タイ料理の屋台から雑貨や服から家具や陶器類まで、とても1日では回りきれないほどの規模だった。
問屋と小売が混在していて、普通にショップの人が仕入れにきているようだ。

ここには、タイの文化が詰まっていて、人の触れ合いや風情を感じることが出来る。
日本で例えると、アメ横とかっぱ橋商店街を合わせた巨大版だろう。

そこは、ホテルのプールBARで感じていた違和感を払拭してくれた。