四方山話

カフェのモーニングメニューはゆで卵とコーヒーが定番になっている。

トーストとゆで卵がセットになっているが、パンは食べないように意識しているので、ゆで卵だけにしてもらっている。

リクエストをしようとスタッフに話しかけた。
ゆで卵は半熟にしてください。

スタッフの方は即答出来ずに、確認するのでお待ち下さいと言って席を離れた。
程なくして、半熟には出来ないと言ってきた。
何故だろうと不思議に思ったが、彼女に問い詰めても仕方がないので諦めて普通のゆで卵を食べた。

食べながらも出来ない理由がわからなかった。
普通のゆで卵は10分ほどで出来上がるはずで、半熟だとそれよりも短い時間で仕上がるからだ。

作り置きしているからと言う理由も当てはまらない。
何故なら、そのリクエストに応えて調理すれば良いからである。

何もスクランブルや卵焼きにしてほしいと言っているわけではないのだ。

それから幾つかの違う店舗でもリクエストしてみたが、半熟のゆで卵は食べられていない。

どうしても食べたくなった時があったので、家で調理をしてみた。
やはり、半熟の絶妙な状態はなんとも言えないうまさがある。
さっと塩をふって食べると自然と笑みがこぼれる。

普通のカフェでは難しいので、ホテルかルームサービスなら確実に対応してくれるはずだろう。

ふたりの息子

カモメの声と共に潮の香りを感じていた。
それは、一本の電話の向こう側から伝わってきた。

石垣島に暮らす長男からの電話だった。
相談がある時に話す口調ですぐにわかった。

お金の工面をするめに頭を悩ませていた。
それは、堂々巡りの様相で同じ次元で問題解決しようとしても、深みにはまっていくだけの末路がある。

飲酒運転で免許取消し処分になり、移動手段が自転車になってしまったようだ。
車を大破させて借金だけ残ったあげく、罰金の請求書が待っている。

他にもろもろと借金があり、債務超過に近い状況を迎えている。
稼ぐことに思考が注がれるため、制限の意識の範囲内での行動しか取れないのだ。

ここは、彼の要望に応えることなく、キッパリと断って追い銭はしなかった。

これまでのパターンから外に出るために何をすべきか考えてみろとアドバイスした。

一方で、次男も時同じくして免許取消し処分のお達しがきている。
こちらは何とか債権債務の相殺の範囲内で収まっているが、仕事に支障をきたしている。

兄弟ともに免許取消し処分になるとは、まるでお家芸のようである。

原点に戻って、やり直しである。
それは、車の運転に留まらず、私生活を見直してこれまでの思考と行動を一変する必要がある。
女にうつつを抜かしている場合ではない。

一心不乱に仕事に集中して枠を超える必要がある。

ピンチをチャンスとして捉え、次のステージへと進んでほしい。

宅地建物取引士

35年前に宅地建物主任者の資格を取った。
現在は宅地建物取引士に名称が変わっている。

この資格を更新するには5年に一度の法定講習が義務化されている。
今年はその節目となり、法定講習の準備を進めてきた。

ところが、コロナの影響で自宅学習となった。
予め、教科書と問題回答書が自宅に郵送され、講習の当日は自宅で6時間を目安に学習すればよいのだ。

講習会がなくなって大喜びしている。

毎回うんざりするような話を聞くフリをしなくていいと思うと、非常に有意義なことに心の底から感謝している。

郵送されたその日のうちに問題集を済ませて郵送の準備をした。
もはや15分で回答が終わって、回答書には9時から16時まで学習した旨を書いて終了である。
もちろん、当日は学習してもまったく意味がないのでさらさらやる気はない。

そもそも、自宅学習でつまらない教科書を読む人がいるのだろうか。
オンライン講習だって出来るだろうし、まったく変化に順応出来ていない協会に呆れるばかりである。

この資格の本質は仲介業者の立場としての在り方を学ぶことであって、我々の業務には無関係であり、資格そのものに何ら価値を見出していない。

もはや次回は更新することはないだろう。