株式会社イコム 社長 早川徹
埼玉の社長   田舎暮らしを夢見る人のマルチハビテーションライフ

ふりかえり

ふりかえれば、このブログも書き始めてから10年が過ぎた。
毎週コツコツ続けた結果、530回を超えるまでになった。
毎回、ネタを何にしようか考えるのだが、基本的には本当に表現したい内容にしている。
それは、仕事からプライベートまで区別することなく、1週間を振り返った時の旬な出来事を、つまびらかにしている。

過去に一度だけ、あまりにもつまびらか過ぎる内容に、社内の事務方が削除していた事があった。
「早川さん、これはさすがにオープンに出来ない内容だったので削除しました」
こちらはそんな事も露知らず、いつのまにか消えていたので、システムの問題かと勘違いしていた。

会社の代表として、一般的な常識に外れているとか、変わっていると思われている節があるが、仕事に支障を及ぼすまでの内容にはなっていないようだ。

よく人から屈託のない人柄と言われる事がある。
特に悩みなどなく生き生きとしている、晴れやかな様、と解釈する事が出来る。

確かに、くよくよとあまり悩んだりすることはない。
悩むと言えば、ゴルフのラウンドでドライバーショットが曲がってしまうことだろう。

今日もそうだった。
右に行ったり左に行ったりと、まったくショットが定まらないのだ。
もはや、悩みの極致に達しているような表情になっているようだ。
本当に思い通りにならないので、辞めてしまえと毎回思うのだが、いまだ諦めきれずにレッスンに通っている。

そんな様を客観的に見てみると、思ったことをそのまま現実になる事を信じて疑わない、この心理状態になっていない時が、ゴルフのラウンドだと思う。

ショットが思った通りに行かないと、無意識のうちにまたやらかしてしまうとのでは、という心理になって脳から身体に指令が自動的になっているかのようだ。

ふりかえれるとすれば、思ったことをそのまま現実になる事を信じて疑わない、それは、心と身体を一致させること以外に無いのではなかろうか。

ピクピク身体が動いているようでは、いつまでたっても上達はないだろう。

天然村物語

Google マップから「天然村」のワードで検索すると、千葉県鴨川市平塚の住所としてトップで表示される。
2番目以降は、中華人民共和国の◯◯省◯◯市や◯◯区の地名として、いくつか表示されている。

もはや、Googleは天然村を実際の公の村として検知しているのだ。
日本で唯一の村として、千葉県鴨川市平塚地区に存在する認知をして、それを世界の人々が理解出来るようになっている。

文字通り、世界から見れば日本の地名として、天然村が存在しているのだ。
イコムという民間企業が地名を生んだ事になる。
日本ではNo.1だろう。

天然村を作ろうと旗を掲げてから12年になろうとする。
これまでの取り組みの成果と言えるだろう。

2拠点居住を通じて地域活性化のモデルを構築する。
全国の地方から日本を元気にする。
開村当時にぶち上げたヴィジョンである。

民間企業が村を作って地域活性化に尽力している姿に共感する仲間が世界から集まって来ている。

ニューヨークのマンハッタンから来る人もいれば、パリやロンドン、ポーランドや香港、タイから学生や研究者まで、実に様々な人々が集まるようになった。
そして、日本では企業向けの教育プログラムを天然村で実行する人や、野菜やキノコの栽培をアクアポニックスのシステムを利用してチャレンジしたい企業まで出てきている。

天然村に集まってくる人々は、地域の情報と人のネットワークを使い、それぞれのビジネスに生かした活動をしている。
また、普段では体験出来ない地域リソースを使った活動に参加している。
天然村の地域の人々にも大変喜ばれ、同時に地域課題を解決する役目を果たしている。

本来なら行政がこれらの仕掛けをする役目を担うべきとの意見もあるが、初動は地元の自治体や団体だけでは難しく、外から来た我々のような存在が仕掛けて、景色が見え始めたらコラボするようなタイミングだと思う。

そのタイミングが今やってきている。

天然村に魅力を感じている人々が、Google マップを検索して、世界中から集まってくる日も近いだろう。

出版記念パーティー

日本プレスセンタービルに到着した。
日比谷公園に隣接していてロケーションは抜群だった。
同ビルで予定されていた党首討論会は北海道の災害のため中止されたようだった。

友人の出版記念パーティーに出席した。
「サルトルの教え」堤 久美子著 光文社発行

150名ほど集まった中には、本を通じて初めて来た方々が半数ほど占めていた。

友人が挨拶で話していた内容で印象的だった部分があった。
当時の彼女の師匠であったO先生が言った言葉である。

「他の事は何であれ、唯一この事においては褒めてもらいたい。アメリカのプログラムを日本語に訳して日本人にあったプログラムに仕上げた事を褒めて欲しい」

友人はこれを抽象化した。
「内在している天才性を表現すること」

つまり、自分が本当に褒めてもらいたい事に天才性が潜んでいるということだ。

それを観察、認識して伸ばす事が個を発展させる原動力となるのだろう。
さて、自分に置き換えると何が褒めてもらいたいのか。
しばらく考えていた。
そこが興味深かったので、パーティーが終わった後に、友人に電話をして確かめた。

すると、彼女の天才性について明確に答えてくれた。

それは、質問にすぐ答えることが出来ること。
相手に必要なOne word(一言で)言い表す事が私の天才性だと明確に言っていた。

そして、褒めるのは自分で自分を褒めてあげて、相手には感謝する事が肝要だと言っていた。
もちろん、相手から褒めてもらうことに越したことはないが、リクエストするものではないだろう。

何をおいても褒めてもらいたいこと。
しばらく、ここを観察していきたい。

白バイの男

ふと横を見ると白バイがいた。

車を運転していたところ、ちょうど停車していたので、何事かと思い窓を開けた。

すると、白バイの男が言った。
「横断歩道に人がいたのが気づかなかったですか、サイレン鳴らしましたよ」

まったく気づかなかったと言うと、先導するからついてきてくださいと言われた。

しまった、と思いながら白バイを前にしてゆっくり走行しながら考えていた。
あることを思い出していた。

以前、一時停止違反で切符を切られた事を何かの会合の集まりで話した事があった。

A氏が言った。
そんな時は認めなければいいだけですよ。
一対一の場合は見た証拠にならないので、一時停止をしたと言ってしまえばいいんです。
すると、T氏も同じようなことを言っていた。
一時停止していなくとも、ちゃんと停止したと言い切る厚かましさが肝心ですね。

早速、それを試す時だと思った。

白バイを降りて男がゆっくりとこちらに歩いてきた。
窓越しに話しかけてきた。
横断歩道で人が渡ろうとするところを止まらずに走り抜けましたね。

いや、ちゃんと止まりましたよ。

すると、白バイの男の表情が一瞬変わった。
彼はにわかに悟ったようだった。
この男は止まってない認識の上、止まったとハッキリと言い切っている。

これ以上、止まった、いや止まっていない、この議論を続けても意味はないと。

この時点で白バイの男は見切ったようだ。

勝負は一瞬でついたと感じた。

最初の質問の時である。
白バイの男が停止をしなかったと言った時に、明確に言い放ったシーンで決まったようだ。

悪びれる様子もないが、決してそれをやり過ぎるでもなく、ビジネスでの交渉のような感覚である。
それが、悪態を吐くような態度の場合は計りかねる。
白バイの男も面子丸つぶれでは治らないかも知れない。

これが、右折禁止やUターン禁止の場合はどうだろうか。
曲がってませんと、真顔で答えたら白バイの男はどんな態度を示すだろうか。

さすがに一方通行は、通ってませんでは済まされないばかりか、交機を舐めとんのか!と一喝されるだろう。

うっかり一時停止の違反をした場合は、同じ白バイの男と出くわさないない限り、切符を回避出来ることがわかった。

体重増量

食べない事に注力してから6年くらいになるだろうか。

久しぶりに会う人には必ず言われる。
「ずいぶんと痩せましたね」
ピーク時には病気を気遣うような言葉が飛び交っていた。

先日には、約20年ぶりにお客さまと再会した。
最初はまったく誰だか気付かない様子で、名前を名乗るとびっくり仰天していた。

最近もあちこちで、痩せたね、と声をかけられる場面もあり、ここらで増量しようと決めた。

先ずは、食べない習慣の見直から始めてみた。
常に意識していたのは、空腹感を意志力により突破して最初の空腹時を超える。
この我慢の常態化を手放すことである。

そして、食べたいものを食べること。
今までは、食べたいものより、食物繊維が豊富な食材を中心に選択していた。
白米はほとんど食べなかった。

そして、満腹感を意志力により突破して更に食べる。
もう一軒行くか、締めの飯を食べて、最後にアイスクリームを食べる。
ビールも積極的に飲んで、飲みたくもないハイボールを注文しない。

最近では、イタリアンで満腹になった時点で、さらにピザを注文した。
最初の満腹感を超えるフェーズに入った。
ここから意志力によって蕎麦屋へ移動し、海老しんじょうと揚げ出し豆腐、更に天ぷらそばを注文した。
全てきれいに食べきった。

翻ってみると、最初の満腹感が普通の人よりも早く感じていて、そこで止めていたのがわかる。
今回はそこから油と炭水化物の登場である。
食べない人にとっては、悪魔のような存在の2つは、増量への分岐点になるだろう。

食べる人はだらしない人、そんな想いを抱いていたが、意志力により、だらしない人に変容しようとしている自分が、何だかおかしいことに気付いた。

サルトルの教え

友人が本を出版した。
「サルトルの教え」光文社から世にデビューした。

彼女に最初に出会ったのは24年前だった。
この本の原点となった、勉強会を主催していた会社の現場トップマネジメントをしていた。

初めて会った時に言われた言葉を今でもはっきりと記憶している。

「あなたみたいな人は初めてです」

決して褒められたわけではない。
むしろ、その逆で一言でバッサリと斬られた感じだった。

気遣ってくれるような言葉はなく、途方に暮れていたことを思い出す。

つい先日、誕生日の祝いに彼女から食事に招かれた時だった。
当時のことを初めて直接聞いてみた。
彼女も憶えてくれていたようで、その程度のことで諦めるようなら続かないと思ったから。
笑いながら答えてくれた。

あれからずっと近い位置で学びを提供してくれている。

彼女が理事長を務める「一般社団法人アイアイアソシエイツ」
哲学者サルトルの教えをわかりやすく学べるように、講座を通じてヨコのネットワークを仕組化し、全国にその影響が広がっていて、会員の人数も2000名を超えて素晴らしい成果を出している。

本当に嬉しく思う。
ヨコ型リーダーシップで個の発展を120万人に提供するコミットは本物である。

その代表的な例が夏の甲子園に2年連続出場を果たした茨城県の土浦日大高校だった。
昨年アイアイ講座を導入して、30年ぶりに甲子園出場を果たした。
実際に生徒の親が講座をリードしていて、監督をはじめ生徒たちが、みるみるうちに変化していったのが、手に取るようにわかったと話をしていた。
そして、今年もその成果を存分に発揮して甲子園の切符を手にした。
残念ながら、一回戦で敗退してしまったが、更なる課題を克服して全国優勝を果たしてもらいたい。

イコムでも新卒者を対象にした講座を10年前から導入している。
おかげさまで様々な成果を出してきたが、更にこれから凄い成果を生み出そうとしている。

葉山プロジェクト

初めて見た瞬間、顔がいいと思った。

葉山御用邸近くにある物件は予想をはるかに超えていた。

敷地を歩くと築85年の洋館が見えてくる。
入り口からは直接見えないが、庭園を通り抜けるとそこには存在感のあるイギリス様式の建物があった。

庭園は枝垂れ桜やサルスベリなど木々の合間を縫うように小道が敷かれている。

建物の中に入ると手入れが行き届いているので驚いた。
窓の格子やステンドグラスは重厚感のあるデザインで、
レトロな洋館のようで、とってもいい感じである。

旧足立邸、王子製紙社長の別邸として当時建築された。
建築家も著名な方で日比谷公会堂を手がけた方である。
重要文化財指定の準備が整っている、大変希少性高い建築物となっている。

現在はお孫さんが住んでおり、この建物を活かしてもらう方に買ってもらいたいとの意向がある。
そこで、約700坪の土地と合わせて企画したコーポラティブハウスをイコムが手がけることになった。

サスティナブル&オーガニックをコンセプトにした、プロジェクトベースでチームが編成された。

建築家は著名なドイツ人のA氏、オーガニックの世界ネットワークを持つT氏、それぞれの得意分野でまだ例を見ない歴史や文化のある建物と敷地を活かして、低層型集合住宅を創り出す。

メインの洋館は上手にリニューアルし、メンバー専用にシェアできる空間にする。
そして、庭園を活かした配置で設計される新築の建物は、洋館と調和のとれたレンガ調の意匠で10戸予定している。
ここにしかない、みんなのスペースが多く存在する贅沢な住まいになるだろう。

葉山でのデュアル生活をするもよし、移住するもよし、様々なライフスタイルを生み出す場として、プロジェクトがスタートした。

ハエさま

儲かりますなぁ!

もろもろ説明してもらったが、これが一番儲かるだろうと察した。

農業法人代表のS氏との面会がセットされ、君津にあるS氏のオフィスを訪ねた。

広大な土地を有する中で、様々なプロジェクトを立ち上げていた。
S氏は農業の成功法則としてシンプルに出口戦略の一言に尽きると言った。

買い手がついてから作る。
そして、作る工程に最も興味を惹かれた。

それはハエだった。

ハエの幼虫であるウジ虫を大量に養殖しているのだ。
ウジ虫が大量に発生しているのを想像するだけで気分悪くなる人もいるだろう。
しかし、このウジ虫を乾燥させると優良な肥料になるそうだ。

各ルートから残飯を引き取り、ハエのエサとなって良質なウジ虫が生まれて、それが牛や豚、鳥、魚や野菜までの特別な肥料になるという。
この肥料は、他のものに比べて絶大な好物になっているようだ。
つまり、この肥料で育った家畜や野菜、魚などはおしなべて高品質に仕上がるのだ。

まさにハエさまである。

S氏の顔を拝見すると農家ではなく、商人の目力を感じた。
そして、一瞬ハエに似たように見えたくらいだ。

エサで儲けて、作物や畜産でまた儲ける。
おまけに漁協と組んでナマコの養殖までトライしている。

ここにもハエさまの影響が及ぶ。

久しぶりにしこたま儲けている商人に出会った。

一杯だけ付き合ってほしい。

自宅で食事を終えてくつろいでいた時だった。
長女が声をかけてきた。

馴染みのBarに入った。
自宅ではあまり話さない彼女も酒が入ると別人になるようだ。
とはいえ、本来持ち合わせている人格が出るのでこちらの属性の方が強いと言えるだろう。

その日は上司に褒められて上機嫌のようだった。
感情の起伏が激しいので、一喜一憂することなく淡々とやりなさいと言った。

炎天下の中、営業で回っているんだと楽しそうに話をしている。
ついこの前まで不満そうな顔をしていたのが不思議なくらいだ。

そんな仕事の話が一段落すると、何故か出合い系サイトの話になった。

SNSでサクサクできるので、2人でスマホからアクセスしてみた。
ブスばっかりだねーと言いながら娘はニコリとしながら、相手にメッセージを発信した。
同じ女性として、相手の気持ちを測りながら駆け引きを楽しんでいるのだ。

きたきたー!ほらね。やっぱりそうきたか。

それはまるで3歳児がオモチャを買ってもらいはしゃいでいる姿そのもの。
あまりのノリに苦笑いするしかなく、日時と待ち合わせ場所まで調整している様子。

相手にはパパと娘と3人で会う内容に、先方からはパパと2人で会いたいと断られる始末。

一杯だけの話がややこしい話になってきたので娘を残して帰った。

組織

全国生涯学習まちづくり協会の交流会に参加をした。

理事に就任して1年になるが、組織としてのヴィジョンやミッションが希薄化している印象がある。

特に創設者のF氏が理事長を辞任してから顕著に現れはじめたようだ。

秘蔵っ子のS氏の一言が印象的だった。
大人はずるい。表と裏の顔があり、それを巧みに使い分けて自らの利に導くと。

確かにフリをしている連中はわかる。
組織の影響力に預かろうとする輩が近づいてくる気配を感じているのだろう。

その気配を感じていたので、創設者F氏にズバリ聞いてみた。
今は顧問となり組織の現状を危惧している様子は伺えたが、あえて大人の対応をするに留めていた。
それよりも未来を見据えて行動している事に感銘を受けた。

一方で、信頼の関係を構築するのは、見返りではなく、与えて与えて与える姿勢だと改めて感じた。
自らの利に導く動機でもらう姿勢から、こちらのリソースを組織に与える。
それぞれの持ち味を出し合ってシナジーを出してこそ互いに発展していくものと思う。

S氏と話をしていると、ピュアな気持ちを実際にアクションとして結果を出している唯一の人物である。
事務局としての立場から、ややこしい人事的な勢力争いに巻き込まれることもあるようだ。
そんなつまらない話に一切ブレず前進している姿はとても勇敢にうつる。

彼女の手応えは、地域の人たちと共同で作る日用品から商品化するプロジェクト。
流通する仕組みを構築して地域の作り手に利益を還元する事で、年金プラス5万円を実現しようと奮闘している。

現地、現物、現場、これを熟知しているS氏がリーダーシップを発揮出来るようにサポートしていきたい。