株式会社イコム 社長 早川徹
埼玉の社長   田舎暮らしを夢見る人のマルチハビテーションライフ

幼馴染

幼馴染とのゴルフは年に一度の行事となっている。
週末にUを交えたメンバーでプレーをした。

Uとは友達歴50年目を迎えた。
半世紀にも渡るとUの考え方やアクション、感情に至るまで観察をしているとわかってしまう。

彼は直ぐ顔や態度に出るのでわかりやすい。
おまけに、せっかちで車の運転になると人が変わったような性格に変身する。
ゴルフの帰りにいつも運転してもらうのだが、信号につかまると独り言のようにブツブツ言い出す。

Uとはゴルフのスコアも競い合っている。
彼を乱すボタンを知っているので、競り始めた局面になるとボタンを押すのだ。
すると、あっという間に勝負あり。技術的には彼の方が上なのだが、信じられないミスを連発する。

ボタンとはプレッシャーで、いくつかの言葉をかけると自動的に押されることになる。
それは、彼の癖や引っかかる言葉をポツリと囁くように伝えるのだ。
それがツボにハマリ高笑いして喜ぶと、更にそれに腹を立ててミスを連発する。
そんな幼い意地悪をして楽しむゴルフも、Uとの仲ならではのこと。

IT上場企業の部長をしているUは、車の中で仕事の話を聞かせてくれた。
もちろん、インサイダーに抵触しない程度の内容だ。
彼の会社はここ数年、株価が上昇しているようだ。
時代の流れを牽引するIoTを本業として、独自の技術を持つ商品が注目を集めているようだ。
彼が現場の責任者を担っているようで、これから数年が楽しみだとワクワク話している姿が印象的だった。

仕事の絡みはないが、来年もまた楽しいゴルフをプレーするのが待ち遠しい。

WEWORK

魅力あふれる会話をワクワクしながら聞いていた。
それは、単なるシェアオフィスとは明らかに違っていた。
WEWORK、ニューヨークからスタートした事業は欧米から世界へと拡大している。
3月に入り日本にも都市部を中心に続々とオープンしている。
しかも、スケールが大きく一拠点あたり1000坪から2000坪の規模感で出店している。
丸の内、銀座、日比谷、新橋、渋谷など一気呵成に攻めている。

担当者のS氏は野村證券の香港支店で勤務していて、オフィスがWEWORKだったので、そのビジネスモデルに惹かれて入社したらしい。

最大の魅力はコミニティである。
時代の流れに乗っている連中が集まってくる。
業績が伸びているので、組織もあっという間に変化を余儀なくされる。
必要な時に必要なだけのスペースが確保出来る。WEWORKのオフィスであれば地域の移動も可能である。
このフレキシブルな対応がWEWORKの真骨頂なのだ。

WEWORKに入居するような企業はアグレッシブで、
1年も立たない間にオフィスを移転する場合が普通にある。
つまり、移動の際に発生する様々なコストを吸収してくれるのだ。

おまけに、イキのいい連中とブレスト出来る仕掛けがある。
互いにインスパイアされて、専用ラウンジで日常的にコミニケーションの機会が生まれる。
スタートアップから大企業までイベントを通じて、協業することが可能になり、テクノロジーを駆使した仕組みで、自然とビジネスが発生することも少なくないようだ。

まさに、生活のために集まって働く環境から、やりたい仕事に人が集まって働く時代になった。

津波の予兆

ニューヨーク帰りの友人とカフェで話をしていた。

マンハッタンで新築したビルを仮契約していたが、最近ディスカウントしていて、完成間近でも空室が目立っている。

何故だろうか。
当初のプライス設定に問題があったのか、それとも何かが起こっているのだろうか。

数日後に別な友人が言っていた。マンハッタンのSOHO地区の空室が目立っている。

世界で一番高い不動産に変動が起こっているようだ。
それに合わせるように金利がじわじわと上昇している。
アメリカでは、借金が普通になっているので影響も大きい。
住宅ローン、車から教育に至るまで借り入れに依存しているので、08年のサブプライム問題を彷彿とさせる。

一方で日本のマーケットは都心部に関しては強気相場が続いているようだ。
友人は江東区から墨田区を買っていたが高くなり過ぎたので、今年になってからは、港、中央区に戻って買っているそうだ。
高値買いを嫌って真ん中なら安心と判断して、収益で2-3%でも買いに入っているようだ。

普通に考えても金利が上昇したらマイナスになる。
おまけに、世界一高い土地から下落のトレンド。
もし、時差があるとすれば都心部も無事では済まないだろう。
07年のリーマンをはるかに超える津波が襲ってもおかしくない。

静まり返っている最中、鳥がざわざわと飛び立つような情景が浮かぶ。

今のうち高台に避難しておくべきだろう。

そして、津波が去ったあとは半値八掛け二割引きのチャンスが待っている。

ウエディング

毎年恒例の行事になっている。
社員のウエディングに参列するのは仕組みになっているようだ。
新卒で入社してから30歳までに結婚している傾向がある。
新卒採用を毎年継続しているので、順次招待状が届くのは必然のこと。

昨日、男性社員Sのウエディングに出席した。
挙式に参列し、披露宴では主賓の挨拶をした。
ここまでは、いつものパターンだが時間が経つにつれ違和感のような感覚が湧いて来た。

ウエディングの主役は新婦であることは間違いない。
ところが、Sの結婚式は挙式から披露宴まで主役は常に新郎でスポットライトが新婦に当たることはなかった。

それはまるで、駆け出しタレントのディナーショーに来ているかのような錯覚さえ覚えた。

ウエディングの重みが欠如していたのだ。
一番の醍醐味は、新婦そのものと、親族とのコラボレーションが参列者の感動を呼び印象に残るのだが、それらがまったく感じられないのが非常に残念だった。

明るくて賑やかな事はとても大切な要素だが、ウエディングの格式や品格はより重要になる。
それらの重要な要素がウエディング全体を通して感じることはなかった。

Tが主体となって企画を考えたのは言わずもがな。
しかし、2人で同意した以上、彼だけの責任とは言えないだろう。
一方で、新婦は表情と感情が一致していない、どこか無意識で何かを抑圧して感じないようにしているよな印象を持った。

ウエディングで恒例のブーケも目にすることはなく、ウエディングプランナーの重要性をこれほどまでに感じた事はなかった。

ここまでお粗末だと、新婦側の親族は憤りを感じてもおかしくないだろう。
もはや、早川家が新婦側の親族だったら、直ちにクレームをつけた上、ウエディングを中断させただろう。

新郎と新婦の参列者のバランスも取れていなかった。
もしかすると、新婦は結婚式を挙げたくなかったのかもしれない。

そんな洞察を深めてしまうようなウエディングは、未だかつて体験した事はなかった。

勝ちパターンの方程式

空間デザインを得意とするレストランプロデュースT氏と飲食のシェフ(職人)達が上手に組んでシナジーを出している。

T氏と知り合って10年になるが、レストランのプロデュースは年々磨きがかかり、ここ数年で勝ちパターンの方程式を見出したようだ。

統計からすると飲食店を開業して3年で8割が店じまいする。
それは、シェフが修行中に学ぶ料理の技術とはまったく異なる分野の経験なり知見が必要になってくる。

それは、お店を経営する視点に立つと、店づくりのセンスやコスト管理、マネジメントからマーケティングや資金調達まで、様々な要素が絡んでくる。
おしなべて、この重要な要素が欠如しているシェフが少なくない。

彼らははひたすら技術を磨いて、誰にも負けない料理を作る事に注視するが、それだけでは3年以内に店じまいの運命をたどる事になる。

お客様一人当たりの単価、コスト管理、空間をいかにセンスよく見せるか、店の規模感などを考慮して、勝ちパターンの方程式をいかに見いだせるかにかかっている。

T氏はその方程式を構築し、上手にシェフと組んで成功している人物である。

お客様の単価×店舗面積×空間

これらの数値を把握していて、港区を中心に異なる業種のレストランを次々に出店している。

腕利きの職人を組織して、ブランディングする事で、六本木ヒルズや表参道の一等地のテナントビルからオファーが来ている。
有利な条件提示により、好循環となって出店する状況を生み出している。

もちろん、中には赤字の店舗もあるようだが、PR費用と考えれば十分採算に合わだろう。

プロデュースと技術の見事なまでのコラボレーションによりWinWinの関係を構築していた。

進路

次女の学校で三者面談があった。
担任のN先生とは初対面となる。
前日の夜に初めて次女から進路について、専門学校へ行く意志を聞いた。
それは、長女からも聞いていたが、具体的に美容専門学校まで決めているようだった。
子供の進路について相談を受けたり、話し合ったりする機会はなく無関心すぎるようだ。

今更の事だが、次女の相談相手は長女やママが適切な存在だと思っているので、無意識に関わらないでいた。
その原因はもちろん父親にあるが、普通の学生ならばこの時期はど真剣な進路検討になる。
悩み、苦しみ、時には親子の葛藤があったりするのが普通である。

しかし、早川家は子ども4人ともまったくそんな感じはなかった。
それぞれやりたい分野が異なるので、その道に進むことに何ら躊躇なく受け入れている。

教育に熱心な親が普通になっている時代に早川家はまったく逆行している。
その事に関して何ら危機感も抱かないのは、どういう事なのか。
もちろん、子供がどうなっても構わないとは思っていないし、立派に成長してもらいたいと願っている。
しかし、教育として考えてみると、まったく機能していないのがわかる。

塾に行きたい、家庭教師をつけてくれと言えばそうしてきたが、結果として身につくことはなかったようだ。
かつてより、勉強しろとか言った事がない。
むしろ、嫌々宿題をやっている姿を見て、そんなに嫌ならやめなさいと言っていた。
やってるフリしても何にもならないし、勉強に意義を見出せないならやる必要は無いと思っている。

改めて、こんな簡単な三者面談があるものかと思った。
本当にあっという間に終わってしまった。
本人が決めた専門学校にそのまま決定していて、そこに相談はまったく存在していなかった。

こんな三者面談はおそらく他にはないだろう。
いや、むしろ三者面談の程をなしていないというか、報告で終わっているので、もはやLINEで済んでしまう世界である。

こんな超ゆるい進路の決め方にまったく疑問を持たない父親はおそらく変わっているのだろう。

四方山話

お酒が入ると勢いがつき、よりパワーアップする姿を見せてくれる。
長女と飲むとつい飲み過ぎてしまう。

それにつられて二次会に行こうものなら、時間無制限になるので、最近はさっさと帰っている。
先日も一緒に飲んで帰路につこうと歩いていたら、キャバクラに行きたいと突然言い出した。

10時を過ぎていたが、一瞬考えて足を止めた。
一緒にいたのが長女の同期Tだったが、彼はキャバクラに行ったことがないようで、興味もさほどあるように感じなかったので、今夜はやめようと長女に言った。

すると、行きたい、行きたいの連発で、駄々をこねる始末。
それはまるで、おもちゃを買ってくれとばかりにその場を動かなかった幼少の頃を彷彿とさせるようだった。

ついに根負けして買ってしまう記憶があるが、まさかキャバクラで駄々をこねる子になるとは、思ってもみなかった。

この子は何でそんなにもキャバクラに行きたいのだろうかと考えていた。
そもそも親子でキャバクラに。。

すると、ワンセットでもいいから行こうと言う。
ワンセット、ワンセットで帰るから。

一瞬迷ったが、いやいや、あいつがワンセットですむはずはない、どうせ勢いに巻き込まれ、こっちも調子に乗って延長の連発になるだろう。

娘のペースにハマるまいと我に返って、冷静な判断をしようと思い立った。

いや、今夜はやめておこう。
パパはもう寝る時間だから早く帰りたいんだ。
行くぞと言ってその場を離れた。
さすがの娘も一人でキャバクラには行けないだろう。

あとは、Tと二人でBarに飲みに行くと言うので、一人足早に去った。

愚直

人形町の路地裏にある店に入った。
まるで昭和時代の食堂のような雰囲気だった。
しばらくすると、元社員Nが入ってきた。
少しふっくらとした印象だった。

外部パートナーA氏の馴染みの店で、元社員Nと3人で会食の場を設けた。
2人は初対面だったが、仕事に共通するものを感じていたのでセットしてみた。

Nが新しい職場でスタートしてもうすぐ1年になる。
入社した時の社員数が20名だったが、今では80名近くに急拡大しているらしい。
アウトドアのWebメディアを展開している。

Nは入社してから半年で編集長に昇格した。
それは、誰よりも早く出社して徹底した掃除を愚直に続けた結果だった。
この掃除を愚直にやり続けることで信頼を勝ち得たのだ。

さらに、増員に伴い本社移転のプロジェクトリーダーを任されている。
誰がやってもつまらなくて苦痛なこと。
これをコツコツ続け積み重ねる。
これこそが、シンプルで1番近道の成功法則である。

A氏曰く、最も評価すべきは、Nが転職してもそれをやっている事が凄い価値のある事だと言っていた。
イコムで培った愚直さを他社で発揮していることは、経営者にとって大変嬉しいことである。

A氏もそのタイプでビジネスWebメディアを展開していて、4年あまりで大きな影響力をもつ媒体に発展している。
毎日記事を掲載していることが要因しているようだ。
この毎日続けることが、愚直に勝るものはないと証明している。逆に言えば続けることが出来る人が少ないのだ。
普通の人は大抵の場合、最初はやるが途中からやらなくなるのがパターンになっている。
おまけに、近道とばかりに一足飛びのやり方を選択して、元の木阿弥になる人が少なくない。

更に次のステップが気づきである。
愚直に掃除を続けていると、周りの環境に新たな気づきを発見する。
花や飾りを設えたり、サインで視点を意識してみたりと、単純に続けることから改良を積み重ねながら、継続することを重続と呼んでいる。

イコムの源流はこの愚直に重続することにある。
愚直に重続する事でA氏、N共々発展していきたい。

企業文化

青山通りに面した敷地にはスケールの大きなビルがそびえ立っていた。

特に印象的だったのが、敷地全体から見ると非建物部分が広大で、都心の一等地を贅沢に使ってた。

エイベックスの新社屋に訪問した。

昨年12月に完成して引っ越しもままならない中、担当者Y氏は、受付まで出迎えてくれた。

ミィーティングルームに通されて再び驚かされた。
富士山が鮮明に映り、くっきりと抜けた景観は渋谷から西へ広がっている。

オフィスはカッコよく、オシャレで最先端機能を備えていた。
社員の出退勤はスマホからワンタッチ、位置情報により誰がどこにいるのか、社内の平面図に各社員の動きがスマホ画面から見れるアプリになっていた。
フリーアドレスに最適なアプリを社内で開発している。

Y氏の話を聞いていると、エイベックスの強みである、アーティストとライブなどのコンテンツの強みを更に生かしたビジネス展開をしているという。

立ち止まっていると置いていかれてしまう。Y氏の発言が印象的だった。
エイベックスの企業文化がそれを物語っていると感じた。

話しているうちに脳が活性化しているような感覚があった。
何もかも新鮮で、音楽業界の枠を超えた発想でビジネスを展開している。

異なる業界の大手企業にアライアンスを提案し、ブランド同士のシナジーを生み出す発想である。
新しい企画を練り、チームでブレストして、2、3名で提案に行くそうだ。
各人は2、3年異なる部署にいたキャリア同士のため、それぞれの角度からクライアントとブレスト出来る点では、1人でやるよりも大きな成果を出しているようだ。

変化の激しい現代では、新入社員から2、3年で部署をフレキシブルに移動するのは、必然なのだろう。

久しぶりに脳が活性化してワクワクした時間を過ごす事が出来た。

素材

うーん、思わず唸ってしまった。
この素材は地元でも滅多に口にすることはないだろう。

友人Fの家族に招かれて松戸にある小柳亭に訪れた。
千代田線で松戸駅へ向かった。
駅でファミリーが迎えてくれた。

5分ほど歩くとビルの2階にある。
看板からは冴えない居酒屋のオーラを放っていた。
一瞬、ここに行くのかと思ったほどの雰囲気だったが、程なくしてそのギャップを衝撃的な素材が証明してくれた。

それは、貝だった。
海鮮焼きとして七輪で焼く素材は、ホタテ、ハマグリ、サザエ、カキ、アワビ、などがある。
これの素材がとんでもなく凄いのに驚いた。
特にホタテ、ハマグリは本丸を超えるのではないかと思わせた。

ホタテは大きくて甘みがあり、焼いたあとにハサミで切らないと口に収まらないのだ。
ハマグリは、焼き加減を間違わなければ、柔らかな食感と貝の風味を堪能できる。
これらの感覚はちょっとないだろう。

北海道のホタテ、九十九里のハマグリ、これらの地元でもこれほどの素材はないと思う。
しかも、コスパ抜群の良さがある。
もはや、コスパを考慮すれば本丸をはるかに凌ぐ感動がある。
こんな素材がこの松戸にあるなんて、まったく理解出来なかった。

Fに聞いてみると、仕入れルートが特別にあるようで、普通は赤坂の料亭や銀座の割烹料理で出される素材のようだ。
つまり、○が一個違う世界である。

昨年の暮れにもFファミリーに赤坂の居酒屋に招かれた。
まるしげ夢葉家、ここもビルの2階にあって、惣菜のバリエーションが豊富で、普通の居酒屋にはない素材が味わえたりする。
ここもコスパ抜群の店だった。
あの後、3度ほど行かせてもらったが、連日満席の大賑わいに圧倒されていた。

Fファミリーは本当に気の置けない存在である。
人情味あふれる、温かい心でもてなしてくれる。
一緒にいてとても幸せな気持ちにさせてくれる。

気の置けないと言うと、逆の意味に捉えがちだが、気が許さない、油断出来ないとは反対の意味だと、念のため確認する。