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社長ブログ2014.05.25

マレーシア視察

成田空港の搭乗ゲートで待ち合わせをしていた。

今回のマレーシア視察の目的は、今後の通貨、不動産のマーケットを肌で感じる為に知り合いを通じて、現地のアテンドの方々をセッティングしてもらっていた。
今回の旅でお会いする人達は全て初対面だった。

搭乗ゲートでS氏に会い名刺交換した。
S氏はIT関連の会社を経営しているが、マレーシアに現地法人を持ち、これからのマレーシアでのビジネスを始動したようだ。
S氏が現地のホテルまでアテンドしてくれたので、初めてマレーシアに向かう私としては、非常に心強い存在だった。

現地に着き、ホテルのチェックインを済ませると、現地日本人チームと合流して会食した。
その際、今回のマレーシアでの目的を互いに確認した。

マレーシアNo1銀行のMayBankでの口座開設、ロイヤルゴールド社との契約、不動産見学とストレージを視察、これからのスケジュールをチームリーダーのMさんから説明があった。

Mさんは女性特有の細かな気配りと、ユーモアのセンスを兼ね備えた人物で、月の半分をマレーシアてま暮らし、後の半分を横浜で暮らすハビテーションをしている。
また、同席したK氏はマレーシアに20日、東京に10日のハビテーションスタイルだ。

そして、2日目の不動産見学の際は日本より2組の方が合流した。
その中にご夫婦がいらした。
しかし、よくよく聞いてみると名字が違うのだ。

私はこの時に気がつかなかったが、後にこのカップルはN氏とその側女だったことが明らかになる。

N氏も不動産に興味深い方で、今回の見学も掘り出し物があれば買う気がありそうな雰囲気だった。
しかし、私がリーダーのMさんに矢継ぎ早に質問するので、一つ見学するのに時間を要していた。
また、移動中のバスの中でも、私は間髪いれずに質問していたので、N氏が私を見る目が明らかに苛立っていた。

それを象徴するように、N氏はMさんに早く次の物件が見たいから急ぎましょうと言った。

時間帯によっては渋滞する場面もあって、N氏はすっかりリズムを失っていた。
さずがに私も質問を控えめにしていた。

その時である。

N氏の側女から連絡があり、スリに財布を盗まれたと言う。
彼女だけは見学に参加せずに、ショッピングを楽しんでいたのだ。

連絡を受けたN氏の瞠目した姿を見た時に全てがわかったのである。

N氏の側女が動揺しているので、早く行ってやらなくては、N氏の様子が訴えていた。
もう、不動産の質問どころではなくなったのである。
彼だけは離脱をしてタクシーでホテルに向かった。

つづく

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