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社長ブログ2016.12.11

売り手と買い手

日曜日のお昼、モスバーガーの繁盛ぶりに感心しながらコーヒーを飲んでいた。
家族連れやカップル、シマホをいじっているシングル、あとはテイクアウトのお客さんが多いのが印象的だった。

モスバーガー側から見ると安全な食材をフレッシュに旨さを追求した商品を提供し続ける、この想いがブランドとして浸透している。
一方で、お客さんは安心な食材で清潔感のある美味しいハンバーグやチキンを食べに行く、こんな想いで店に来ているようだ。

売り手の想いと買い手の想いが見事にマッチしている。
ドラッカーの名言には、それがほとんどマッチしている会社はない、と言い切っている。

最近、友人がスーツを仕立てたとの連絡があった。
元は私を通じて知ったのだが、そこの会社の理念や考え方に共感したから注文したと言っていた。
私もそれを聞いてスーツを買おうという気持ちになった。
スーツのsadaである。

早速、店に行って仕立ての注文をしていた。
すると、次々とお客さんが入ってくる。
閉店間際に5人ほどの来客に店長はてんてこ舞い、採寸したり仕様を決めたりするプロセスがあるので、1人体制では追いつかず他店から応援を要請していた。

私は何でこんなに流行っているのか店長に質問した。
すると、工場を自社で持っているのが最大の強みですときっぱりと言った。
通常はお客さまから注文を受けて、下請けの工場へ発注するので、その分コストが上がる他、実際に製品を作るのが自社で完結する事で、作り手と売り手が同一化している。
従って、B→B→CからB→Cの構造になるので、シンプルに会社の理念や商品に対する想いがお客さまにダイレクトに伝わる。
つまり、売り手の想いと買い手の想いがマッチしているのだ。
買い手は品質の良い商品を安くオーダーメイドで購入できる。
29800円からと、体型に関係なく作れるのでsadaファンがリピートと口コミにより拡散しているのだろう。

実にシンプルだが、売り手側の勝手な解釈で自分達の技術やサービスを一方的に押し付けている場合が少なくない。

経営参謀の代表A氏から提言された言葉が腹に落ちた。
早川さん、天然村はやっている取り組みや理念は素晴らしいが、それだけでは多くの方々の行動には結びつかないですよ。
楽しさや、面白さみたいなワクワク感が人を動かす要素の最も大きな表の顔、素晴らしい取り組みや理念は裏の顔だと。
本当に素晴らしい場所なのにもったいないですね、彼は実際に天然村に来て体験しているので、1人のお客さまとしての率直な想いなのだ。

互いの想いを一致させるのは、矢印を自分に向ける必要がありそうだ。

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