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社長ブログ2016.12.25

タイミングが咲いた

友人iが食事に招いてくれた。

アントニオ南青山本店、三代続くイタリアンレストランで、日本で70年間続く老舗の中でも本丸として人気を博している。

立地の利便性は低いが六本木通りと駒沢通りが交差するあたりに位置している。
表参道から歩くには15分は要するだろう。

休日の少し早いランチタイムにも、周りを見渡すとカップルや親子連れで賑わっていた。
iは馴染みのようで、三代目の当主がテーブルまで挨拶に見えた。
まさに、アントニオそのものといった感じで、ワイルドなイタリア人の血を引く若者だった。

料理はサラダが絶品を極めていた。
レタスとトマトを中心としたシンプルな組み合わせだが、フレッシュで甘みのある野菜はかなり高い評価だった。
iはかつて、このサラダを2つだけオーダーしたと言う。
少食の彼ならそれで充分だろう。

デザートのティラミスを注文した後、このあとの予定を互いに話した時、iの興味深い行動に思わず聞き耳が立ってしまった。
私はアマン東京でティータイムを過ごす予定だったが、時間をずらしてiと行動を共にする事になった。
タイミングが咲いた瞬間だった。

iの古い師匠的な存在であるM氏に会いに行くため、私も同席することになった。
iは月に一度はM氏と面会しているようで、彼のビジネスに対する相談役としてのパートナーシップのようだ。
私が注視したのは、M氏の卓越した能力に惹かれてのことだった。
iの体験談を聞いていると、自分に対する指摘が的確で、伸ばす方向性と修正すべき項目が明確になっている。
つまり、自分自身が無意識の領域に押し込みた心理を引き出し、顕在化した事象を持って説明しているようだ。

渋谷へ向かい、あるカフェでM氏が来るのを待っていた。
荷物をたくさん持ったM氏がiに微笑みかけて席に着いた。
M氏は初老であったが、エネルギーが常人と違っているのが一目見てわかった。

しばらく雑談したあと、私の見立てをしてくれた。
それは、最近自分自身でも薄々感じていた事だったが、あまりにも無意識領域のため、それが認識出来なかった。
というよりは、正体を暴かれたと言う方が的確のようだ。

実に腑に落ちる、ズバリと指摘してくれるが故に、納得感がMAXである。

自分自身の癖、無意識に葬っているそこをどうすればいいか、実にシンプルに指摘してくれた。
このタイミングで来たか!率直な感想である。
まさにタイミングが咲いたのだった。

iから食事に招かれたきっかけで、その日にこんな事が起きるのは仕組まれているのだろう。
ラジオの周波数がぴったり合ったように。

しかし、癖を修正するにはそう容易くはないだろう。
恐れがふっと湧き出していつもの癖を無意識でやってしまうかも知れない。
いや、慣れるまでは普通に出してしまうだろう。

そんな事を考えながら渋谷の人混みをゆっくりと歩いていた。

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