Menu

Close

社長ブログ2017.11.12

売りのタイミング

Mr.競輪と言われて久しい、N氏とラウンドする機会があった。
黄金期は世界に名を馳せたが、現在は60歳を過ぎたおっちゃんである。
しかし、下半身の安定感は抜群でスイングがブレずにどっしりとしていた。
タレント稼業の合間によくゴルフをするようでスコアも安定していた。

これからのライフスタイルの話題になり、子供のいない彼は相続を気にしないので、残りの余生を奥さまと充実したいとの想いを語っていた。
つまり、残すお金を考えずに有意義に使い切るプランである。

意外に思ったのは、彼が現役の時は年間数億円稼いでいたが、税金を払ってもろもろ生活していると、そんなにキャッシュは残っていないそうである。
現金で購入した麻布十番のマンションを現金化して、賃貸へ移る考えもあるようで、今は売り時なのかと質問された。

間髪入れずに売りですねと答えた。
そして、住まいを賃貸へ転換するのは大賛成だと伝えた。
持論として、お金を生まない自宅は買わずに借りる。
どうしても買いたい場合は全額キャッシュ、銀行から住宅ローンで購入するなどは論外で、これからは資産価値が減る一方で、金利が上がったら全てがパー、債務不履行でおじゃんである。

N氏のプランは絶妙なタイミングだと思った。
売れば3億4、5千万円、住居なので税金の心配はさほどいらない。
それを種銭にして余生を楽しむのは正解だろう。
本来は収入が安定して入る仕組みがあればなお良いが、スポーツのスペシャリストはおしなべてその辺りが弱いようだ。
黄金期に仕組み化したら、引退後はお金の事は何の心配もせずに安心出来ただろう。

N氏の奥さんは元女優なので、食事や洋服、化粧品には出が多くなるだろう。
おまけに、パリに行く事が多いようで買い物や旅費をN氏が手当てしなくてはならない。

こう見ると本当に面白い現象に気がつく。

金を稼ぐ男にはいい女がつく。
そして、女は金がかかると言うのが定番である。
ひたすら稼いだ金を女に貢ぐ、この構造は世界共通なのではないだろうか。

N氏は奥さまに資産を現金化してつかってもらう。
それに喜びを感じているようだ。

文字通り、紳士たる振る舞いではなかろうか。
成金が愛人に貢いだり、援交するような世界とは言うまでもなく別次元である。

このタイミングで自宅売却の発想はさすが勝負師、無意識に備えた直感は衰えを知らないようだ。

ご相談・ご質問等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ