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社長ブログ2018.09.02

白バイの男

ふと横を見ると白バイがいた。

車を運転していたところ、ちょうど停車していたので、何事かと思い窓を開けた。

すると、白バイの男が言った。
「横断歩道に人がいたのが気づかなかったですか、サイレン鳴らしましたよ」

まったく気づかなかったと言うと、先導するからついてきてくださいと言われた。

しまった、と思いながら白バイを前にしてゆっくり走行しながら考えていた。
あることを思い出していた。

以前、一時停止違反で切符を切られた事を何かの会合の集まりで話した事があった。

A氏が言った。
そんな時は認めなければいいだけですよ。
一対一の場合は見た証拠にならないので、一時停止をしたと言ってしまえばいいんです。
すると、T氏も同じようなことを言っていた。
一時停止していなくとも、ちゃんと停止したと言い切る厚かましさが肝心ですね。

早速、それを試す時だと思った。

白バイを降りて男がゆっくりとこちらに歩いてきた。
窓越しに話しかけてきた。
横断歩道で人が渡ろうとするところを止まらずに走り抜けましたね。

いや、ちゃんと止まりましたよ。

すると、白バイの男の表情が一瞬変わった。
彼はにわかに悟ったようだった。
この男は止まってない認識の上、止まったとハッキリと言い切っている。

これ以上、止まった、いや止まっていない、この議論を続けても意味はないと。

この時点で白バイの男は見切ったようだ。

勝負は一瞬でついたと感じた。

最初の質問の時である。
白バイの男が停止をしなかったと言った時に、明確に言い放ったシーンで決まったようだ。

悪びれる様子もないが、決してそれをやり過ぎるでもなく、ビジネスでの交渉のような感覚である。
それが、悪態を吐くような態度の場合は計りかねる。
白バイの男も面子丸つぶれでは治らないかも知れない。

これが、右折禁止やUターン禁止の場合はどうだろうか。
曲がってませんと、真顔で答えたら白バイの男はどんな態度を示すだろうか。

さすがに一方通行は、通ってませんでは済まされないばかりか、交機を舐めとんのか!と一喝されるだろう。

うっかり一時停止の違反をした場合は、同じ白バイの男と出くわさないない限り、切符を回避出来ることがわかった。

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