わらじカツ丼

秩父に美味いカツ丼があるというので行ってみた。
裏路地に入った場所でようやく看板で解るといった感じの古い木造の店だった。
日曜日なので混雑を避けるため早めに到着した。
お昼は11時開店で13時には終わり、夜は17時から18時30までという営業時間の短さなので、せっかく来たのに食いっぱぐれる恐れがあるのだ。
店内に入るとメニューはカツ丼しかない。「わらじカツ丼」と呼ばれるものでカツがわらじのような形をしていて通常は2枚のっている。女性のために1枚も用意があるが、800円と700円本当にこれしかないので驚いてしまった。注文したらいいのか迷っていたら主の奥さんらしき方が水を持ってきてくれた際に、2枚か1枚の確認だけして前金でお願いしますとのこと。どことなく強気の態度に自信が伺える。
店内は20名位入れるが満席で外に順番待ちしている方が数名いた。
私は店に入ると売り上げを予想するのが癖で心の中で計算していた。夫婦2人だと収入がこれくらいだなと一人で納得していた。
先に注文をした人のカツ丼が来たので見てみると、確かにわらじの形をした大きなカツが2枚どんぶりにのっている。しかし通常のカツ丼と違い玉子は一切使わずに揚げたカツをそのままご飯にのっているだけであった。みんな黙々と食べているだけで何の感想も聞こえてこないので不安になっていると注文の品がきた。
ほんの気持ち程度のお新香が付いてきたが汁物はなかった。食べて感じたが、たれが美味かった。絶妙な甘みが揚げたてのカツを引き立てる。しかし完食した時にはしつこさが口に残りしばらくは食べたい気持ちにならなかった。秘伝のタレがお客さんを引き付けて離さないのだろう。