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社長ブログ2010.06.29

農業

金曜日から3日間、岐阜県飛騨高山にて「近代農業と有機農業:新しい農業をめざして」をテーマとした国際シンポジウムにオブザーバーとして参加した。
車で約5時間で高山市に到着、あいにくの雨で湿気が多く蒸し暑かった。初めて訪れてみたが街が綺麗に整備され周りを見渡せば森林に囲まれた環境で、農家の家の伝統的な建築が目を引いた。古さに品があり周りの環境と調和した建物が印象的であった。
シンポジウムのテーマである農薬を使った近代農業がもたらした様々な状況と、有機農業とは具体的にどのような技術があるのか、このような観点から議論が展開していった。
学者や有機農業を研究しながら現実現場でやっている百姓、欧米からの研究者といった面々が持論を発表しながら、質問するといった形式であった。
ポイントは農業という伝統的な仕事は自然と調和して初めて成り立つと言うこと。農薬を使用する事で田んぼに住んでいたゲンゴロウやドジョウ等、様々な生物が居なくなった現実。自然の体系を人間自ら壊したことで失った自然との歩み。これらがたった数十年間で劇的に変わったことで我々を含めた子供達の食生活がもたらす弊害は計り知れないという。
私立の農業高校で日本に一校しかないという愛農高校の校長先生の話では自然を味方にし、農作業の中で自然の生物たちと共生し、心豊に土と共に学ぶ場を提供しているという。
今回学んだ最大のポイントは有機農業の様々な技術よりも、自然と共生して行く事が最も尊いことだと。工業化された農業からこのような農業に変わることが日本の再構築の第一歩になるだろう。その為にも我社が進めているプロジェクト、天然村もその力として大いに貢献していきたい。

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