春の野草と社交ダンス

それは2つの体験を通じて感じた事だった。

春の野草散策と社交ダンスを初めて体験した事で知ることになった。

無意識な為に見過ごしていたり、無関心な為に知らなかった分野を体験する事で新しい発見があったりすると、自分になかった世界観が広がるような感覚がある。

天然村イベントで野草の摘み取りが行われた。
それを天ぷらにしたり、ぬたや胡麻和え、しょうゆ漬けと昔から伝わる料理を地元の得意技人が振る舞う。
都市から来た人や近所の人達が集まり、体験を通じて合流する場としてのコミニティが形成される。

野草の専門化T氏のレクチャーで天然村を散策しながら、食べられる野草とそうでない野草の見分け方、雄と雌の違いや外来種など説明を受けながら歩いていると、おおよそ畳一枚分の大きさに20種類程の野草があることに気付かされた。
また、天然村全体でも100種類以上の野草がある事がわかった。

今まで全く無意識で、その存在事態すら気付かずに見過ごしていた。

この初春のわずか1ヶ月しかお目にかかる事のない野草は本当に希少である。
そして、料理にすると抜群に美味い。
今まで本当にもったいないことをしたものと反省している。

フキ、ヨモギ、タンポポ、ウド、ドクダミなどなど、旬の野草を摘み取って食べる贅沢は六本木や銀座の名店といえど味わうことは叶わない。

素晴らしい体験が出来た事で次回からは出来るだけたくさんの方々に体験していただきたいと思った。

イベントを終えた私は四谷にあるダンスホールへと車を走らせた。

まさか社交ダンスをやることになるとは、しかも50になって始めるとは、もはや漫画の世界である。

先ずは先生から社交ダンスの肝を教わる。

男性は女性を綺麗に見せる。

そして、安全にリードする。

ダンスを通じて男女の恋の駆け引きを演じる。

ワルツ、タンゴ、チャチャチャ、これらのステップや身体の表現をレクチャーしてもらい、実際に女性と演技をすることになった。

何が何だかわからない中で夢中になってステップを踏むも、頭で覚えるのとステップがちくはぐになり、相手の女性の足を踏む始末。おまけにステップが相手と合わずにラジオ体操と間違えるような醜態をさらしてしまった。

まぁ、初体験なので仕方がないと言えばそうだが、音楽に合わせて華麗な演技で男女の恋の駆け引きを身体全体で表現できるまでには、火星に行き着くほど困難な道のりになりそうである。

しかし、この分野を初めて体験する事は、これから始まる人生の第四ステージで不可欠な要素になるものを会得するようになる気がしている。