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社長ブログ2016.05.22

創立記念パーティー

盛大なパーティーだった。
A社20周年記念を祝い新高輪プリンスホテル飛天の間に850人が集まった。
立食かと思いきやテーブル席が用意された他、フレンチフルコースでもてなす気の配り様は大胆かつ繊細なおもてなしだった。

A社代表はそもそも派手なパーティーを好む御仁ではなかった。
上場記念の時もホテルの小さな部屋で数十名でお祝いした事があって、盛大に多勢集めてイベントをすると聞いた時に少々違和感をもった。
先週、シンガポールで一緒だったのでそこを聞いてみた。
すると、最初は全く考えていなかったが、社員の事を考えたうえの結論だったと言っていた。
参加者の中には取引先を含め、オーナーや業界関係者の親しい人々が800人近く集まるのだから、社員の士気も高まるだろう。

フリーアナウンサーの魚住アナが司会で登場してくると、A社の歴史が映像で紹介された。
私は当初から付き合いがあったので、ゼロから始めて20年でここまでの規模にした功績は偉大である。
その原動力となった要因のエピソードが紹介された。

来賓の挨拶として登場したS社代表の話からそれが見て取れた。
A社、S社の他にH氏の3人がブラザーと呼ばれていた20年前頃の話である。
町の不動産屋の仲間として親交を深めていた3人の中で、H氏が突然俺は上場すると言い放ったそうだ。2人はそんな事出来るわけないじゃないかと、一笑に付したそうだったが、翌年にはS社が上場を宣言し、その翌年にA社も宣言して、結果的に3社とも上場を成し遂げたわけだから、稀に見る仲間同志のシナジーである。
このように刺激しあい、仲間からライバル関係に発展していくプロセスが業績を伸ばした最大の要素だと思った。

仲間が3人上場を宣言し、時期は異なれど高い目標を達成できたのは、本人たちの能力や努力は勿論のこと、それに付随した要因として、互いに自己を高め刺激しあう関係、切磋琢磨する相手があっての事だと思う。

自分より少し上の実力の人と付き合うのが、最も自分を伸ばす原動力になると聞いた事があった。
その実例として正に3人が証明して見せてくれた。

私のテーブルで隣になったK社の代表もしみじみ言っていた。
昔はみんな町の不動産屋だったんだと。
K社は創業35年のベテラン経営者だが、100名近くの社員が定着率よく元気なイメージがある。
何周年記念なんてやったことねえよ、代表は甚だ興味はないようだった。
仕事が好きな御仁で、パーティーを中座して現場へ向うため会場から姿を消した。

これは人の価値観だと思うが、我が社はまだ一度も創立記念をやった事がない。
8年後の30周年はやってもいいかと考えている。

A社の10年後はディズニーランドを貸切るそうである。

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