馬との暮らし

タイミングが咲いた。

素晴らしい紅葉の景色が辺り一帯に広がっていた。
本来なら11月初旬にピークを迎えるようだ。

島崎八景、北海道函館の名所となっている。
8カ所に見所があり車窓から約30分、天然の美術館を鑑賞できる。
北海道ならではのスケールの大きさだった。

今回は大沼流山牧場に再び訪れた。
そして、順調に業務提携を合意する事が出来た。

ここの牧場は、様々な取り組みにチャレンジしている。
馬との暮らしから心身の向上と人間本来の感性を養う場になっている。
牧場で働くスタッフも若く、知的能力も高い人々が集まっている。
大手企業を勤めたが、過労が原因で鬱になり社会復帰が困難になった者や、香港からホースセラピーを学びに来ていたり、身体の不自由な方、虐待を受けた子供達に至るまで、牧場の暮らしから本来の自分を取り戻し、完全復活を遂げている現実現場がある。

森の幼稚園が牧場の中にあり、自由に飛び回っている様はある意味ほったらかしになっている。
しかし、自然と自分より年下には手を貸し、コミニケーション能力は卓越している。
初対面の私にいきなり決闘を挑んでくる幼児がいたりする。
素直なコミニケーションの手段なのだろう。
羨ましく思えた。

馬と接する事で言葉とは違う、意思の疎通が図れる能力が開花するのかも知れない。
一種のテレパシーのような人間の眠っている能力を引き出す効果があるようだ。
幼少から牧場で育った青年がオランダに馬の勉強に留学した際は、言葉は通じなくても彼の周りには人が多勢集まってくるそうだ。
もはや、都会でSNSをやっている若者たちとは、コミニケーション能力差は決定的だ。
私もタイムマシーンで3年位体験してみたいものだ。

コミニケーションの他にも、メンタルヘルスケア効果があったり健康にも役立っている。
高齢者の転倒が少なくなったり、障害者の方が健常者になった例も少なくない。

また、馬搬による山林の間伐を請負仕事をしている。
今では全国でも珍しく、北海道でも組織として取り組む例は殆んど無いという。

私が宿泊した日も早朝から準備を始め、2トン車に馬を2頭乗せて10キロ先まで出張に出かけた。
時には長野県まで行くそうで、重機が入らない斜面などでは、この技術は御用達になっている。

食の分野でも、牧場で育てた野菜や小麦でピザを作る本格的なイタリアンレストランも併設している。
牧場で育てた羊の肉料理も美味しく、チーズと赤ワインでとても幸せな気分を味わえる。

宿泊の朝ごはんも手作り惣菜が絶妙の味付けで、ヘルシーでオーガニックな素晴らしい朝食を楽しめる。

大沼流山牧場は全国各地から研修や見学に訪れる人々が増えている。

天然村の里山テナントとしては強力な味方になってくれるだろう。
来年から本格的に始まる里山再生プロジェクトが待ち遠しい。