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社長ブログ2017.05.14

既得権益

江戸時代には肉食を禁止した時代があったようだが、韓国朝鮮でもそのような時代を経ている。

食文化も色々あると思うが、焼肉の世界は一種独特な様相を呈しているようだ。
それは店構えに特徴がある。
昔からある古い店で昭和の雰囲気があり、韓国系日本人が経営している店に共通する。
そして、焼肉の部位が圧倒的に競争力があることに気づく。
タン塩などは普通には絶対に入らないタンが食べられたりする。
ハラミやロースを生で食べられるなど、普通の店では絶対にお目にかかる事はない。
もはや、特殊なルートしか考えられないほどの品質なのだ。

おそらく、韓国系の方しか入手出来ない市場があって、それを先祖から受け継いでいる印象がある。
まさに、既得権益である。

足立区の西新井、北区の赤羽などは、昔から韓国人の部落があり、朝鮮学校もあったりして向こうの焼肉文化が残っている。

赤羽の飲屋街で昭和の匂いがする店が連なっている場所がある。
そこに小さな焼肉店あったので入ってみた。
まさに共通する特徴を備えな店であった。
オススメがホルモンやタン塩だったので注文してみた。
ハラミも刺身であったので追加してみた。
やはり思った通りの品質で、普通の焼肉屋では到底味わうことのない代物だった。
特にタン塩のタンは噛んで弾力性があり、柔らかさの中に旨味が凝縮されている。

そもそも、昔はホルモンのような内臓系は処分対象とされていて、精肉店に卸せないので仕方なく
賄い的な発想から商品化に至ったようである。

特上カルビのような霜降り肉はどこの店でも食べれるし、少し食べれば充分でやはり本物の焼肉の美味さはロースやタンにあるだろう。

この分野で強烈な圧倒力を誇る店が銀座にある東京園である。
ご多忙に漏れず店構えは汚く狭いが、予約はなかなか取れないばかりか、店のしきたりに背くと出入り禁止になる。
危うくその罠にはまりそうになった事があった。

ハラミとロースを食べたあとに、タン塩2人前ちょうだい〜、と注文した。
すると無理ですね、と想定外の返答に一瞬困惑するも、気を取り直してタン塩2人前くださいー、と丁重に注文してみた。
すると、うちの店はタン塩を最初に食べないと出さない主義です。と女将はきっぱりと言った。
だったら最初に言ってよ、と出そうになったが、郷に入っては郷に従えのごとく、純度の高いタン塩の味を堪能するには、ロースやハラミを食したあとの舌では叶わず、それを受け入れ次に繋げた方がいいと判断した。

その後に行った時には、いの一番でタン塩を注文したことは言うに及ばずだが、それほどこだわって食べさる一品だと納得した。

この店も絶対に入らないだろうタンが仕入れている。
ここでも既得権益を垣間見るようだった。

最近、食べる事にうつつを抜かしているようだ。
簡素な食生活が日本人たる所以なので、粗食ベースの健全な生活に回帰するようにしたい。

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