幼馴染

幼馴染とのゴルフは年に一度の行事となっている。
週末にUを交えたメンバーでプレーをした。

Uとは友達歴50年目を迎えた。
半世紀にも渡るとUの考え方やアクション、感情に至るまで観察をしているとわかってしまう。

彼は直ぐ顔や態度に出るのでわかりやすい。
おまけに、せっかちで車の運転になると人が変わったような性格に変身する。
ゴルフの帰りにいつも運転してもらうのだが、信号につかまると独り言のようにブツブツ言い出す。

Uとはゴルフのスコアも競い合っている。
彼を乱すボタンを知っているので、競り始めた局面になるとボタンを押すのだ。
すると、あっという間に勝負あり。技術的には彼の方が上なのだが、信じられないミスを連発する。

ボタンとはプレッシャーで、いくつかの言葉をかけると自動的に押されることになる。
それは、彼の癖や引っかかる言葉をポツリと囁くように伝えるのだ。
それがツボにハマリ高笑いして喜ぶと、更にそれに腹を立ててミスを連発する。
そんな幼い意地悪をして楽しむゴルフも、Uとの仲ならではのこと。

IT上場企業の部長をしているUは、車の中で仕事の話を聞かせてくれた。
もちろん、インサイダーに抵触しない程度の内容だ。
彼の会社はここ数年、株価が上昇しているようだ。
時代の流れを牽引するIoTを本業として、独自の技術を持つ商品が注目を集めているようだ。
彼が現場の責任者を担っているようで、これから数年が楽しみだとワクワク話している姿が印象的だった。

仕事の絡みはないが、来年もまた楽しいゴルフをプレーするのが待ち遠しい。