どんちゃん騒ぎ

昨夜のことを呆然と思い出していた。
いったい何が起きていたのだろうか。
二日酔いの中で思考を巡らせていた。

長女と社員Kの3人で食事をした。
久しぶりに再会した2人は盛り上がっていた。
イタリアンレストランで締めようと思っていたが、長女がギャバクラに行きたいと言い出した。

Kも久しぶりに行きたそうな口ぶりだった。
元MRだったKは接待慣れしているので、華やかな雰囲気を思い出しているようだった。

ギャバクラに入って直ぐに長女の目が爛々と輝き、パワー炸裂で水を得た魚のようにはしゃいでいた。

調子に乗った彼女はシャンパンを注文すると、場内指名しながら全体を巻き込んで会話を盛り上げていた。
元キャバ嬢だったこともあり、場を盛り上げるのは長女の真骨頂、それはまるでお祭りの主のように振舞っていた。

次から次へとシャンパンを空けたかと思うと、いつの間にかVIPルームへ移動。
そのあたりから、何がなんだかわからなくなって、もう何でも受け入れる気持ちになっていた。
Kは完全に酔っ払ってカラオケをしながらダウン寸前。
目の前はシャンパンのボトルでいっぱいになっていた。

酔っ払うと気が大きくなると言うが、こちらはその逆でいったい勘定がどの位になるのか気にする始末。
そんな様子も露知らず、ギャバクラを堪能している娘を横目で見ながら、勘定は三桁を覚悟すると、もう完全に開き直って、どんちゃん騒ぎを楽しんでいた。

長女とギャバクラに行くと必ずバブルの絶頂期のような羽目になる。
それを毎度悔いるのだが、つい彼女のペースに巻き込まれている。

二日酔いの朝、一人愚痴をつぶやいていた。
あいつは、勘定をまったく気にしないでやりたい放題だからと。
レシートを見るとグッタリするしかなかった。
シャンパンの泡のように消えていった。