まだら模様

明らかに空気感が違っていた。

関係者が集まっている様子を見て活気を感じた。
住宅を購入する最後の手続きに決済がある。
文字通り、住宅の購入資金を支払う場面である。

毎年この時期になると、決算書を持参して取引金融機関を訪ねて説明している。
その際に、若いご夫婦が自らの名義にする住宅の登記を司法書士に依頼し、決済しているシーンをS銀行で何組か見かけた。

司法書士のO氏とは昔からの知り合いで、ばったりS銀行で久しぶりにお会いした。
O氏曰く、若い方の住宅購入意欲は依然として高く、取引も活発になっているという。
また、S銀行も過去最高の住宅ローンの取り扱い件数になっているようだ。
低金利が続く中で住宅市場は活況を呈していた。

では、相場はどうなっているのか。
住宅市場の新築マンション、建売住宅などは地域によって強気と弱気が分かれているようだ。
おしなべて、5000万円以下で3000万円を中心とした価格帯で、首都圏30キロ圏内の駅徒歩内の地域は強気相場だと言える。
それ以外ではまだら模様になっている。

一方で、投資市場は住宅市場に見られる相場感はなく、全体的にまだら模様となっている。
我々は常にこの市場を注視しているので、住宅市場がこれだけ活気があるのが意外だった。

投資市場はもろもろの事件があったこともあり、今年に入り弱気相場に転じている。
但し、ターミナル駅近くの再開発地域に限っては高値を更新しているようだ。
こうなってくると、相場感はまだら模様でマクロにみると強気と弱気が交錯しているように感じる。

これからはミクロな視点で捉えていかないと、相場が掴めてこないだろう。
例えば、道の向こう側は弱気でこっちは強気、信号の向こうは弱気でこっち側は強気といった感じで、案件を市場ごとに分析してみないと、不動産市況は読みづらくなっている。