ギャップのある世界

空港の外に出ると独特の香りが漂っていた。

8年ぶりにタイに入った。
タクシーから眺める景色は近代都市を思わせるほど様変わりしていた。
こんなにも変わるものかと感心しながらホテルに到着した。

朝7時にチェックインしてから軽く睡眠をとって街を歩いた。
途方もない時間をひたすら歩いていた。
蒸し暑く、空気が異常なくらいに汚れていて、鼻毛がこんなに早く伸びるのかと翌朝に気付いてびっくりした。

実際に街を歩くと、近代都市と旧市街地がバラバラに混在していて、秩序があるようでなく、秩序がないようであるかのような街が広がっていた。

軽めのランチにしようと思いふらっと店に入った。海鮮系の店内は欧米人が集まっていた。店員のおすすめを注文してビールを飲んで会計すると、何と6000円を超えていたのでびっくりすると同時に何でこんな店に入ってしまったのかと後悔した。

その後、T氏と待ち合わせをして目的地へ向かった。こちらはUberではなくGrabが主流でアプリをタップするとすぐに迎えにきた。

今回のタイの目的はT氏がアーティストとして取り組んでいる現場を見ることにあった。

夜の食事はT氏がオススメの地元料理でコスパ良い店に入った。
飲んで食べて3000円もしない現実に昼の店はいったい何だったのかと、ギャップに戸惑っていた。

翌日には、ようやくタイの現実現場を理解する事ができた。
そこのショッピングモールは二極に分断されていた。地下は屋台風の地元料理が食べれるスペースが広がっていて、地元民で賑わっていた。ここは200円で食べれる店があちこち点在している。
一方で上層階では、欧米人や現地の富裕層が上品な店で食事をする姿を見かけた。こちらでは桁が一つ違っていた。

そうなのだ。タイは極端なのだ。

内と外が街の外観から店の内部に至るまで、ギャップのある世界が混在していたのだ。