移動

それは突然起こった。

車のタッチパネルを押しても作動しない。
頭脳である機能が正常に動いてくれないと、いつどこで車が動かなくなってもおかしくない状態だった。

テスラが脳梗塞を起こしたようだ。

東雲にあるテスラファクトリーへ行き検診してもらった。
すると、テスラにとって頭脳となるタッチパネルの故障は致命傷、このまま預かって部品が届くまで3ヶ月かかると言われて戸惑った。

その間、レンタカーを手配すると3か月で270万円になると言う。
もはや、普通の車が買えてしまう価格にレンタルする気も失せてしまった。

そこで、移動の手段として海外では普通に使っていたUberを利用してみた。
車種も選べるし決済する時間も省けて、大変便利なツールとして日本でも使えるようになった。

タクシー、ミニバン、ハイヤーと選べるがライドシェアはない。
ハイヤーはタクシーと比べて2割くらい高いが、通常はスポットでの利用は出来ないので、試しにハイヤーにしてみるとアルファードが迎えに来てくれた。

ハイヤーならではの雰囲気と運転技術で心地よい時間を過ごせた。

このような体験をすると、もはや車は不要で移動手段としてアプリからボタン一つで完結する仕組みは、とても便利で快適な移動手段となる。
自動運転レベルが上がれば、普通に無人タクシーが迎えにくる日も近いだろう。

テスラは名実ともに世界一になったが、この先は無人タクシー分野での覇者となり、圧倒的な地位を確立するだろう。
移動手段としての車は自ら運転する必要のない時代に入る。

これを機に、一足先に車を運転して移動するのは捨てることにした。