再会

あるイベント会場へ向かった。
そこは湯島の繁華街から少し奥に入った場所で、ひっそりとした大人の秘密基地のような雰囲気だった。

税理士法人の代表者H氏が主催しているというので、友人から紹介されて著名な人物だとわかった。
すると、すぐ隣に見覚えのある方がいたので、K氏かと尋ねるまでもなく再会に驚いた。

約10年ぶりになるが、K氏がある上場会社の役員をしていたころの仕事仲間であった。
お互い何の繋がりでこのイベントに参加したのか語ってみると、実に人の繋がりの妙味を感じる。

K氏は会社を起こして不動産コンサル業を主体とした組織を作って活躍しているようだ。

昔のヤンチャ話しに花が咲いていると、K氏は今でも銀座のクラブに通っているという。
彼の流儀が実に面白く、ただの女好きかと思っていたが、少々違っていたようだ。

先ずは、老舗の料理屋からスタートするそうだ。
それも知る人ぞ知る名店で、そこがクラブとのつながりがあるようで、馴染みになると自然と動線が引かれるようになるそうだ。

クラブでは、女性との会話もさることながら、店そのものに魅力を感じて通うそうで、ママの器量もあるだろうが、コミニティ全体がそれをさせる何かがあるようだ。
コロナの影響もまったくなく、緊急事態宣言下でも馴染みの旦那衆が何の気なしに200万円をポンと払ってくるそうである。

まさに、店に行こうが行くまいが関係なく、それをしている関係が構築されている。
銀座のクラブの中でもごく限られた店である。

K氏は若い頃からの馴染みなので、勘定は聞いて驚くほど気を使ってくれた金額のようで、お金でころぶような世界ではない関係を構築している。

K氏との再会で新たな価値観に触れてみたくなった。