未来バス

渋谷の夜も20時を過ぎると閑散とした雰囲気に包まれる。19時ラストオーダー、20時になると窓からスタッフが片付けしている姿が見える。

もはや、夜の繁華街も暗い夜道を歩くような様相を呈している。ある種の不気味さを感じてしまう。

一方で、駅からバスに乗り換える乗客は日常を見るようでちょっぴり安心した気持ちになる。

ターミナルに止まっているバスは様々な方面に向かって出発している。
そんな光景を見ていると、ふとした想いが湧いてきた。
もし、これらのバスが未来へ向かうバスだとしたら、どのバスにしようかと考えていた。

普通に考えれば、どのバスも未来へ向かって走っているのだが、3年後、5年後、10年後、20年後、と各停留所で体験するシーンが異なるルートが選べるバスだとしたらどうだろうか。
そんな風に思っていると楽しくなってきた。

思いを巡らせて、どんな停留所に止まるバスがいいかと考えていた。

すると、バスという箱が会社と重なるように思えていた。
それぞれのバスが異なる乗客を乗せて違う目的地へと向かうように、ヴィジョンに向かってそれぞれの会社が共同体として未来へ歩んでいく。

楽しく、エキサイティングで挑戦して、失敗したり、上手く行ったりしながら、悩み、苦しんでいく過程を経て達成を共有する仲間たちとの箱が会社であり、それがターミナルに集まっている多くのバスがそれを映し出しているようだった。