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社長ブログ2011.12.12

熱意

通勤の朝、車を会社の車庫に入れようと思った時一人の男が私を待ち受けていた。
8時20分位だったが、男は颯爽と私に近寄り笑顔で私に面会を求めたのだ。
N証券の営業マンである彼は2年程前から私をターゲットにしていた。
会社には定期的に電話があったが取り次ぐ事もなく、アポなしで来ても会えなかったので彼は手紙による営業をしていた。しかも手書きで巻物の様にして送られてきたので印象深かった。
そんな中、何回かは会ったが株はやらないとはっきり伝えていたので、私としては特別な思いは無かった。しかし、その手紙を継続してもらっていると不思議なもので心に変化が表れるのだ。手書きというのも有り本人の一生懸命さが伝わり、一度位は会って話だけでもという気になる。

形が熱意として私に伝わり凍っていたものが溶け出した感覚のようである。
そんな思いがあって数日後に彼から電話があったので取り次いでもらった。電話に出ると良い話があるのでこれから面会したいと言う。私は以前と違う感情があったので承知して話しを聞いた。私はその日に株を買う約束をした。不思議と言うかタイミングと言うべきなのか、いや彼の
行動が私を変えたのは事実だ。買うはずの無い株を私は買う約束をした。
二年間の成果かも知れないと思った。

しかし、数日後に私は気が変わったから止めると言った。冷静に考えると株式市場は下げ局面で今は買い場出ない事は確実に判断出来たから、私はハッキリと今回は止めたと言って断り彼も承諾した。それから毎日のように彼から私の携帯にバンバンかかってきていたので内心私が理不尽な面はあるにせよ、しつこい奴だと思い始めていた。その最中に彼は朝私を待ち伏せしていたのだった。その瞬間、こいつ凄いなと思った。最近では感じる事の無かった熱意が新鮮に感じた。
プレゼンをして結論は一週間後に連絡するという事で…
そんな熱意のかけらもない営業とは全く違うものを彼から見て取った。
私は再度約束した。今日入金するから止めたとかはもうないと。

結果はどうなっても私の責任である。彼の熱意が私の心を変えたのだ。参った。

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