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社長ブログ2012.06.06

時が来るのを待つ

せっかちな私が最も苦手とする分野が、待つことである。
辛抱強く待つと言うことが非常に重要だと最近感じる事があった。

天然村へ野良仕事に出掛けた時だった。
現地に到着して周りを歩いていると、昨年の同じ時期とは全く違う景観があった。
ガーデニングが創り出す見事なまでの多種多様なハーブや薔薇の花、3年前に種を巻いたシンボルツリーが大きくなっていたり薬草類が成長していて里山の風景に溶け込んでいる。
それは年々進化していて天然村の価値を確実に高めてくれている。
4年前に土地を購入した時の状況からは想像出来ない位に素晴らしくなった。
人工的に手を加えたものとは違い自然との共生をテーマとした村造りには自然の形状を活かしつつ手を入れて行くので、自然と調和して映るのでしばらく見惚れてしまう魅力がある。
つい先日もお客様がお見えになった際に1時間近くもじっと見惚れていた姿があった。

これらの価値は直ぐ手に入るものではなく、時間を要する事で年輪のごとく重ねるようにして他には無い独自の価値を生み出している。
天然村で造り始めた醤油についても同じで、味噌とかと比べると非常に手間と時間を要する為にやる人が少ないのだ。
これも時が来るのを待ちながら毎日手を入れて育成している。

このプロジェクトが発足して7年目になるが、時間とコストを考えると事業として始めるには、あまりにも無鉄砲だったように思える。
しかし、ハビテーションスタイルでロハスを体験出来る場を創る意思の方が遥かに上回っていた為に、既存事業では考えられない長いスパンになってしまった。
お陰様で私のテーマだった心を広く、アバウトにノンビリと構えるという事が否応なしに体験させられる事で、時が来るのを待つという大切なことを教わったような気がしている。
スピード、せっかち、急ぐ、直ぐやる、切る、注意深く、細部に至るまで、少しも待てなかった私だったが、今は時が来るまで待つ事の本質を学ばせてもらっている。

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